〜　　物　欲　岩　崎　の　購　入　日　記　。　　〜

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パーソナルモバイルツール 　ＳＨＡＲＰ ＭＩ-Ｅ２１ を購入！ ★　★ ２００１年９月７日(金)発売　　定価オープン価格 ２００１年９月８日(土)購入　　購入価格５９,８００円

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製品情報 ： http://www.sharp.co.jp/products/mie21/index.html

　単語の検索しかしてくれない簡単な辞書、国民の休日さえも表示されないスケジュール、データの表示さえ満足に出来ないアドレス帳など、ＣＬＩＥは本当にシンプルな設計でした。

　特に、僕はＰＤＡでメールの返事を書いたり、インターネットをするコトがメインなので、一度に表示できる文字数が全角２００文字程度と少ないＣＬＩＥでは、長いメールを書きにくいんですよね。

　またブラウザの貧弱さは凄まじいモノがあり、インターネットに接続する機会が多い僕にとっては、かなり不便な端末だったんです(右上図)。
　これはＣＬＩＥの購入日記でも言っていたコトなんですが、とにかくページが表示されるまでに時間がかかるし、表示能力も低く、一緒に持ち歩く機器も多いので、インターネット端末としては、サッパリ使い物にならなかったんです。

　しかし、１３９.５×８１.５×１７mmという巨体はＰＤＡとしては大きく、特にコンパクトな機種が多いＰａｌｍなどに比べると、とても持ち運べるサイズでは無かったんです…(左図)。

　その為、今後Ｐａｌｍが進化してくれるコトに期待をしていたら、よりスリムになった新しいＺａｕｒｕｓ(ＭＩ-Ｅ２１)が登場！
　…と言っても、幅が７.５mm小さくなっただけなので、それほど期待はしていなかったんですよね。

　ところが、ホームページのレビューなどを見ていると意外に好評みたいだったので、さっそく発売日に実際に店頭で確認してみたら、思った以上にスリムになっているコトが判明！
　これなら十分ポケットに入れて持ち運ぶコトが可能だし、さらに直線的なデザインに変更されていて、高級感もかなり増していたんです。

　その他にも、内蔵メモリが１６ＭＢから３２ＭＢに大容量化され、スライド式キーボードがより打ちやすくなるなど、他の部分も様々な改良が加えられていて、かなり魅力的な機種になっていたんです。

　Ｐａｌｍのアドレス帳は、名前と電話番号の一覧が表示されるだけで、詳細表示の時もただデータを読み込んで表示しているだけって感じなんですが、Ｚａｕｒｕｓのアドレス帳は表示項目を切り替えたり、項目を増やしたりするコトが簡単に出来るんですよね。
　その他にも、コンタクト(電話をするなどの予定)の登録や検索が簡単に出来るし、郵便番号から住所を入力したりするコトも可能なんです。

　またスケジュールの違いも大きく、簡単なカレンダーが表示されるだけのＰａｌｍとは違い、土日の色の区別はもちろん、海の日などの休日データも入っているので、かなり予定が立てやすいんですよね(右図)。

　さらに、かいわれ大根の日などの記念日も豊富に入っているので、結構ためになるコトが多いし、基本機能の使いやすいさだけでもＺａｕｒｕｓを選択する価値があると思うんです。

　…と思っていたら、なんと縦型のＺａｕｒｕｓには、主な休日のデータしか入っていないコトが判明！
　早速ＳＨＡＲＰさんに問い合わせてみたところ、前々から無駄なデータが多いと苦情があったので、記念日などのデータはＺａｕｒｕｓに移行しなかったみたいなんですよね。

　そこで、昔使っていたＺａｕｒｕｓ(ＭＩ-Ｃ１)から記念日を移行してきたんですが、改行位置が違うのでかなり読みにくいんです…。　そこで２００件以上ある改行位置を手動で修正し、ＭＩ-Ｅ２１にも豊富な記念日データの移行に成功しました。

　もちろん、ＣＬＩＥにはＡＴＯＫ Ｐｏｃｋｅｔが搭載されていたので、変換効率が良かったのは当たり前なんですが、それ以前に入力モードを切り替える手間が問題でした。

　パソコンなども含め、普通のＰＤＡは、文字を入力してからカタカナに変換したりするんですが、Ｚａｕｒｕｓは、最初にカタカナモードに切り替えてから入力を行うんですよね。
　ですから、うっかり切り替えを忘れると面倒なコトになってしまいますし、入力が終わったら、またひらがなモードに切り替えなくてはイケないんです。

　さらに、カタカナモードでは漢字に変換するコトが出来ず、英文の大文字小文字さえも変換するコトも出来ない為、日本語や英文が混合した文章を入力するのが非常に面倒だったんですよね…。

　また、「か」を入力する場合は、「Ｋ」と「Ａ」のボタンを押すんですが、最初の「Ｋ」が画面に表示されないので、ボタンを押したのか解らず「っか」と入力してしまうコトも多いんです。

　その他にも、１ヶ月程度使っているとボタンが潰れてくるとか、クレイドルに置いているとキーボードが使えないなどの問題が発生し、キーボードが搭載されているにも関わらず、どうもＰａｌｍのようにスムーズな文字入力が出来なかったんですよね…。

　つまり、パソコンの送信箱に画像データを保存して、クレイドルのボタンを押せば、Ｚａｕｒｕｓの受信箱に画像データが送信されるワケですね(左図)。

　しかし、解りやすいシステムではあるんですが、データが特殊な形式に変更されて送信される他、特定のファイルしか送信箱に保存するコトが出来ないという大きな問題があるんです。

　ですから、テキストファイルをＺａｕｒｕｓに送信して、使いやすいフリーソフトで編集しようとしても、特殊な形式に変換されてしまうので読み込むコトができず、ちょっと特殊な形式のファイルは送信箱にも保存できません。

　また、ファイル名にピリオド( . )が含まれているとＺａｕｒｕｓで正しく表示されないとか、ＵＳＢ接続なのに最高１１５.２Ｋｂｐｓ(約１４.４ＫＢ/秒)しか通信速度が出ないなど制限も多く、非常に不便なんですよね。

　もちろん、昔Ｚａｕｒｕｓユーザーだったワケですから、使いにくいコトは十分知っていたんですが、もう少し使いやすく改良されていると思っていたんです。　しかし、その進化の無さはＺａｕｒｕｓ本体からはまったく想像もできないものでした…。

　そもそもＺａｕｒｕｓは、本体だけですべての作業ができるように開発されているので、パソコンとの連携は不向きではあるんですが、パソコンとの連携の弱さは、他のＰＤＡなどと比べると見劣りする部分が多かったんです。

　あって当たり前の機能だし、他のＰＤＡに比べてボタンがやたら多いので、スケジュールに切り替えるボタンなどがありそうなんですが、そう言った機能は一切無く、ボタンをカスタマイズするコトさえも出来ないんですよね。

　また、ワープロや表計算などの基本的なソフトまでもが別売という部分も気になります。
　動画ファイルなどを、再生できる形式に変換するソフトなどは別売でも仕方ないとしても、基本的なソフトまでもが別売で、ソフトを買い揃えなければ、快適な環境をそろえるコトが出来なかったんです。

　ところが、肝心のソフトはＺａｕｒｕｓが発売されても提供されず、購入直後は不便な日々が続きました。

　もちろん、フリーソフトなどを活用するという方法もあるし、そちらの方が使いやすいんですが、パソコンとデータの連携が出来ないので、どうしても専用のソフトを用意する必要があったんですよね…。

　これらの問題を解決する方法にカードリーダーの購入があったんですが、ちょっとしたデータを転送するのに、わざわざコンパクトフラッシュなどを抜出するのも面倒ですし、あんまり頻繁に抜き差しするのは気が進まないんです。

　また、使い込んでいるうちに電池の持ちが非常に悪いコトも判明。
　特に消費電力の大きい処理をしているワケでもないのに、学校から帰る頃には電池が切れかけている状態で、フロントライトを使用してしまうと、２時間程度で電池が無くなってしまうんです…。

　電池が切れてもデータが消えない設計になっているし、ＡＣアダプタも非常に小型なので、電池が切れても大きな問題にはならないんですが、いつでも気軽に使用できないので、ＰＤＡとしての価値が半減してしまうんですよね。

　その他にも、内蔵されているスタイラスが短過ぎる、液晶カバーがとにかくダサいなど色々と気になる点が多く、改めてＣＬＩＥの魅力が解ってきました(左上図)。

　確かにシンプルな構成ですが、Ｐａｌｍは世界的に売れているので、対応ソフトも多く、使いやすい環境を整えるコトもできるんです。

　それに対して、ＺａｕｒｕｓはＳＨＡＲＰしか開発していないので、世界のＰａｌｍとは明らかにユーザー数が違います。　Ｚａｕｒｕｓが順調な国内だけでも、Ｐａｌｍの半分程度のシェアしかありませんし、世界的に見ると比べ物にならないくらいの違いがあるんですよね。

　しかし、さすがのＰａｌｍでも、処理速度の違いから快適なインターネット環境を実現するのは難しく、当分はＺａｕｒｕｓを使うコトになりそうなんですが、ＴＯＳＨＩＢＡからＧＥＮＩＯｅ(ジェニオイー)という気になるＰＤＡが登場してきました(左上図)。

　ＧＥＮＩＯｅは、ＰａｌｍでもＺａｕｒｕｓでもなく、ＰｏｃｋｅｔＰＣと呼ばれるＰＤＡの一種だったんですが、ＯＳにＷｉｎｄｏｗｓＣＥを採用していたので、最初は全然興味が無かったんですよね。

　…と言うのも、かなり昔にＷｉｎｄｏｗｓＣＥを搭載したＰＤＡを使っていた時があったんですが、イマイチ使い物にならず、最終的にＺａｕｒｕｓを購入したので、ＷｉｎｄｏｗｓＣＥにはあんまり良い印象を持っていなかったんです(右図)。

　しかし、今回登場したＧＥＮＩＯｅを、なにげなく店頭で操作してみたら、ＷｉｎｄｏｗｓＣＥが予想以上に使えるモノに進化していたコトが判明。

　また、Ｚａｕｒｕｓ以上の巨体が多く、魅力的な本体が無かったのも、ＰｏｃｋｅｔＰＣのイメージダウンに繋がっていたんですが、ＧＥＮＩＯｅは、そんなイメージも一瞬で取り払ってくれました！

　ユーザー数も、Ｐａｌｍに続いて多いので、数多くの対応ソフトが出回っているだけではなく、Ｚａｕｒｕｓ以上の処理能力があるので、Ｙａｈｏｏ！メッセンジャーや、ＰａｌｍＧＢなどの魅力的なソフトが沢山あるんです。

　また、ＴＯＳＨＩＢＡに続いて、ＮＥＣや富士通・三洋・三菱・日立…などの大手メーカーも次々と参入してくるみたいなので、より魅力的な本体もどんどん増えるでしょう(左上図)。

　しかしＰｏｃｋｅｔＰＣには、Ｇｒａｆｆｉｔｉも内蔵キーボードも無かったので、文章の入力は非常に不便なＰＤＡだった為、今回はＺａｕｒｕｓの購入をしました。　基本的な文字の入力が不便だと、どんなに良いシステムでも使いにくくなってしまうんですよね…。

　ところが、２００１年１０月５日に最新バージョンのＰｏｃｋｅｔＰＣ ２００２(日本語版)が発表され、なんと文字の入力方式にＧｒａｆｆｉｔｉを採用するコトが判明！！(右上図)。

　その快適さがＰａｌｍ並になるのかわは解らないんですが、手書認識よりは数倍マシですし、これでＰｏｃｋｅｔＰＣはスムーズな文字入力と、快適なインターネット環境を搭載し、確実にＰａｌｍを超えた存在になりつつあったんです。

　しかしＺａｕｒｕｓにも、一度に表示できる文字数が多い、ネット関連が強いなど、捨てがたい機能があるのも確かなんです。
　少なくても、他のＰＤＡの４倍以上の文字数を表示できるので、外出先でメールを書くコトが多い自分には、かなり向いていると思うんですよね。

　ですが、縦型になって使いやすかったインターフェースもボロボロだし、ソフトの開発環境も最悪だし、撤退するのもそう遠い話ではないと思うので、他のＰＤＡに切り替えておいた方が良さそうなんですよね…。

　ちなみに、今はＰｏｃｋｅｔＰＣ ２００２を搭載した、新しいＧＥＮＩＯｅを待っている感じですが、今後ＣＬＩＥの進化によっては、またＰａｌｍに戻る可能性があります。

　確かに、お遊び程度としても使えないインターネット環境には、かなりの不満がありますが、それだけ他の部分に魅力的な部分が多いんですよね。
　特にＣＬＩＥには、推測変換機能を搭載した優秀なＡＴＯＫが搭載されているので、キーボードを搭載したＺａｕｒｕｓよりも、かなり文章入力に特化したＰＤＡだと思うんです(左上図)。

　２つの製品のコンセプトがまったく違うだけに、当分はどちらにするか悩む時期が続くでしょうが、実際に使ってみなくては解らない部分もあると思うので、とりあえず次はＰｏｃｋｅｔＰＣに挑戦してみるつもりです。