角。 2005/04/03
〜 物 欲 岩 崎 の 購 入 日 記。 〜
第3世代携帯電話CDMA2000 1x
CASIO A5403CA を購入!
製品画像
★ ★ ★ ★
2003年12月20日(土)発売  定価オープン価格
2003年12月20日(土)購入!  購入価格44,800円

製品情報 : http://www.casio.co.jp/k-tai/a5403ca/

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もくじ。
概要。
批評。
総評など。
参考画像。
A5403CAを購入するにあたって。
登場!個性派ぞろいの冬モデル。
参考画像。  2003年10月、ついにDoCoMoから505iSシリーズが登場。
 vodafone(旧J-PHONE)からも続々と新機種が発表され、いよいよ年末の新機種ラッシュがやってきました。

 Flexスタイルを採用したP505iS、新開発のディスクジョグを採用したSO505iSなど、さらなる進化を遂げた505iSシリーズ(左図)vodafoneからも、日本初となるテレビチューナーを内蔵したV601Nが登場するなど、魅力的な端末が勢ぞろいです。

 そして、auからも合計6機種の冬モデルが発表されました。

 斬新なデザインが新鮮なINFOBARを初め、カメラ機能を向上させたA5503CA、ビデオ再生機能を搭載したA5404Sなど新しい端末が続々と登場。
 その他にも、TV出力が可能なA5501T、2代目となるリボルバーケータイA5502K、FMラジオチューナーを搭載したA5503SAなど、個性的な端末が勢ぞろいです。

 できれば全ての端末を利用したいところですが、さすがにお金が持たないので どれか1つの端末に絞る必要があります。
 しかし、今回の冬モデルは個性的な端末が多く、どれにするか悩んでしまう状態でした。
CASIO以外の選択肢。
参考画像。  ついに登場したauの冬モデル(左図)
 注目のCASIO端末「A5403CA」も、200万画素オートフォーカス機能を搭載するなど、これまで以上にカメラ機能を充実させた感じです。CASIO好きに加えて、カメラ機能を使いまくりの自分ですから、真っ先にCASIO端末に注目しました。

 しかし、A5403CAは話題の新サービスである「EZナビウォーク」に未対応。
 さらに今年の冬モデルは、CASIOに対抗できるくらいの魅力をそれぞれが持っており、単純にCASIOを選択というワケにはいかない感じです。

 その中でも、特に気になる端末がKyoceraの2代目リボルバーケータイA5502K

 以前、A5401CAを購入する時もライバルとなったKyoceraですが、こちらは「EZナビウォーク」に完全対応。
 電子コンパスを内蔵し、進んでいる方向が常に画面の上になるヘディングアップ機能を搭載するなど、本格的なナビゲーション機能を実現しています。

 他にも、本格的なストロボとして利用できるキセノンフラッシュツインカメラQRコードの読み取り機能にも対応し、色々と楽しめる機能が盛りだくさんの端末です。そこで、今年の冬モデルはA5502Kを購入する方向で進んでいました。
遅すぎたA5502K。
参考画像。  今年の冬モデルはKyoceraA5502Kを購入するぞ!…と、気分はノリノリだったのですが、発売日が遅すぎるコトが問題となってきました(左図)

 冬モデルが発表されたのは2003年10月ですが、実際に発売されるのは2004年1月と、なんと3ヶ月も時間が空いています。他のキャリアが続々と発表をしているために負けずと発表したと思うのですが、いくらなんでも3ヶ月も先の機種を発表するのは反則。

 さすがに3ヶ月も待たされては購入する気が失せてしまいますし、DoCoMoの新機種が続々と発売されている中、そこまで待てる自信もありませんでした。来年の1月に購入しても、話題性があるかさえも微妙です。

 また、A5403CAのデザインが思っていたよりも良いコトが判明し、A5502Kの購入は諦めてしまいました。
 それに、気になっていたEZナビウォークと同様の機能がA5403CAにも搭載されているんだそうです。

 こうして、またもやCASIO端末を購入してしまったワケですが、どうやら予想以上の進化を遂げているようです。
カメラ機能について。
ココがポイント!
驚異の200万画素!
参考画像。  au初のメガピクセルを実現したA5401CAですが、さらにA5403CAでは200万画素を実現(左図)UXGA(1,600×1,200ピクセル)という非常に大きなサイズの写真を撮影できるので、細かい部分までしっかりと表現するコトが可能です。
 L判(一般的な写真のサイズ)よりも、さらに大きな2L判などで現像(印刷)しても十分耐えられるレベルの写真を撮影するコトができるワケです。

 さらに、非常に速い保存速度も魅力的。
 多くのメガピクセル端末では10秒前後かかってしまう保存時間ですが、A5403CAは1秒ほどで保存してしまいます。

 その速度は、外部メディアのminiSDカードに保存する時も変わるコトはなく、こちらも1秒ほどで保存されてしまいます。
 この速さは本当に危険なモノで、1度慣れてしまうと他の端末は利用できなくなってしまうほどの快適さです。

 その他にも、夜景の撮影などのシーンに合わせて切り替えられる「ベストショット機能」や、ホワイトバランスの設定などが行えるようになり、よりキレイな写真が気軽に撮影できるようになりました。
オートフォーカス機能でクッキリ撮影!
参考画像。  これまでのカメラ付きケータイでは、ピント調節が不要なパンフォーカスが採用されてきました。全体的にピントが合うように作られているため、作りも単純で低価格なのも特徴の1つです。
 しかし、本当にピントが合っているワケではないので どうしてもボケてしまい、高画質になるにつれてそのボケが目立ってきてしまいました

 そこで、A5403CAにはオートフォーカス機能が搭載されています(左上図)
 オートフォーカス機能を利用すれば、撮影するものに対して自動的にピント調整を行なってくれます。その為、輪郭のクッキリとした鮮明な写真を撮影するコトが可能になるワケです。

 また、オートフォーカスだからといって面倒な操作の必要もなく、ボタン1つで従来のパンフォーカスに切り替えるコトができるのも操作性の良さに繋がっています。
様々な設定をダイヤルキーで操作!
参考画像。  A5401CAでは、撮影ライトの点灯やファインダーの切り替えがダイヤルキーで行なえるようになりました(左図)
 サブメニューから操作を行なわなくても「*」キーや「#」キーを押すコトで、簡単に操作するコトが可能です。

 そしてA5403CAでは、その他の操作もダイヤルキーで行なえるようになりました。
 また、キー操作のガイド表示もできるので、どのボタンに何の機能が割り当てられているのかをスグに確認するコトが可能です。

 ただ、すべてのボタンに機能が割り当てられているワケではなく、ダイヤルキーで操作できる機能が一部だけ。できればホワイトバランスや画質の変更もできると便利だったと思います。

 また、撮影モードの変更は「1」キーのみに割り当てられているのも困りモノ。撮影モードは全部で9種類もあるため、1つのキーのみで切り替えるのは実用的ではありません。
 他のキーを利用すれば逆順で切り替えられる…などといった配慮が欲しかったですね。
充実した編集機能!
参考画像。  編集機能が充実しているCASIO端末ですが、A5403CAにて さらなる進化を遂げたみたいです。
 これまで以上に設定できる特殊効果が増えたどころか、その適用度や範囲を自由に設定するコトが出来るようになりました(左図)

 例えば「きらきら」という特殊効果を選択すると、きらきらする度合いから場所までを調整するコトが可能。これまでは何の設定もなく、単純にきらきらしてしまうだけだったコトを考えると凄まじい進化です。

 その他にも、モザイクなら細かさの調整、残像ならブレの量などを調整するコトができるので、より思い通りの加工を行うコトができます。

 また、撮影した写真を利用してスタンプやフレームまでもを自作するコトも可能。もちろん大きさや種類を自由に設定するコトができます。
 携帯電話だけでココまで出来てしまうのは本当に驚き。写真を編集するだけでも、十分楽しめる感じです。
小さなポイント!
  • 最大25段階デジタル10倍のズーム機能!
  • さらに明るくなった撮影ライト!
  • 画質(圧縮率)の設定ができる!
  • 画像の切り出しやリサイズが自由自在!
  • 撮影した写真を拡大できる再生ズーム機能
  • セルフタイマーの時間が1秒刻みで設定できる!(1〜10秒まで)
  • マニュアル撮影も可能になった連続撮影
ココがイマイチ。
自動的に振り分けられる保存先。
参考画像。  ついに外部メディアのminiSDカードに対応したA5403CAですが、写真や動画の保存先を選択するコトができません(左図)
 miniSDカードを装着すると自動的に保存先がminiSDカードとなってしまい、本体に保存したい場合は撮影した後に手動で移動する必要があります。

 しかし、すべての写真がminiSDカードに保存されるワケではありません。
 保存されるのはVGA(640×480ピクセル)SXGA(1,280×960ピクセル)UXGA(1,600×1,200ピクセル)で撮影した写真のみで、その他は本体メモリに保存されます。

 一応、保存先が画面に表示されるのですが、まとめてminiSDカードに保存したい場合もあるので、手動で切り替えられると便利でしたね。
感度の悪いメガピクセル。
参考画像。  デジタルカメラは光を取り込んで撮影を行なうので、天気の良い野外などでは綺麗な写真を撮影するコトができます。逆に、室内などでは光の量が少ないために暗い写真になってしまいます。

 この時、感度(光に対する敏感さ)が高いと、少ない光でも綺麗な写真を撮影するコトが可能です。
 しかし、残念ながらA5403CA感度はそんない良いモノではありません。200万画素を実現した一方でCCDの高画素化が進み、感度が落ちてしまったみたいです。

 そこで、より多くの光を取り込むために、光を取り込む時間が長く調節されます。長い時間光を取り込むコトで、少ない光でも十分な撮影が行なえるようになります。

 ところが、長い時間取り込むというコトは写真を撮影するのに時間がかかるコトになるので、手ブレが発生しやすくなります(左上図)
 特にA5403CAはシャッター音が鳴ってから撮影を開始するため、取り終えたと思ってカメラを動かしてしまう可能性が高く、ますます手ブレが発生しやすい状態です。

 感度の悪さはノイズの発生や追従性の悪さなどにも影響してくるため、カメラがウリのA5403CAとしては残念ですね。
遅すぎるオートフォーカス機能。
参考画像。  A5403CAの大きなセールスポイントでもあるオートフォーカス機能ですが、感度の悪さが大きく影響するコトとなりました。
 確かにピントは合うのですが、フォーカスが合うまでに時間がかかり過ぎです。

 A5403CAではコントラスト検出方式と呼ばれる方法でピントを合わせています。これは少しずつピントをズラして行って、輪郭などが1番ハッキリしている時を「ピントが合っている」と判断する方式です(左上図)

 この“ピントをズラしてコントラストを確認する”という一連の作業がやたらと遅く、室内などでは5秒以上もかかる場合があります。
 同じくオートフォーカス機能を搭載しているSH505iSが、1秒前後で合わせてしまうコトを考えると、その遅さが理解できると思います。

 さらに、フォーカスを合わせている間は動くワケにも行かないので、撮る人も撮られる人も 5秒以上 硬直する必要があります。
 ですが、普通に撮影するだけでもブレが発生するのに、5秒以上も動かずに居られるワケもなく、高い確率でピントが合わせられない状況が発生します。そうなると、結局オートフォーカス機能をOFFにして利用せざるを得ない状態になってしまいます。

 天気の良い野外などでは、非常に利用価値のあるオートフォーカスですが、室内で利用するときはおまけ的な機能と思っていた方が無難カモ知れません。
文字の縁が無い。
参考画像。  充実した編集機能を備えるA5403CAですが、それだけに文字の縁が無いのが残念です。
 写真に文字を入れるコトが出来るのですが、その文字に縁が無いので非常に読みにくいんですよね(左上図)

 同じように縁が無い機種は沢山あるのですが、A5401CAまでは縁があっただけに、ナゼ廃止されてしまったのかが気になります。

 おかげで、文字を入れる場合は吹き出しを付けるなどの手間が増えてしまい、せっかくの編集機能が台無しになってしまった感じですね。

小さなイマイチ。
  • 室内などの暗い場所ではブレやすい。
ムービー機能について。
ココがポイント!
実用的になった使えるムービー機能!
参考画像。  これまでは最大15秒しか撮影できなかったムービーが、A5403CAでは最大1分まで撮影が可能。
 さらにminiSDカードを利用するコトで、最大10分まで拡張されます。

 おまけにムービーの変換時間は超高速。
 1分程度の動画なら3秒前後で変換してしまい、例え10分の変換であってもあっと言う間に変換するコトが可能です。

 また、ただ録画時間が伸びただけではなく、ムービーのトリミング(切り出し)や結合なども出来るようになりました。Lサイズで撮影した動画をメール用に変換するコトも可能です。

 実際に利用してみると、動画の撮影は思った以上に難しいものです。
 15秒という短い時間の間にシャッターチャンスが綺麗に収まる可能性は非常に少ないですし、狙って撮っても無駄な部分が撮影されてしまいます。

 しかし、最大10分も撮影するコトができれば、シャッターチャンスを撮り逃す可能性は非常に低くなります。
 また、トリミングなどの編集を行なうコトで不要な部分を削除するコトも可能ですし、ようやく実用的なレベルに達した感じです。

 さらに、動画の撮影を一時停止するコトも可能になりました。
 これによって要点のみを撮影するコトが可能になったり、より面白いムービーの撮影ができるようになりました。
充実の再生機能!
参考画像。  最大10分まで拡張されたムービー機能ですが、時間の長いムービーを再生するだけでは面白みがありません。

 そこで、A5403CAは再生機能も充実しています。拡大再生はもちろん、早送りや巻き戻しまで搭載(左上図)
 早送りなどは実際に動画が再生されながらスムーズに行なわれるので、目的の部分を見つけるコトが簡単に行なえます。

 また、スロー再生やコマ送りなども可能なので、決定的瞬間をゆっくり楽しむコトが出来ます。

 もちろん、以前から搭載していた動画の一画面を静止画として保存する機能も健在。動画の一部を待ち受け画面やEメールの送受信画面に設定するコトが可能です。
心地よい追従性を実現したスポーツモード!
参考画像。  昔から追従性の悪いCASIO端末ですが、ナゼか動画モードの場合はスムーズな動きを実現してくれます。

 様々な理由があると思いますが、画面の明るさよりも追従性を優先したモードに切り替わるのも原因の1つだと思います。その為、カメラモードに比べると多少明るさが落ちてしまうものの、それなりの追従性を実現しています。

 そしてA5403CAには、さらに追従性を重視したスポーツモードが搭載されています(左上図)
 このモードにすると随分と暗くなってしまうのですが、明るさを犠牲にした分ストレスのない追従性を実現してくれます。

 その為、素早い動きにもしっかりと付いてきてくれるので、まさにスポーツ用。
 ただ、暗くなってしまった分の明るさを補うためには それなりの光が必要なので、晴天の下での撮影がオススメです。そういった意味でも、スポーツの撮影向きですね。

 ただ、あまりにもこのモードに慣れてしまうと、カメラに切り替えた時の追従性の無さに泣けてしまいます。どうせなら、カメラ機能でも明るさを犠牲にしたスポーツモードを搭載して欲しかったですね。
ムービーファクトリーで高度なムービー編集!
参考画像。  トリミングや結合など、よりムービーの活用性が広まったA5403CAですが、さらにムービーファクトリーという機能も搭載されています(左図)
 この機能を利用するコトで、撮影したムービーにオープニングやエンディングを追加するコトができちゃいます。

 1ステップごとに説明が表示されるので操作方法も簡単で、目的のオープニングなどを選択するだけで編集するコトが可能。
 オープニングなども8種類用意されているので、ムービーに合わせて選択するコトができます。

 さらに2つのムービーを選択して、トランジション(切替パターン)を加えるコトもできます。チェックやクロスなど、2つの動画をスムーズに結合するための8種類のアニメーションが用意されています。

 これらの機能を活用するコトで、とても携帯電話だけで編集したとは思えない、ハイレベルなムービーを作成するコトができちゃいます。

 ただし、オープニングやエンディングを追加すると動画の時間が長くなってしまい、高い確率で100KBを超えてしまいます。そのため、配布する動画の編集には向いていないみたいですね。
小さなポイント!
  • 動画にフレームをつけるコトができる。
ココがイマイチ。
小さなイマイチ。
  • 動画のテロップが入れにくい(時間の設定にコツが必要)
  • 室内などの暗い場所は苦手。
  • 動画の保存先が選択できない。
  • QVGAサイズの動画は撮影できない。
パソコンとの接続について。
ココがポイント!
標準で接続キットが付属!
参考画像。  高画質な写真が撮影できるのは嬉しいコトですが、撮影した写真の多くはEメールに添付するコトができません。auには、添付ファイルのサイズは合計100KBまでという制限があるからです。

 そこでパソコンなどに写真を取り込む場合は、携帯電話を直接接続する必要があります。
 この時、従来の携帯電話なら接続キットを別途購入する必要があるのですが、A5403CAには標準で接続キットが付属してきます。

 写真を取り込む方法も非常に簡単で、USBクレードル充電台に本体をセットするだけ(左上図)。これだけで、携帯電話に保存されている写真を自動的にパソコンへ取り込んでくれます。

 また、本体に保存した写真も、miniSDカードに保存した写真も区別なく取り込んでくれるので、特に保存先を意識する必要がないのも便利ですね。
高速な転送速度!
参考画像。  携帯電話から写真を取り込むのは時間がかかる印象をお持ちの方も多いと思います。
 実際、A5401CAでさえもSXGA(1,280×960ピクセル)の写真を取り込むのに30秒前後の時間を要していました。

 しかし、A5403CAの取り込む速度はハンパじゃありません。
 携帯サイズの写真なら1秒もかからず、UXGA(1,600×1,200ピクセル)サイズの写真でさえも15秒前後で取り込んでしまいます(左上図)

 10枚ほど取り込んだ平均値を計算してみると約50KB/秒という速度が出ているらしく、なんとA5401CAの5倍以上の速度が出ている計算になります。さすが標準で接続キットが付属しているだけのコトはありますね。

 このため写真の取り込みが今まで以上にラクチンになり、より気軽に何枚でも行なえるようになりました。
ココがイマイチ。
付属のソフトは画像ローダー。
参考画像。  A5403CAには、パソコンの取り込むソフトとして「MySyncPhoto2(マイシンク・フォト2)の体験版が付属しています(左図)

 このソフトは「携帯電話の写真を管理する」というよりも、「パソコンに取り込んで管理する」という、画像ローダーのようなソフトウェアです。
 取り込んだ写真を管理しても、A5403CAには一切反映されません。

 その為、単純に写真を取り込むだけなら問題はないのですが、携帯電話内のデータを操作する用途には向いていません。ですから、携帯電話の写真を削除したり、パソコンから画像以外のデータを転送したりといったコトはできません。
 そういった利用をしたいのなら、「MySyncBiz(マイシンク・ビズ)というソフトをオススメ致します。

 ただし、写真の取り込みだけで利用するなら、なかなか優秀なソフトだと思います。画面のデザインも良いし、安定性も高く、操作性も悪くない感じです。
 既に市販されているソフトウェアがベースになっているので、ある程度の安心感がありますね。

 ちなみに付属してくるMySyncPhoto2は“体験版”ですが、製品版と大きな違いはありません。具体的には以下のような制限があるようです。

  • ムービーファイルの書き込みや読み込みが行なえない。
  • A5403CA以外で利用できない。
  • 接続方法がA5403CA付属のUSBクレードル充電台以外に利用できない。
  • 製品版には無料で提供される「MySyncAddress」が提供されない。
  • カレンダースタイルやプリクラスタイルでの印刷が行なえない。
  • ユーザーサポートが行なわれない。
 これらの制限は、普通に利用しているだけなら大きな問題にはならないと思うので、付属しているソフトウェアにしては十分ではないかと思います。
メール機能について。
ココがポイント!
写真を送るのもラクラク!
サブメニューから呼び出せる。  携帯電話同士で写真を送信するには、ちょっとした工夫が必要です。
 同じau同士でも写真が見れない場合がありますし、DoCoMoに至っては添付ファイルが削除されてしまうため写真そのものを送信するコトができません。

 そこで、利用するのがフォトメール便というサービスです。このサービスを利用すれば、DoCoMoなどにも写真を送信するコトが可能になります。
 しかし、写真を送るたびにメールアドレスを修正する必要があるので、送信するのが少し面倒でした。

 ところが、A5403CAならいつも通りにメールを作成して、「フォトメール便で送信」を押すだけでOK!
 なんとアドレス自動変換機能が搭載されているので、フォトメール便の送信方法に従って自動的にメールアドレスを変換して送信してくれます(左上図)

 また、アドレスの変換方法は自由に設定するコトが可能なので、フォトメール便からなな☆メールに変更するコトも可能。この機能によって、他社の携帯電話に写真を送るのが非常に手軽になりました。
改善された宛先入力!
参考画像。  慣れてしまうと大きな問題ではなかったのですが、auの端末はメールの宛先入力が微妙に面倒です。
 これまで利用してたA5401CAも例外ではなく、右や左のソフトキーを使い分ける必要がありました。

 どうやらauの端末は複数の人に送るのが基本となっているようで、それに合わせた操作性となっているみたいす。
 ですが、普通は1人に送る方が断然多いですから、この操作性では余計な手間が増えてしまうばかりです。

 しかし、その部分にようやく気が付いたのか、A5403CAでは宛先の入力方法に大きな変更がありました。

 宛先の部分でセンタキー(決定ボタン)を押すだけでアドレス帳の呼び出しが可能になり、送信者を選択した後もセンタキーのみで宛先の入力が可能です(左上図)
 宛先の変更や追加なども、基本的にカーソルキーセンタキーで行なえるようになり、より自然な操作方法になった感じです。

 これにより随分とラクに宛先入力が行なえるようになったので、Eメールが随分と送りやすくなりました。
進化した送受信ボックス!
密かにパワーアップされた受信ボックス。  一見、代わり映えのない送受信ボックスですが、A5401CAと比べても様々な改良が行なわれました。

 スペックだけをみても、受信メールの保存数が最大300件から最大500件になり、送信メールも最大100件から最大200件にパワーアップ。最大容量も約200KBから約5.8MB、約100KBから約1.6MBにまで、それぞれ拡大されています。

 受信フォルダも、最大31個にまで拡張されました。

 そして、メールの検索機能が新たに搭載されています。
 検索機能を利用するコトで、大量のメールから目的のメールを効率よく検索するコトが可能になりました。

 メールアドレス・件名・本文など、検索対象の選択はもちろん、検索結果から さらに検索が行なえる絞込みにも対応しています。

 また、送受信ボックスのメール状態マークにも進化がありました。
 これまでなら未読や既読などを表示するだけのモノでしたが、さらに「返信済み」「転送済み」などが確認できます(左上図)。これによって返事をしたのかが明確になり、返事を忘れたといったコトが少なくなりました。
小さなポイント!
  • カラフルなメールが送れるパステルメールに対応。
  • 前のメールや次のメールに、ボタン1つでアクセスできる。
  • メールの受信に失敗しても着信音が鳴る(お知らせ通知と同じ扱いになる)
ココがイマイチ。
判断しにくいフォトメール便。
参考画像。  アドレス自動変換機能が搭載されたコトで、より気軽にフォトメール便などが利用できるようになりました。

 この機能は送信アドレスを自動的に変換してくれるモノなんですが、送信ボックスを見る限りでは、この機能を利用してメールを送信したのかを判断するコトは出来ません。

 その為、送信ボックスにあるメールをコピーしてメールを送ったりすると、変換されたままのアドレスで送信されてしまいます。
 その時、写真が添付してあれば問題ないのですが、添付されていない場合エラーメールとして帰ってきてしまいます(左上図)

 特に大きな問題になるコトはないのですが、できればアドレス自動変換機能を利用したコトがわかるような配慮が欲しかったですね。
小さなイマイチ。
  • メール作成時の文字サイズが大きい。
文字入力について。
ココがポイント!
次々と予測するAPOT!
参考画像。  誤変換が少ないと大好評のATOKですが、APOT(予測変換機能)を搭載するコトで さらなる進化を遂げました。

 これまでの予測変換は、あくまでも入力された文字からの予測でしたが、APOTはこれまで入力された文章から次の文章までも予測します(左上図)
 極端に言ってしまえば、最初の1文字さえ入力すれば、あとは候補を選択するだけで文章の入力が可能になってしまうワケです。

 これは思っていた以上に便利な機能で、標準的な文章ならば次々と書いて行くコトができます。
 また、「ありがとう」と入力したあとに「ございます」と入力するのは意外と面倒ですが、仕事上では省くワケにはいきません。そんな時APOTが搭載されていれば、選ぶだけで入力できるので便利です。

 ちなみに、次の候補も予測する機能はSonyEricssonPOBoxという形で、数年前から採用しています。以前から定評のあったPOBoxに、ようやく近づいた感じですね。
ダウンロード辞書にも対応!
参考画像。  APOTが搭載され非常に便利になった文字入力ですが、A5403CAダウンロード辞書にも対応しています。辞書を追加するコトで、より多くの単語を変換したり候補して表示するコトが可能になりました(左図)

 もちろん「最初から様々な単語を搭載していれば良いじゃないか!」という意見もあると思います。
 しかし、最初からあまりにも多くの単語を搭載してしまうと、無駄な単語が増えてしまい 変換速度にも影響が出る可能性もあります。

 そこで必要な辞書だけをダウンロードさせるコトによって、利用者に最適な状態を提供しようというワケです。
 また、不要な辞書はダウンロードしなければ良いだけなので、方言辞書などの比較的コアな辞書も提供するコトが可能になります。

 現在、CASIO専用サイト(CA'zCAFE)にて150個以上の辞書が提供されています。
 その中から自分が必要な辞書を自由にダウンロードするコトができ、最大5個までを辞書として登録するコトが可能です。
これは使える!英数カナ変換!
参考画像。  A5301Tに搭載されていた英数カナ変換が、ついにCASIO端末にも搭載されました。

 この機能を利用すれば「わらわ」から「090」と変換したり、「くさ」から「CD」へ変換するコトが可能。漢字入力モードのまま、英語や数字の入力が簡単に行なえるワケです(左上図)

 最近は、英語や数字がいりまじった文章を書くコトが多いと思いますが、その度に入力モードを切り替えるのは非常に面倒です。
 特に入力モードの切り替えがワンタッチで行なえない機種などでは、「DVDを2枚GET!」という短い文章を入力するのでさえも容易ではありません。

 ところが英数カナ変換が利用できれば、入力モードを切り替えるコトなく簡単に英数字の入力が行なえるので、1度体験してしまったら手放せない機能の1つになると思います。
頭だしが出来るようになった!
参考画像。  実に小さな改良ですが、文章の頭だしができるようになりました。
 文章の最上行でカーソルキーの上ボタンを押すと、文章の最初にカーソルを移動するコトが可能です(左図)

 本当に小さなコトではあるのですが、これがあると何かと便利なんですよね。

 また、最下行でカーソルキーの下ボタンを押して、文章の最後に移動するコトも可能。
 書きかけのメールに続けて書く場合などには、なかなか重宝する機能の1つだと思います。

 あとは、カーソルがどの位置にあっても頭だしが行なえる機能があればベストなのですが、残念ながらその機能は搭載されていないようですね。
小さなポイント!
  • 「#」キーを利用すれば、絵文字や記号の入力がラクラク。
ココがイマイチ。
小さなイマイチ。
  • メールを書いている時はサイドのボタンでページ送りが行なえない。
  • 文章を入力中の文字サイズが大きい。
  • ボタンの凹凸が少ない。
その他の機能について。
ココがポイント!
便利なアイコン機能!
参考画像。  待ちうけ画面には、ユーザー設定アイコンが配置できるようになりました。

 頻繁に利用する機能やデータなどを待ち受け画面に配置するコトで、スグにアクセスするコトが可能になります(左図)
 丁度、パソコンのデスクトップにショートカットを配置するような感覚です。

 配置できるショートカットは機能の一部に限らず、着信音や撮影した写真なども配置するコトができるので、これが思っていた以上に便利です。

 また、メールが届いているコトやアラームのスヌーズが起動しているコトも通知アイコンとして表示されます。

 通知アイコンユーザー設定アイコンの上段に配置され、同じような操作で取り扱うコトが可能。
 そういった操作の統一感や、操作時のデザインが格好良いのも魅力的ですね。
1人3件の幸せ!
参考画像。  これまでのCASIO端末は、電話番号やメールアドレスを1人に2件までしか登録するコトができませんでした。
 一部のメーカーは、前々から3件までの登録が可能だったのですが、CASIOは2件までしか登録できなかったのです。

 携帯電話と家の電話、携帯電話とパソコンのアドレスなど、確かに2件あれば十分カモ知れません。
 しかし、実家の番号や会社の番号まで登録するとなると、どうしても3件目の空きが必要になってしまいます。

 特に、携帯電話のアドレス帳に様々なデータを入力している自分としては、3件目の登録ができるかというは重要な問題でした。

 しかし、そんな願いさえもA5401CAが叶えてくれたみたいです。
 A5403CAでは、ついに1人3件の電話番号とメールアドレスの登録が可能になり、より多くの連絡先を登録できるようになりました(左上図)
ついに実現されたQVGA液晶!
参考画像。  vodafone(当時J-PHONE)J-T08から始まり、DoCoMoでは“当たり前”のQVGA液晶(240×320ドット)ですが、auには なかなかQVGAの波はやってきませんでした。

 新機種の噂が出るたびに「今度こそQVGAだ!」と話題になるのですが、結局搭載されない状態が続いていました。
 CASIO端末に至っては、2002年4月に発売されたA3012CA以来、解像度の変化がないという状態。未だに132×176ドットという低解像度でした。

 しかし、ようやくQVGA液晶が実現!!(左上図)
 非常に高精細な表示が可能になり、最小フォントなら1画面に306文字(18×17文字)の表示が可能です。

 またQVGAの影響はピクトエリアの時計部分にも現れ、なんと日付の表示も可能になりました。
 これにより、メールを書いている時でもEZアプリで遊んでいる時も、常に時間と日付を確認できるようになりました。

 そして、QVGAならではの機能である半年分のカレンダー表示も、もちろん可能。
 1画面に半年分のカレンダーを表示して、数ヶ月先の予定もスグに確認するコトが可能です。

 その他にも、様々な部分で高解像度の素晴らしさを体感するコトが可能です。今さらですが、やっぱりQVGAは最高ですね。
誕生日機能が充実!
参考画像。  アドレス帳に誕生日を入力しておくと、カレンダーに☆マークが表示されるようになります。
 以前からCASIO端末にあった特徴の1つですが、A5403CAになり さらに誕生日機能が充実しました。

 カレンダーのサブメニューには「誕生日一覧」という項目が増え、表示している月のバースディリストが見られるようになりました。
 何日に誰が誕生日なのかを、一覧表示するコトが可能です。

 そして実際に誰かの誕生日が来ると、待ち受け画面に誕生日を知らせる通知アイコンが表示されます(左上図)
 その通知アイコンを選択すると、誕生日を迎えた人のアドレス帳を表示するコトができるので、そこから電話をかけたりメールを送ったりするコトもできちゃいます。

 各種記念日を大切にしたい自分としては、誕生日機能が充実したコトは非常に嬉しいコトですね。
 もちろん、これらの設定をOFFにするコトもできるので、不要な場合は消すコトも可能です。
ようやく祝日が反映!
参考画像。  一部の携帯電話には、当たり前のように反映されていた祝日ですが、ようやくCASIO端末にも祝日が反映されるようになりました。
 海の日や敬老の日などが祝日として登録されているので、カレンダーが赤くなります(左図)

 これによって、カレンダー機能が本当の意味で使えるようになり、連休などが携帯電話だけで把握できるようになりました。

 また、この休日設定はアラーム機能などにも反映され、平日に設定してあるアラームは祝日には鳴りません。
 その為、せっかくの祝日中に切り忘れたアラームで起こされるコトが無くなったのも便利ですね。
色々とサブディスプレイに表示。
参考画像。  これまで操作中に携帯電話を閉じると、サブディスプレイには「操作中」という表示がされるだけでした。

 ところがA5403CAには、画像を表示するいう機能が追加されているみたいです。
 メインディスプレイに撮影した写真などを表示したまま携帯電話を閉じると、自動的にサブディスプレイに表示するコトが出来ます(左上図)

 おまけに写真はもちろん 動画やアニメーション、さらにはカラオケデータまで表示するコトが可能と、意外と高機能。

 サブディスプレイに表示できるからといって、特に便利なコトは少ないのですが、カラオケデータまでサブディスプレイで再生できるのは驚きましたね。
小さなポイント!
  • 発信履歴が30件から50件にパワーアップ!
  • au初!着信音は64和音に対応!
  • 高性能アプリケーションプロセッサSH-MobileV(SH7300?)搭載!
  • miniSDカードに対応!
  • アドレス帳の文字列検索が可能!
  • 電話番号によるアドレス帳の検索ができる!
  • 画面デザインが素敵!
  • カレンダーと撮影した写真などが連動!
  • マルチメディアプレイヤーなどでダウンロードした音楽をフル活用!
  • 待ち受け画面に表示する時計の位置が自由自在!
  • 通話中にメモが取れる簡単メモ帳!
  • メモ帳の文字数アップ!ようやく使える。
  • LEDのパターンが増えた!
  • ようやく搭載されたモバイルライト(待受ライト)
  • 電波の感度が良くなった!
  • 充電が完了すると電池マークも変わる!
  • デザインよさげ!
ココがイマイチ。
さらに退化したマナーモード。
参考画像。  これまで最高に使いやすいと思っていたCASIOのマナーモードでしたが、A5401CAで使い勝手が悪くなってしまいました。
 マナーモードにすると、自動的に伝言メモが設定されてしまうのです。

 おかげで、マナーモードを設定してから伝言メモを解除するという面倒な手間が増えてしまいました。

 しかし、A5403CAでは、さらに磨きをかけて使い勝手が悪くなってしまったようです…。
 自動的に伝言メモが設定される仕様は当然のように引き継がれ、操作する部分が増えてしまいました。

 これまではマナーボタンを押すだけでモード選択画面(マナーモードの種類を選択する画面)が表示されましたが、A5403CAでは まずマナーモードを設定するか?解除するか?という画面が表示されます(左上図)
 そこで「設定する」を選択すると、ようやくモード選択画面が表示されるワケです。

 また、オリジナルマナーモードの編集をする場合は「編集」を押す必要があるなど、マナーモードの設定を行うのに無駄な操作が増えてしまった感じです。

 解除するか?という選択画面を用意する必要があるとは思えませんし、どうせ表示するならモード選択画面に追加した方が良かったんじゃないかと思います。

 ただ、マナーを設定する時や解除した時に、マナーの種類も表示してくれるのは便利ですね。「通常マナー設定しました」みたいな感じで。
廃止となったマイ機能。
参考画像。  A5403CAには、各種機能やデータを待ち受け画面に登録できるユーザー設定アイコンが搭載されました。
 頻繁に利用する機能を、待ち受け画面から簡単に呼び出すコトが可能なので非常に便利です。

 しかし、このユーザー設定アイコンが搭載されたために、マイ機能が廃止されてしまったみたいです。

 マイ機能はメインメニューから呼び出すコトが可能で、ユーザー設定アイコンと同じように機能を登録するコトが可能です(左上図)

 確かにユーザー設定アイコンがあるのだから不要な気もするのですが、ユーザー設定アイコンは最大7つしか登録するコトができないので、本当に必要な機能しか割り当てるコトができません。
 この他にマイ機能があれば、利用するケドそんなに頻繁ではない機能なども登録するコトができるので便利だと思います。

 例えば、着信音の変更。
 こまめに変更はするケド、待ち受け画面に配置する程でもない。…しかし、メインメニュー→機能/設定→音/バイブ/LED→メロディ→通常着信…と辿っていくのは面倒です。

 また、以前からメインメニューの下3列は自由にカスタマイズするコトが可能でしたが、これも廃止されています。
 「プロフィール・アラーム・EZアプリ」が固定で割り当てられています。

 これらの機能が本当に頻繁に利用されるのかは別の話としても、マイ機能などのカスタマイズ機能が廃止されてしまったのは本当に残念です。
 明らかにエンジョイツールよりも、絶対利用頻度が高いと思うんですケドねぇ。
小さなイマイチ。
  • データフォルダは12.8MBにサイズダウン。
  • サブディスプレイは進化ナシ。
  • 話題のEZナビウォークには対応せず。
  • 普及中のBREWには非対応。
  • 著作権のあるデータはminiSDカードに保存できない。
  • モックアップみたいで、ヒンジが安っぽい(わざとそうしているらしい)
  • フォントのギザギザをスムーズに表示してくれる機能は非搭載。
  • 着信音などのボリュームが小さい。
  • 電池カバーが外れやすい。
A5403CAのまとめ。
総評。
参考画像。  QVGA液晶(240×320ドット)の搭載、miniSDカードへの対応、オートフォーカス機能を備えた200万画素のカメラ機能…など、様々な機能を盛り込んだA5403CA。半年前に発売されたばかりのA5401CAと比較してみても、凄まじい改良がなされています(左図)

 その改良っぷりはハンパではなく、思わず購入日記のフォームを変更せざるを得ない状態にまでなった程。あまりにも変更された部分が多く、これまでのフォームでは対応しきれませんでした。
 良くも悪くも、まずはその改良っぷりを褒め称えるべきでしょう。

 しかし、相変わらずカメラの追従性が悪いのは残念なところ。感度の悪さが影響し、追従性が悪い・ピント合わせが遅い・ブレやすい…といった欠点を生み出しています。
 特にカメラが大きなセールスポイントの1つとなっているので、追従性の悪さは致命的。これにより、様々な方々に「不評」のレッテルを貼られているみたいです。

 ですが、最終的に仕上がる画質の方はなかなかのモノ。晴天時の野外など、明るさが十分にある環境ならば、そこそこの画質を体験できると思います。もちろん、ブレやすいというコトをしっかりと把握していれば、室内でも満足の行く写真が撮影できると思います。

 ただ、少々ノイジーなので200万画素の価値があるのかどうかは微妙なところ。従来の120万画素を維持したまま、より高画質になるように改良を加えるのもアリだったのかも知れません。
 もちろん、今回のような“200万画素!”というインパクトは無くなってしまうので、実際に発売するとなると難しいところですが…。

 撮影した写真の編集機能が非常に充実しているのも、CASIO端末の魅力。
 特にA5403CAでは、各特殊効果の適用度や範囲を自由に設定できるようになるなど、より強力な編集機能が搭載されました。モザイクなら細かさの調整、残像ならブレの量などを調整できるワケです。

 そして、A5403CAの魅力はカメラだけではありません。密かにパワーアップされた文字入力の機能もポイントです。
 ATOKに加えて追加されたAPOT(予測変換機能)ダウンロード辞書英数カナ変換など、常に利用する部分だけに非常に魅力的な改良だと思います。この環境に慣れてしまうと、もう以前の機種に戻るコトは不可能でしょう。

 また、全体的な操作性の良さもA5403CAの大きな魅力。SH-MobileVのおかげでサクサクと操作できるのも、操作性の良さに一役買っています。実際に利用してみれば、きっとカタログに現れない魅力が体感できるハズです。

 確かに飛びぬけた特長が少ないし、EZナビウォークにも対応していないのですが、全体的なバランスはTOPクラス。アチコチに使いやすさを考えた配慮が見られますし、かなりオススメの端末だと思います。
次回作への要望。
参考画像。  次回作への要望は、やはり追従性の向上。
 確かに画質も重要ですが、携帯電話に内蔵されているカメラは“かまえて撮影する”というよりも、“気軽に撮影”する方が多いと思うので追従性の悪さは見逃せません。
 追従性が悪いと撮影するのに時間がかかってしまいますし、おまけにブレやすいのでは とても“気軽に撮影”とは言い難い感じです。

 特に、A5401CAA5403CA…と 出るたびに追従性が悪くなっているので、そろそろ改善しておかないとマズイと思います。
 実際、「CASIOは追従性が悪い」という印象が付きつつありますから、次回もカメラをセールスポイントの1つにするのなら改善してもらいたいところです。

 そして、ますます低下してしまったマナーモードの操作性。
 人それぞれ好みはあると思いますが、A5302CAの頃が1番使いやすかったと思います。マナーモードは頻繁に切り替えるタイプなので、次回こそは良い方向で改良が加えられているコトを祈ります。

 しかし、これ以外に特に大きな要望はありません。以前から要望に出していた件は、ほとんどがA5403CAで実現しており、後は本当に細かいコトばかりだからです。
 QVGAの件もモバイルライトの件も、JPEGの圧縮率の件も英数カナ変換の件さえも、すべて実現しています。

 その為、上記の件さえなんとかなれば最強クラスの携帯となると思われます。ですが、ココまで熟成してきたからこそ、根本的な部分から変化を遂げてもらいたい気持ちもあります。
 無難こそがCASIO端末の強みでもあるんですが、そろそろINFOBARのような衝撃も期待したいですね(左上図)
A5403CAの総合評価。
項目 評価 コメント
デザイン ★★★★★ 写真で見た時は微妙だったものの、実機を手にして納得。このオレンジは素晴らしいデス。
機能 ★★★★★ EZナビウォークさえ搭載していないものの、それ以外の機能は非常に充実していると思います。細かい機能が素敵。
操作性 ★★★★★ マナーモードの操作性にはガッカリですが、それをカバーする分の機能が盛り込まれている感じです。特に文字入力関係の機能UPは魅力的。サクサク操作できるのも評価できます。
価格 ★★★ これだけの改良を加えておきながらも従来と同じ価格なら、打倒な価格だと思います。
自慢度 ★★★★ 他のキャリアから見ればQVGAも外部メモリも、そんなに目新しい機能ではありません。auユーザー以外には、自慢できる要素は意外と少ない感じです。
総合評価 ★★ 平均点数4.4点。 トータル的には素晴らしいデキ。カメラ“だけ”に期待せず、全体的な良さを評価して購入するのがベストです。
A5403CAの為に購入した周辺機器一覧。
メーカー 商品名 型番 標準価格 購入価格 購入個数 小計
CASIO A5403CA(SparkOrange) A5403CA オープン価格 44,800円 ×1点 44,800円
Panasonic miniSDカード(64MB) RP-SS064BJ1K オープン価格 4,980円 ×1点 4,980円
日本アンテナ cdmaOne簡易アンテナC AE10-20/C003BDA オープン価格 4,100円 ×1点 4,100円
合計(税別)
53,880円 3点 53,880円
合計(税込)
56,574円 3点 56,574円

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