ストーリーではなく アトラクションとして映画を楽しむ4DX

こんにちは。ジュラシックワールド4DXで楽しんできた岩崎です。

4DXとは 座席が前後左右に揺れ、激しいバイブレーションあり、風や水も振ってきて、フラッシュ、霧、雪、バブル…など、様々な仕掛けが映画と連動して演出される、アトラクション型シアターです。
まだ国内での上映施設が少ない上に、「ジュラシックワールド」というコンテンツも良かったのか、ご近所 ユナイテッド・シネマ 豊洲の 4DXは大人気。なかなか予約することができず、ようやく観ることができました。

じゅうぶん楽しめた 懐かしきジュラシックパークの世界。ただ、肝心の 4DXは「とっても楽しめたケド、毎回行く感じじゃない。」というレベル感。“映画”ではなく“アミューズメント”なので、1度 体験すれば話題としては十分そう。今後は「これは 4DXで観た方が楽しめそう!」という映画をピックアップしながら観る(体感する?)のが良さそうです。やはり IMAXの世界観を超えられないなと。

ストーリーではなく アトラクションとして映画を楽しむ4DXのメインビジュアル
大人気の 4DX3D版ジュラシックワールド。あっという間に予約が埋まってしまいチケット確保に苦労しました。

初めての 4DX体験

ユナイテッド・シネマ 豊洲のロッカーの様子。利用料は無料でした。

どんだけ座席が動くのか、どんだけずぶ濡れになるのか心配していましたが、さすがに常識的な範囲だったので 始まってしまうとスグに慣れることができました。
だいーぶ前にディズニーランドで似たようなアトラクションがあったかと思いますが、あそこまで派手ではないです。あくまでも長時間の映画向けなので、振り落とされるという事はありません。

水濡れ具合も、水がかかったのが分かるくらいで、ひざの上にかかえていたカバンが ほんのり湿るくらい。見終わった頃には乾いてました。

香りがつくのも心配している人もいましたが、岩崎は気になりませんでした。…というか、香りの要素をすっかり失念しており嗅ぐのを忘れていました。それくらい弱めに香る感じです。

今回は、ユナイテッド・シネマ 豊洲で鑑賞しましたが、もう少し前の席でも良かったカモ。スクリーン7 の E列で観ましたが、より画面にのめり込んで 4DX体験をするなら、Cや D列辺りのほうが迫力があったと感じます。

尚、上演中の飲食は可能でしたが、トレイの持ち込みがNGなので、入場前にビニール袋に移し替えられました。座席の下に荷物も置くことができないなどの制限も多く、専用ロッカーに入れるようにアナウンスされます。4DXご鑑賞にあたってのご注意

3D映画の延長ではない 4DX

「4DX」といえばこのカーチェイス動画。4DXの楽しさを表現していて観ていて楽しい。もちろん本編が始まる前に、各仕掛けと共に上映されます。

そもそも 2Dの次に 3Dがあり、その延長に 4DXがあるという形ではありません。
2D(平面)から 3D(立体)になった…までは分かりやすい進化ですが、4DXは 3Dから進化したというよりも、2Dの映画に様々な仕掛けを追加したという感じで、従来映画からの派生形と捉えた方がスムーズです。

座席が動く、風や水も出てくる…という要素の 1つに、絵も飛び出る…という 3D要素があるという考え方。その為、2D(平面)でも 4DXは上映されていますし、3Dの方式も映画館によって様々です。
今回の ユナイテッド・シネマ豊洲は RealDでしたが、シネマサンシャイン平和島は XpanDを採用しています。

IMAXが好きな方なら言わずもがなですが、3D方式・スクリーン・サウンド技術…諸々がシアターレベルで規格整備されているような IMAXと比べると 随分と亜種的な存在。各監督が 4DXをどこまで監修しているのかもナゾです。

その為、3Dからの進化というよりも、アトラクションへの進化した映画と捕らえるのが良さそう。そういう意味で「アトラクション型シアター」という名称は納得です。

“映画”を楽しむなら 4DXではない

映像や音質など統合的に管理される IMAX。TOHOシネマズ新宿では 12.1chの Immersive Sound Systemを日本初導入。

次に映画を観るときは IMAXを選びそう。
アトラクションとしては断然楽しめ、実際とっても楽しかった 4DXですが、純粋に映画をみようとすると支障をきたす面が多々あります。

座席が動くので 気が付いたらずり落ち気味。霧で字幕が隠れ見にくくなる。激しいフラッシュ時に画面が見えない。水が飛んできてメガネが汚れる。観客もザワザワしがち…等など、なにかと気が散ります。
なので「アトラクション」として楽しむのが 1番。アバターや ゼロ・グラビティのような世界観に吸い込まれるような体感は、4DXでは難しいと感じました。

また、3D料金に加えて さらに 4DX料金が追加となる為、映画の度に 3,000円以上かかるのも負担が大きいです。1度は体験する価値はありそうですが、映画を選びながら活用していくのが良いと感じました。

なにより、4DXがどこまで楽しめるのかは、各仕掛けをどれだけ効果的に演出できるかがキモだと感じます。
今後、その辺りが より機械的になっていくと、かなり台無しになりそう。そう考えると、まだまだ普及段階で丁寧に作られてるだろう & 初期段階でもないので技術もついてきただろう 今の段階で体験しておくのは良いと考えます。

晴海主会場の近くでゆっくり観られた 東京湾大華火祭
3Dプロジェクションマッピングショー「Venus Starium」を観てきた