角。 2003/02/16
〜 物 欲 岩 崎 の 購 入 日 記。 〜
インクジェットプリンタ
EPSON PM-970C を購入!
製品画像
★ ★ ★
2002年10月18日(金)発売  定価59,800円
2002年10月29日(火)購入  購入価格44,800円

製品情報 : http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/pm970c/pm970c1.htm

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大革命の時期がやってきた?
参考画像。  PM-2000C辺りから、PM-3000CPM-3300CPM-900CPM-950C…と、毎年のようにプリンタを買い換えてきた自分ですが、去年購入したPM-950Cは実に微妙な感じでした。

 その前まで利用していたPM-900Cが使いやすかったってコトもあるのですが、印刷速度が遅いとか、最高解像度で印刷するとフチなし印刷が行なえないなど、最上位モデルなのに どうも微妙な仕様だったんですよね。

 しかし、ライバルのCanonは確実に進化を遂げていますし、EPSONのプリンタもそろそろ革命的な進化が必要な時期だと思っていたので、今年のプリンタは一体どんな風に進化するのか?と期待していました。

 型番もPM-950Cと後がない感じだったので、今年こそは凄まじい進化があると信じていたんですよね。
買い替えは、来年の年賀状の為に。
参考画像。  今年のEPSONには、プリンタの革命がやってくる。

 PM-950Cの中途半端な仕様は、この革命の為にあると信じていたのですが、ついに発表された新生プリンタPM-970Cは、型番から解るとおりそれほど進化しているプリンタではありませんでした…。

 詳しく仕様を見てみると、それなりに進化を遂げている感じだったのですが、そんなに驚くほどの変化ではなかったんですよね。

 その為、正直今年のプリンタは見送ろうと思っていました。
 毎年プリンタを買い続けてきた自分ですが、プリンタの他にも欲しいモノが沢山あったし、何よりお金が無かったので購入できるか怪しい状態だったんですよね。

 しかし、来年の年賀状は今まで以上に力を入れようと思っていたので、来年の年賀状の為にもPM-970Cを購入するコトになりました。
 就職してしまうと忙しくて年賀状の作成にも凝れなくなってしまうと思うので、学生最後の来年の年賀状は今まで以上に凝ってやろうと考えていたんですよね。

 そこで、より高画質の年賀状を作成する為にもPM-970Cを購入するコトにしたのですが、最大の問題は発売日の直前になっても集めるコトのできない資金面でした。

 結局、発売日までにPM-970Cを購入する為の資金を集めるコトができず、発売日から10日以上も遅れて購入するコトとなってしまったんですよね…。
ココが魅力!
さらなる高画質を実現!
参考画像。  一時は1,440×1,440dpiで落ち着いたと思われた解像度も、PM-950Cで2,880×1,440dpiが実現され、PM-970Cでは2,880×2,880dpiという驚異的な解像度が実現されました。

 1インチ(約2.54cm)×1インチという非常に小さな面積に、なんと5,953,600粒ものインクを打ち込めるワケです。

 当然そこまで多くのインクを打ち込むとなると、隣のインクと重なり合ってしまう感じなのですが、PM-970Cのインクドットサイズは、1.8pl(1兆分の1.8リットル)と非常に小さいので、これほどまでの高解像度を実現できるんですよね(左上図)

 また、1粒1粒の大きさがより小さくなったおかげで、これまで以上に粒状感が目立たなくなるので、ますます写真画質並の印刷が行なえるようになりました。
2倍の印刷速度!
参考画像。  PM-970Cの最大のセールスポイントは、2倍になった解像度よりも、2倍になった印刷速度だと思います。

 PM-970Cのようなインクジェットプリンタは、用紙にインクを吹き付けて印刷しているのですが、その吹き付ける数(ノズル数)PM-950Cに比べて2倍になったんですよね(左上図)

 吹き付ける数が2倍になれば、当然印刷する速度も2倍になり、かなり印刷速度が向上しました。

 最初は、2倍と言っても結局は1分くらいかかるんでしょ?と、そんなに期待していなかったのですが、実際に印刷をしてみたら明らかに高速になっているコトが体感でき、わざわざストップウォッチで測る必要が無いくらいです。

 もちろん最高の画質で印刷を行なうと、それなりの時間がかかってしまうんですが、普通の印刷ならガンガン印刷してくれるので、かなり気軽に印刷するコトができるんですよね。
さらに進化したCD-R印刷!
参考画像。  オリジナルCD作成などCD-Rの普及にあわせて、PM-900CからCD-Rのレーベル面に直接印刷できるようになりました。

 しかし、わざわざ背面からCD-Rをセットしなくてはならない為、プリンタの後ろにもスペースが必要だったし、いまいち気軽に印刷できる機能では無かったんですよね。

 ところがPM-950Cでは前面からCD-Rをセットできるフロントローディング方式が採用され、かなり扱いやすくなりました(左上図)

 ですが、そこそこ大きさのある前面給紙トレイを前面にセットする必要がある為、扱いやすくなったとはいえ利用する機会は非常に少なかったんですよね。

 そんなCD-R印刷機能も、PM-970Cで大幅にパワーアップ!
 なんと排出トレイを上段にスライドさせるコトができ、面倒な前面給紙トレイを利用しなくてもCD-Rに印刷できるようになりました。

 また、光学センサも搭載され、CD-Rをセットする時に利用するセットレバーも前面に配置されたので、CD-Rトレイがあれば簡単に印刷ができるようになったんですよね。
高速インターフェースの採用!
参考画像。  より高画質な印刷を行なう為には、より大きな画像を印刷するのですが、画像が大きくなるとデータ量も大きくなってくるんですよね。

 そこでPM-970Cでは、IEEE1394USB2.0といった高速なインターフェースに対応しています(左上図)

 これまでのプリンタはUSBと呼ばれるインターフェースで接続するのが一般的だったのですが、IEEE1394ならUSBの約33倍、USB2.0なら、なんと約40倍ものデータを転送するコトができるんですよね。

 その為、より大きな画像を印刷する場合でもモタツクことなく印刷するコトが可能です。

 高速にデータを転送しても、印刷速度が間に合わないので、正直その効果は微妙な感じですが、速いに超したことはないですよね!
高級感レベルアップ!
参考画像。  微妙にコメディタッチのCMから来ているのか、実際に安い部品を採用しているのか、EPSONのプリンタは安っぽいという意見もあるようです(左図)

 自分は今まで持っていたプリンタが安っぽかったという印象は無いのですが、数万円という価格から考えると、確かに安っぽい作りになっている部分もあるかも知れません。

 ところが、そんなイメージを払拭するかのようにPM-970Cでは、様々な部分で高級感を感じる作りになっています。

 排紙トレイもカチッと閉じられるようなりましたし、本体のカラーもこれまでのEPSONとはまた違った印象です。

 上部にあるプリンタカバーにはダンパーが組み込まれていて、手を離してもゆっくりとプリンタカバーが閉じるようになったんですよね。

 また、電源ボタンがこれまでとは異なり、1秒程度押し続けるコトでON/OFFができるようになりました。

 誤って押してしまいそうな場所にスイッチがあるので、誤作動がないように、こういった仕様になっていると思うんですが、ピピピッと電源ランプが点滅するなど高級感が出ている感じがするんですよね。
より高まった印刷精度!
参考画像。  どうやらCD-Rを印刷する時にのみ利用されているみたいですが、PM-970Cには光学センサが搭載されました!(左図)

 EPSONの製品情報などには、さり気なく書いてありますが、、光学センサの搭載は非常にポイントが高いと思うんですよね。

 これまでのプリンタは、大体この辺にCD-Rがあるだろうと考えて印刷をしていたんですが、光学センサの搭載により、実際にディスクの位置を確認しながら印刷するようになったワケです。

 つまり、これまでは目をつぶって文字を書いていたのに、PM-970Cでは、目で紙を確認しながら文字を書くことができるというコトなので、印刷の精度が明らかに違うんですよね。

 その為、CD-Rのレーベル面に正しく印刷できるコトはもちろん、プリンタにセットする時にも、神経質になる必要がなくなったので、より簡単にCD-Rへ印刷するコトができるようになりました。
小さな魅力!
 ・電源ボタンが手前にあって便利!

 ・フチなし印刷の時、はみだす量を設定できる!

 ・7色インク採用で、シャドウ部の粒状感も綺麗に印刷!

 ・ドライバが安定している!
ココがイマイチ。
やはり制限のあった最高画質。
参考画像。  ついに実現された2,880×2,880dpiという高解像度ですが、フチなし印刷が行なえないという重大な制限がありました(左図)

 どうやらPM-950Cと同じく、フチなし印刷を行なう場合は、1ランク下の解像度で印刷する必要があるみたいです。

 それでも2,880×1,440dpiという高解像度でフチなし印刷を行なえるのだから、十分と言えば十分なのですが、2,880×2,880dpiをウリにしている以上、最高の解像度でフチなし印刷を行ないたかったですね。

 それに、ハガキなどの小さい用紙になってくると余白の存在が大きくなってくるので、最高の解像度よりは、フチなし印刷を選んでしまいますし、けっきょく来年の年賀状も1ランク下の解像度で印刷するコトになりそうです…。
PM-970Cのまとめ。
参考画像。  来年の年賀状の為に購入したPM-970Cですが、正直なんで購入してしまったんだろう?という気持ちが大きかったりします。

 高速になったと言っても、まだまだCanonの高速印刷には及ばないし、これまでのプリンタの印刷速度に、そんなに不満を持っていたワケではないんですよね。

 また画質面においても、そんなに驚異的に変わっているワケではないので、本当に年賀状の為に購入したという感じです。

 正直、普通の一般ユーザーならPM-870Cで十分だと思うし、上位機種を狙っていたとしてもPM-930Cで問題ないと思います(左上図)
 6色インクというのが気になりますが、そこまで区別が付く人は非常に少ないですし、そんなに頻繁に最高画質で印刷するとも思えないので、無理してPM-970Cを選択する必要はないと思います。

 なんだかPM-970Cは、EPSONのブランドイメージを維持するためのハイエンドモデルって感じですしね。
次回作への要望。
参考画像。  PM-970Cでは、2,880×2,880dpiという高い解像度も実現されたし、1.8plという驚異的なドットサイズも実現され、印刷速度にも不満が無い状態と、目だった欠点が1つもありません。

 その為、これ以上に進化は求めていないし、中途半端に搭載してしまうと余計な機能となってしまいそうな感じがするので、とりあえず最高画質でもフチ無し印刷ができるようになればOKって感じですね。

 ただ、それだけでは全然進化が無い状態になってしまうと思うので、自動的に電源がON/OFFになる機能があると便利だと思います。

 この機能は前々から欲しいと思っていた機能だし、Hewlett-PackardやEPSONの一部のプリンタにも搭載されている機能なので、搭載するコトは可能だとは思うのですが、なかなか実現されないんですよね(左上図)

 また、本当に無駄な機能だと思うのですが、プリンタ本体に液晶などの表示装置が搭載されると上位機種って感じがするかも知れません。

 本当に小さな液晶で十分だし、モノクロでも問題ないのですが、10文字程度の文字が表示できる液晶が搭載されると良いですよね。印刷中なら「印刷中」と表示されて、問題が発生したら「インク切れ」などと表示されるって感じです。

 もちろんパソコンの画面にも表示されているんだし、わざわざプリンタ本体で表示する必要はないのかも知れませんが、これ以上 画質にこだわっても限界があると思うので、こういう無駄な機能は面白いと思うんですよね。
PM-970Cの総合評価。
項目 評価 コメント
デザイン ★★★★ 毎年、確実にデザインが進化しているし、高級感が増しているのも良いと思います。
機能 ★★★★ CD-R印刷やフチ無し印刷など、搭載できる機能はほとんど搭載している感じですが、各社のプリンタを見てみると、まだまだ搭載できそうな機能があると思いました。
操作性 ★★★★ 前面給紙トレイを利用しないCD-R印刷や、電源ボタンなどの移動など、操作性はかなり向上したと思います。
価格 ★★ 妥当な価格だとは思うのですが、PM-930Cと大した変わりは無いのに15,000円もの差があるので、少々高く感じてしまいます…。
自慢度 ★★ 2,880×2,880dpiや1.8plという非常に細かな部分に魅力を感じる人は非常に少ないと思われます。
総合評価 ★★★ 平均点数3.2点。 PM-950Cを持っている自分にとっては、少し不要だったかも知れませんね。
PM-970Cのために購入した周辺機器一覧。
メーカー 名称 型番 購入価格 税込
EPSON Colorio PM-970C 44,800円 47,040円
EPSON インクカートリッジ(7色セット)×2 IC7CL21 12,560円 13,188円
EPSON インクカートリッジ(ブラック) ICBK21 960円 1,008円
ELECOM USBケーブル(2m) USB2-20SN 680円 714円
EPSON スーパーファイン紙(A4:100枚) KA4100NSF 600円 630円
National ザ・タップ WH2613TWP 520円 546円
EPSON 両面上質普通紙〈再生紙〉 KA4250NPD 340円 357円
National スナップタップ WH2123WP 240円 252円
合計 9点
60,700円
63,735円

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