こんにちは。左右分離のスピーカーを愛用している岩崎です。
以前はサウンドバーを利用していたのですが、結局左右分離のスピーカーに戻ってきました。
テレビや映画だけで利用するには問題ないかもしれませんが、音楽などもマルチに利用するなら、物理的に分かれているスピーカーの購入を推奨します。
サラウンドなどに期待して購入している人も多そうですが、中途半端に「短い」サウンドバーでは、たいしたサラウンド効果も得られません。
素直にスピーカーを分割してしまった方が左右の広がりが明確ですし、音質も良いのではないでしょうか。

ボヤけたサラウンド効果に意味があるのか

去年から部屋の音響改善に努めていたのですが、最終的に左右分離の 2chのスピーカーに行き着きました。
部屋の大きさは 15畳程度。どでかいリビングではなく、書斎として利用しています。映画の視聴以外にも、ゲームや音楽とマルチに活用しています。
最初は BOSEのサウンドバーを購入したのですが、音の広がりがなくスグに買い換えを検討。
前面のサウンドバーだけではサラウンドを実現することは不可能であると察したので、リアスピーカーもセットで DENONのサウンドバーに買い換え。
音質は非常に気に入っていたのですが、左右の定位感が悪く、色々と試行錯誤した結果 物理的にスピーカーを分割することが正解でした。
結局、サウンドバーは左右の幅以上にスピーカーを離すことができないのが致命的。
DSP処理であれこれ工夫はしているようですが、物理的に離れているスピーカーから比べると定位はボヤけ気味。“中途半端なサラウンド”を求めるよりも、物理的に左右にスピーカーを設置した方が音の広がりに有効だと察しました。
設置の簡便さ意外に利点を感じない

もともと、物理的な 7.1ch環境を揃えていたことも、サウンドバーの曖昧な定位感に物足りなさがあるのかもしれません。
壁や天井に反射して立体音響を再現していますが、反射しまくって定位が曖昧になりがち。物理的に配置されているスピーカーとは雲泥の差で、サラウンド「風」といった感じです。
結局、サウンドバーの良さは「設置がラク」という点以外、メリットは無い気がしています。
| サウンドバー | 2ch 分離スピーカー | |
|---|---|---|
| 設置の簡便さ | ◎ TVの前に設置するだけ | △ 左右への配置や調整 |
| 定位の明瞭さ | △ 仮想定位が中心 | ◎ 物理的に分離 |
| 左右広がり | △ サウンドバーの幅に固定される | ◎ スピーカー距離を自由に変更 |
| サラウンド感 | ◯ 包囲感を演出 | △ 2chに限定される |
| 音の厚み | △ 小径フルレンジ中心 | ◎ 中〜大径ウーファー |
| 拡張性 | △ 買い換え前提 | ○ 配置や構成など調整可能 |

サウンドバーの「小径・多ユニット」という特性も、音質が薄くなりがちで気になります。空気を動かす量が少ないので、どうしても音のエネルギーが感じられません。
セリフが明瞭に聞こえるようにチューニングされているので、映画などを観るには最適ですが、ある程度の大きさのあるスピーカーの方が、圧倒的に迫力があります。
それなりの横幅で、高額な上位モデルのサウンドバーであれば解決されている傾向にありますが、中途半端なサウンドバーに必要性を感じません。
設置がラクというだけで、短くて低音質のサウンドバーを置く意味が無いので、素直に左右にスピーカーを設置した方が幸せになれること間違い無しです。