パーソナル エンターテインメント オーガナイザー SONY PEG-N700C を購入! ★ ★ ★ 2001年4月7日(土)発売 定価オープン価格 2001年4月7日(土)購入 購入価格49,800円 |
ところが、新しく発売されたZaurus(MI-E1:左図)は、カードスロットを2つも搭載したりキーボードを搭載したりと、様々な機能を追加し過ぎたおかげで、液晶カバーを取り付けると139.5×81.5×20mmという、かなりデカイものになってしまったんですよね…。おかげで、とてもポケットにいれて持ち運ぶ事はできないし、動画や音楽とよりマルチメディアな方向に進んでしまっていて、イマイチ自分の目的と違っている感じがするんです…。
そうなると、Zaurusとは逆に、シンプルで高速な点をウリにしているPalmが、今の自分に合っている感じがするし、なんて言ってもPalmは世界で1番売れていてソフトや周辺機器も豊富にあるので、Zaurus以上に使い易くなると思うし、あのSONYもPalmに参入してきた以上、自分もそろそろPalmに切り替えてみるようと思うようになりました。
しかし、Palmの解像度は160×160ドットに固定されているので、Zaurusの320×240ドットに比べると低解像度なので、一度に表示できる情報量も少ないし、購入に踏み切るまでの飛びぬけた魅力も無かったので、イマイチ購入する気にはならなかったんですよね…。
なんと320×320ドットという、今ままでのPalmの4倍の解像度を実現したハイレゾリューションカラーディスプレイを搭載し、低解像度の問題を一気に解決したんです!
実際に4倍の解像度で書いてみた左の図をみてもらえば、一目瞭然だと思うんですが、解像度が4倍になればココまで文字も綺麗になるし、今まで文字が潰れて読みにくかった複雑な漢字もしっかり識別する事が可能です(左の図はイメージ画像などではなく、実際に解像度を4倍にした所)。
もちろん綺麗になるのは文字だけではなく、対応ソフトなら320×320ドットの高解像度で表示されるし、非対応のソフトを動作させる場合は、4ドットを1ドットとして使用して160×160ドットのPalmとして動作するので、今までのソフトを動作させることも可能なんですよね。
また、今までの旧式CLIEには反射型STN液晶が採用されていたんですが、新型CLIEには反射型TFT液晶が採用され、フロントライトもかなり明るくなり、恐ろしいくらいに液晶が綺麗になったので、進化したディスプレイだけでも購入する価値は十二分にある感じです。
ですが、新型CLIEの魅力はこれだけではなくMasicGateに対応した白いメモリースティックに対応したので、付属のオーディオプレーヤーでATRAC3を再生させるコトが可能になったのも大きな進歩。
元々、Palmというのはシンプルな部分をウリにしている為、音楽を再生したりすると言ったコトは難しいんですが、新型CLIEには音楽データを専用に処理するDSPが内蔵されたおかげで、音楽を聴きながらでもスケジュールチェックなどの処理が行えるようになったんです。
やっぱり音楽に対応していなくては、メモリースティックを搭載している意味がありませんからね。(^x^)
その他にも、直前の画面に戻れるBACKボタンや、ジョグダイヤルに非対応のソフトウェアでもスクロールなどが行えるようにジョグアシスト機能も追加されるなど、より操作性が向上しているみたいですし、これは買うしかないでしょう。
そして、速攻で家に帰ってきて使ってみたんですが、まずそのデザインの良さに驚きですね。
発売日前に店頭に並んでいたので、既にデザインを十分確認しているハズなんですが、いざ手にしてみると厚みを感じさせないし、適度にズッシリと来る重さ、そしてフロントパネルのアルミ素材、周囲のシルバープレートなど、すべてが高級感に溢れている感じで、イマイチ良いデザインが無い感じのPalmには革命的なデザインって感じです。
また、Zaurus派だった自分にとっては、パソコンとの親密度が非常に高いコトにも感激しました。
Palmには、PalmDesktopというシンクロソフトが付属してくるんですが、このソフトを使用すればパソコン上でPalmのデータを管理する事ができ、データを追加したり修正したりするコトも、ソフトをPalmにインストールするコトも、簡単にパソコン上で行えるんです。
修正や削除が完了したら、あとはクレードルのボタンを押すだけで自動的に最新のデータに更新されるし、何て言ってもUSB接続だから、通信速度が高速なのも嬉しいですね。
Palmは、電池が無くなるとデータも一緒に消えてしまうタイプだし、毎日持ち運ぶ物なので、データが消えてしまう可能性も高いんですが、そんな時もこのPalmDesktopを使用すれば、一発でデータを戻す事が可能です。
そこで、CLIEのデータや音楽データを保存するコトを考え、4月10日に発売される予定の128MBメモリースティックを購入する予定だったんですが、生産が間に合わないらしく、発売が4月20日まで延期されてしまったんですよね…。
ですが、メモリースティックが無くては新型CLIEの魅力が引き出せないと考えたので、急遽32MBのメモリースティックを購入し、128MBのメモリースティックが発売されるまでの繋ぎとして使用するコトになりました。
こうして、発売日からメモリースティックを購入し、さっそく音楽データを保存するコトになったんですが、CLIEはMP3にもWMAなどにも対応していないので、著作権保護バリバリのATRAC3を使用するするコトになります。
しかし、今まで愛用していたネットワークウォークマンで既にATRAC3を使用していたので、スムーズにCLIEに移行するコトができたし、音楽データをプレーヤーに保存する為のOpenMG Jukeboxも、2.0にバージョンアップされ、ますます著作権保護を意識するコト無く使用できるようになったので、かなり違法なコトをしない限りは普通の音楽管理ソフトとして使用するコトが出来ると思います。
また、最長約11時間も音楽を再生できるスタミナ設計なので、再生時間に困るコトも無いと思います。ディスプレイを表示してしまうと、たったの3時間しか再生するコトができませんが、今まで使用していたネットワークウォークマンは約4時間しか再生できないにも関わらず、3日ほど持っていたので通常使用なら3時間でも十分ですしね。
それに、CLIEに付属しているAudioPlayerもシンプルで操作性も良く、他のソフトを使用しながら再生するコトができるなど特に問題が無い感じなので、無事にネットワークウォークマンから新型CLIEに移行するコトができると思いきや、本当の問題は意外にも周辺機器にありました…。
そこで、新たにヘッドホン(MDR-G63SL)を購入し、さっそく接続しようと思ったんですが、ヘッドホンに付属している1mの延長ケーブルを使用すると1.5mという長さになってしまい、コードがだらだらと不恰好だし、CLIEを取り出す際にもコードが邪魔になってしまうんですよね…。
しかし、0.5mを延長する丁度良い長さのケーブルがどこを探しても見当たらなかったので、コードの長さが1mと言う丁度良い長さのヘッドホン(MDR-G73SP)を使用するコトになったんですが、今度はプラグがL型ではないので、コードがCLIEから垂直に出てしまい、ポケットに入れているとヘッドホンジャックへのダメージがかなりのモノになってしまうコトが判明…。
また、L型プラグもポケットに入れている時は負担がかからないものの、ポケットから取り出す際にひっかかってしまい、思った以上にヘッドホンプラグに負担をかけてしまうコトも判明してしまい、下手にヘッドホンが使用できなくなってしまいました…(泣)。
さらに、HOLDスイッチをONにしないと約3時間しか再生できないので、誤作動を防ぐ為にも通常はHOLDスイッチをONにする必要があるんですが、ONにしてしまうとジョグダイヤルの操作も受け付けなくなってしまい、ボリュームさえも変更できない状態になってしまうんですよね…。
その為、ボリュームを変更するだけでも、いちいちHOLDスイッチをOFFにしボリュームを変更する必要があり、しかも別なソフトを起動していた場合は、AudioPlayerに切り替えてからボリュームを変更する工程を踏まなくてはならないので、とっても面倒でサッパリ実用性が無いです…。
そうなると4極プラグを採用し、しっかりCLIEに接続するコトができて、HOLD中でも別なソフトが起動中でも操作が可能なリモコンを使用するのが1番良いコトになるんですが、なんて言ってもデザインが最悪なので、いくら実用性があるとは言っても、デザイン重視の自分にとって使用するにはかなりの壁があるんですよね…。
そうして、結局CLIEは実用性の問題などからネットワークウォークマンの代わりにはなるコトが出来ず、4月20日に発売された128MBのメモリースティックも、未だに購入していない状態どころか、結局愛用していたネットワークウォークマンが復活してしまいました…。
せめて、MDウォークマン等のリモコンと互換性があれば、MDウォークマンのリモコンを使用するコトが出来たんですけどね…。
そこで1本1,200円という安さだったので、付属のシステム辞書の用語や単語を大幅に強化したラージ辞書と、『インターネット』などのカタカナ語を『Internet』などの英単語に変換するコトが出来るカタカナ語英語辞書を、SONY Styleから購入してきました。
ところが、購入してきたのは良いものの、追加辞書の容量が大き過ぎる為に、本体にインストールできないコトが判明!(爆)
実は、Palmのソフトウェアは基本的に本体のメモリにインストールしなくてはならない為に、例え128MBの大容量メモリースティックを搭載していたとしても、本体のメモリ(CLIEは8MB)しかソフトを保存するコトができないみたいなんです。
それに、メモリに保存する物はATOK Pocketだけではなく、インターネットツールなどのソフトも保存しなくてはならないので、8MBすべてが自由に使用できるワケではないし、既に3MB以上もある英和・和英辞書がインストールされていた為、購入したばかりなのにメモリの残量は早くも2MBしか無い状態だったんです…。
その為、ラージ辞書だけでも2MBを超えている追加辞書を、とてもインストール余裕は無く、英和・和英辞書も外すワケにも行かなかったので、せっかく購入した追加辞書ですが、結局使用しないまま終わってしまい、さらに欲しかった漢字辞書さえもインストールするコトができませんでした…(泣)。
まず1つ目が、モバイルコミュニケーションアダプターの存在。
Zaurusなら、携帯やPHSなどにケーブル1本で接続するコトが出来るので、比較的気軽にインターネットに接続するコトが出来たんですが、CLIEの場合は、携帯やPHSと接続するケーブルの他に、モバイルコミュニケーションアダプターというモノを取り付けなければいけないんです(左図)。
おかげで、ケーブルの他にモバイルコミュニケーションアダプターも持ち歩かなければならず、ますます身軽では無くなってしまい、せっかくのコンパクトさも台無し…。
また、本体とのデザインにあまり統一性が無いので、取り付けている時の格好がかなり悪いし、なによりケーブルの形状を変えているだけにも関わらず、ケーブル別売で13,440円(購入時)もする時点で、確実に割に合っていない状態です…。
そして、2つ目がブラウザの表示能力の問題。
冒頭でも述べた通り、CLIEの解像度は、Zaurusよりも320×280ドットほど大きいので、より快適なブラウジングが出来るかと思いきや、HTMLの展開処理、特にFRAMEタグ・TABLEタグに極力弱いので、難しい処理をしていないページでも非常に見難いレイアウトになってしまうんです。
FRAMEタグと言うのは、1つの画面を複数に分割するモノなんですが、CLIEの場合は画面が分割されず、フレームごとに画面を切り替える必要があるし、表を表示するTABLEタグも1列ごとに改行されてしまう状態で、HTMLの文字だけを抜き出して表示しているような感じなんです。
そして3つ目の問題点が、フォントサイズが大き過ぎると言うコト。
確かにZaurusよりも液晶の解像度が大きいんですが、1つ1つの文字が大きい為に、結局はZaurus以上に表示できる情報が少ないし、TABLEタグを採用されている場合は文字がやたらに改行されるので、いまいちネットワーク端末として活用するコトが出来ないんですよね…。
もちろん、Zaurusのブラウザも万能ではなく、設定を保存するCookieが上手く働かない、保存が遅い、リンク先が解らないなどの欠点があるんですが、読みにくいよりは十分マシだと思うので、CLIEよりはブラウザとしての機能を果たしていると思います。
ただ、これはソフトウェアの問題なので、今後改良されていく可能性は十分にあると思うんですが、CLIEに付属してくるブラウザはilinxが発売しているソフトなので、CLIE用にフルカスタマイズするってワケにも行かないのが現状だと思います。
PDAを持ち歩く理由の1つに、どこでもインターネットが出来ると言うコトもあったので、この部分は意外に大ダメージでしたね…。
祝日や記念日がすべて網羅されているZaurusに比べ、Palmは何の記念日も入っていないどころか、平日や休日の色の区別もない状態で、カレンダーの機能1つ取っても確実にシンプル過ぎる感じがして、ちょっとでも凝ったコトをすると、完全に追いついてこない感じです…。
特に当初予定していたネットワークウォークマンに替わる活躍が出来なかった時点で予想外の展開だし、その他にも、いつの間にかメモリースティックが外れたり、メモリ不足で思うようにソフトがインストールできない等、どうしても欠点が目立ってしまう結果となってしまいました。
一応、4月23日に辞書がバージョンアップされ、データをメモリースティックに保存して使用するコトができるようになったので、とりあえずATOK Pocketの追加辞書は使用できるようになったのですが、まだまだメモリ不足には悩まされている状態です。
結局、CLIEの購入は成功とは言い難い結果になってしまった感じですが、多分新しいZaurusを購入しても、失敗に終わっていたと思います。
どうやら、愛用していたZaurusが古く感じていた為に、新しいPDAに色々と期待し過ぎていたみたいですね。
万能と思われるZaurusもデカくて低速と、お互いまだまだ改良の余地が沢山ありますから、今のPDAの現状はこんなモノなのかも知れませんし、今後の進化に期待したいと思います。
今後、Zaurusはよりコンパクトなモノが登場すれば最高ですし、PalmはPalmOS4.0の登場で大きく変わっていくでしょう。
何て言っても、PalmOS4.0はメモリースティック等のメモリーカードに保存したソフトウェアでも起動するコトができるので、内蔵メモリの容量不足に悩まされる心配も無いみたいですし、手書きメモなど標準ソフトもかなり充実しているみたいですからね。
ちなみに今は、音楽再生機能などCLIE独自の機能はサッパリ活用していない感じですが、メモ帳などPalm独自の機能などはしっかりと使わせて頂いています。
ポイント | コメント | |
デザイン | ★★★☆☆ | 本体のデザインは最高なんですが、リモコンやモバイルアダプタなど周辺機器のデザインの悪さで3点。リモコンのデザインが悪いおかげですべてが狂いました…。 |
話題性 | ★★★★☆ | 320×320ドットという高解像や音楽再生機能など、今までのPalmでは実現できなかった機能を搭載しているので、色々な意味で話題性はありますね。 |
機能 | ★★☆☆☆ | どうしてもZaurusと比べてしまうので、機能の無さが目立ってしまったかも知れません。 |
操作性 | ★★★☆☆ | Palm自体の操作性は良いんですが、音楽を聴く場合などの操作性を配慮すると3点くらいですね。僕の環境だと通信すると止まっちゃうし…。 |
価格 | ★★★★☆ | こんなもんかな?と言う価格設定ですが、周辺機器が高い感じがするので1点減点ですね。 |
総合評価 | ★★★☆☆ | 平均点数3.2点。リモコンのデザインの悪さが気にならなければ、かなり使えるPalmになれると思います。 |
メーカー | 名称 | 型番 | 価格(税込) |
SONY | CLIE | PEG-N700C | 52,290円 |
SONY | MGメモリースティック(32MB) | MSG-32AN | 11,025円 |
SONY | モバイルコミュニケーションアダプター | PEGA-MA700 | 13,440円 |
SONY | 接続ケーブル | PEGA-MAC11 | 3,150円 |
SONY | ヘッドホン | MDR-G63SL | 2,772円 |
JUST SYSTEM | ATOK Pocket追加辞書 | − | 2,520円 |
SONY | ペン付きスタイラス | SE-200 | 1,659円 |
SONY | RonDo annesso for CLIE | − | 1,575円 |
LAOX | 延長保証料(3年) | − | 1,568円 |
SONY | ヘッドホン延長ケーブル | RK-G111S | 672円 |
SONY | プラグアダプター | PC-231S | 504円 |
SANWA SUPPLY | 液晶保護フィルム | PDA-F3 | 504円 |
合計 | 11点 | 91,679円 |