角。 2005/09/11
〜 物 欲 岩 崎 の 購 入 日 記。 〜
第3世代携帯電話FOMA エモーショナルケータイ
Panasonic P901iS を購入!
製品画像
☆ ★ ★
2005年6月10日(金)発売  定価オープン価格
2005年6月25日(土)購入  購入価格36,538円(税込)

製品情報 : http://panasonic.jp/mobile/p901is/

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もくじ。
概要。
批評。
総評など。
参考画像。
P901iSを購入するにあたって。
901iSシリーズ登場!
参考画像。  以前からFOMAへの乗り換えは考えていたのですが、まだまだ踏み切れる感じではありませんでした。
 N900iSが登場した時は、もう少しで購入するところだったのですが、結局A5406CAに落ち着く結果となりました(左図)

 その後もFOMAに乗り換えるチャンスを伺っていたのですが、なかなか魅力的な機種が発売されず、乗り換えには至らない状態が続いていました。

 そして、2005年5月。ついに「901iSシリーズ」が発表されます。
 400万画素を実現したD901iSや、フルブラウザを搭載したN901iSなど、魅力的な機種が多数登場してきました。

 そんな中、特に気になったのが、カスタムジャケットをさらに拡張させたP901iS
 サブディスプレイ側に搭載された49個のLED、「ドットエリア」が激しく気になります。

 しかし、裏面のデザインが微妙。
 背面には2ヶ所のプロテクターが存在しているのですが、この妙な出っ張りがデザイン的に好めませんでした。おサイフケータイ(FeliCa)を利用する際の衝撃を緩和するらしいのですが、あまり良いデザインではありません。
 また、松下の端末にはお約束のワンプッシュオープンも、個人的には好めない点でした。

 ドットエリアが気になるものの、微妙な点も少なくないP901iS
 901iSシリーズが発表された時点では、まだauの新機種が発表されていなかったため、まだまだauには期待していました。
イマイチだったau夏モデル。
参考画像。  901iSシリーズの発表から1週間後、ついにauの夏モデルも発表されました!

 しかし、901iSシリーズのような大きな進化はなく、あるていど予想通りの端末ばかり。
 期待していたCASIOも大幅な変更はなく、デザインの変更さえもみられません。

 「聴かせて検索」など、気になるサービスもあったのですが、わざわざ機種変更するほどの魅力はありません。

 今度こそWINにしようと思っていたのですが、「W32SA」「W31CA」も大きすぎるのが最大の難点。
 いま愛用している端末(A5406CA)が大きめなので、次はコンパクトな端末を持とうと考えていました。

 そこで気になったのが、東芝の「W31T」(左上図)
 「安心ナビ」や「聴かせて検索」などの新サービスに対応し、バージョンアップした「PCサイトビューアー」を搭載。
 そして、なんと言ってもWIN最薄の20mmというスリムボディが魅力的です。

 デザインも悪くないし、機能的にも良さそうなW31T
 最初はこの端末を購入しようかと考えましたが、これならP901iSの方が面白いのではないか?と思えてきました。
auからDoCoMoへ。
参考画像。  冒頭でも述べていた通り、FOMAの存在は非常に気になっていました(左図)

 やはり、「DoCoMo」というブランドは強いです。

 2人に1人はDoCoMoという圧倒的なシェア。
 自分の周りでも着々とDoCoMoユーザーが増え、FOMAに買い換える友達も多いです。
 また、DoCoMoの戦略や実験的なサービスなども、個人的には気に入っていました。

 「もっとDoCoMoを知ろう、少しFOMAを使ってみよう。」
 今回のP901iSには、そんなFOMAへの興味もありました。

 その為、あるていど予想できたW31Tよりも、P901iSの方がより多くの発見ができると感じたのです。
 電波が入らないとか、電池が切れやすいとか、相変わらず評判が悪いFOMAですが、それも手にしてみれば判るコト。

 auからDoCoMoへ。ついに乗り換えの時がやってきました。

 こうして、P901iSの購入が決定。
 PanasonicNECのソフトウェアは、処理速度が遅いコトが問題となっていましたが、ドットエリアに魅了されてしまった自分には、まったく問題ではありません。まさにデザイン重視での購入となりました。
カメラ×フォト。
ココがポイント!
感度の高いカメラ!
参考画像。  P901iSのカメラには、νMAICOVICON(ニューマイコビコン)というイメージセンサーが採用されています。

 2004年のイメージセンサー“戦国時代”に向けて、松下電器が新たに開発。CCD並の高画質を実現しつつも、CMOS並の低消費電力を実現したという待望のイメージセンサーです。

 このイメージセンサーを始めて搭載したモデルが「N900iG」
 それからP901iが登場し、今回のP901iSで3台目の搭載機となります。
 初めて搭載された時はあまり良い画質とは思えなかったのですが、さすがに3台目となると随分と使いこなせている様子。条件によっては、なかなかの画質を実現してくれるみたいです。

 印象としては、色が鮮やかと言うコト。
 ベースはCMOSと聞いていたのですが、CCD並の鮮やかさを実現してくれます。色の再現性はなかなかのモノ。

 感度が高いので、室内での撮影や暗闇での撮影にも強いようです。ある程度の明るさがあればそれなりに写るようなので、飲み会などの席にも良いでしょう。
 特に自分は、暗闇に弱い機種を使っていたので、この辺は少し驚きました。

 また、強い光りを受けた際に発生するノイズ(スミア)にも強いようです。強い光りの周辺が縦にボヤけた感じになる場合も多いのですが、スミアが発生する様子はありませんでした(左上図)

 全体的に発生するノイズが気になりますが、画質的には良い感じのνMAICOVICON
 しかし、使いにくいソフトウェアが、せっかくの利点を台無しにしているようです。
小さなポイント!
  • 暗闇に強い!
ココがイマイチ。
使い勝手の悪いカメラ。
参考画像。  そこそこ良い感じのイメージセンサーを搭載しているようですが、カメラの使い勝手は非常に悪いです(左図)

 シャッター音のタイミングが悪く、起動から保存までの時間がかかり、余計な操作も多いです。

 まずシャッター音ですが、シャッター音が鳴ってから撮影されるタイミングが異なります。大体0.5秒〜最悪1秒近いタイムラグがあり、シャッター音だけを確認してカメラを動かしてしまうと、ブレた写真になってしまいます。
 人物を撮影する場合でも、多くの人がシャッター音を確認して動き出してしまうので、ブレてしまうコトが多いです。

 画面もシャッター音が鳴った時の画像を表示しているので、一見バッチリ撮影できたと感じてしまうから恐ろしいところ。これは是非とも改善して欲しい部分。

 カメラの起動も3秒以上かかりますし、最初の撮影までには5秒くらいは必要とします。
 保存も、UXGA(1,600×1,200ピクセル)の場合は10秒近くかかる低速さで、連続撮影は非常に困難です。

 撮影した写真を保存する操作もスムーズではないですし、保存先の指定や確認メッセージなどが毎回表示され非常に煩わしいです。
 「自動保存設定」をONにするコトで少しは改善されるようですが、プレビューするコトができないので得策ではありません。

 どうもスマートに使うコトができないカメラ機能。せっかく良い感じのイメージセンサーを搭載しているだけに、ますます残念です。
 おかげで、すっかり写真を撮影する機会が減ってしまいました。
乏しい再生機能。
参考画像。  どうも手軽に撮影できないP901iS
 ようやく写真を撮影したとしても、それを再生するのも手軽ではないようです。

 miniSDカードに写真を保存した場合、1画面に表示される写真の数は4枚のみ。そして、そのたった4枚を表示するにも3秒くらいかかります(左上図)

 また、SXGA(1,280×960ドット)以上で撮影した場合、等倍表示するコトができません。
 画面いっぱいに表示するコトもできず、とても小さく縮小された写真が表示されるのみ。切り出しなどを行なうコトもできず、SXGAやUXGAで撮影する利点が全くありません。

 等倍表示ができるのは、30万画素クラスのVGA(640×480ドット)まで。200万画素のカメラを搭載していながら、ソフトウェアは30万画素程度までしか配慮されていないのでしょうか?
 あまりの手抜き具合に、ただ呆れるばかりです。
小さなイマイチ。
  • オートフォーカス機能がないので、中途半端な距離の撮影が苦手。
カスタムジャケット×ドットエリア。
ココがポイント!
ドットエリアという新しい魅力!
参考画像。  P901iSの最大の特徴でもあるドットエリア
 サブディスプレイの上に、49個のLED(発光ダイオード)が組み込まれています。(左図)

 着信時やケータイを閉じた時などに点灯し、これまでのケータイには無かった新しい演出を実現してくれます。
 特にメールを受信したときのアニメーションは非常に良くて、何度みても飽きない演出です。

 さらに、ドットエリアのアニメーションを自分で作成するコトも可能!

 最初からインストールされている「ドットクリエイター」というiアプリを利用するコトで、ドットエリアのアニメーションを自作するコトができます。
 その自由度は思っていた以上に高く、1ドット1ドットを細かく指定し、表示速度や明るさなども1コマごとに設定するコトが可能。アニメーションのフレーム数も100コマ以上を扱うコトができます(最大15秒)

 幾何学な模様を表示したり、キャラクターやメッセージを表示したり…。たった7×7ドットのドット数ですが、アイディア次第では様々なモノを表現するコトができます。

 他のケータイには決して存在しない、ありそうでなかったユニークな機能。
 自作したアニメーションを利用するコトで、より個性が発揮できるケータイに仕上がっています。
カスタムジャケットの魅力!
参考画像。  P900iから導入され、大ヒットとなったカスタムジャケット(左図)

 国内で初めて“着せ替え”という機能を導入したのは、恐らくSONYのC406S
 その後、C1002Sなどを発売し、着せ替え機能が定着しつつあったSONYでしたが、今ではスッカリPanasonicの機能として認知されているようですね。

 始めは注目していなかった自分も、実際に利用してみたら見事にハマってしまいました。

 今回はクリアイエローなどのカスタムジャケットを購入しましたが、思っていた以上にケータイの印象を変えられるので、機種変更したような新しさがあります。
 中には両面からプリントされているものもあり、奥行きが感じられる凝ったカスタムジャケットも多数存在しています。

 その時のファッションや気分に合わせてカスタマイズ。花火を見に行くときは、YOZORAのカスタムジャケットが良く似合います。

 また、DoCoMoに限らず、他の会社からもカスタムジャケット(勝手に)発売されています。
 標準のジャケットでは実現できなかった、思考を凝らしたジャケットも多数発売されているので、そういったジャケットを探すだけでも楽しめるでしょう。

 さらに、ジャケットコーディネーターというiアプリを利用すれば、ドットエリアや壁紙などの設定を、ジャケットに合わせて簡単に変更するコトができます。
 カスタムジャケットドットエリアという最強の組み合わせは、ケータイで個性を表現できる最大の武器。予想以上に楽しめるファンクションのようです。
ココがイマイチ。
活用できないドットエリア。
参考画像。  他のケータイにはない、とても魅力的なドットエリア
 内蔵されているiアプリで様々なアニメーションを作成するコトもできるのですが、その使い道は非常に少ないモノでした。

 本体に登録できるアニメーションは10種類のみで、設定できるのも「待受設定」と「定時設定」の2種類のみ(左上図)

 せっかく作ったアニメーションも、携帯を閉じた時くらいしか表示する機会がないのです。○○からの電話の時は、このアニメーションを表示するといった高度な設定は行なうコトができません。
 メール受信時や着信時のアニメーションも、当然のように変更するコトはできません。

 このドットエリアが最大のウリなのですが、ココまで設定に自由度がないのは非常に残念。ハッキリ言って、設定項目が無いに等しいです。
 デザイン的な面だけで、実用的な面は少ないドットエリア。せめてグループごとに着信時の設定ができたりすると、もう少し便利に使えるかな?と感じました。
ドットクリエイターへの不満。
参考画像。  思っていた以上に自由度が高いドットクリエイター(左図)
 1コマ1コマを自由にデザインするコトができる、なかなか優秀なソフトウェアですが、保存の処理に不満があります。

 作成したアニメーションを実際に利用するには、携帯電話のメモリに保存しなければなりません。

 本体には10ヶ所の保存領域が存在するのですが、この部分は既にアニメーションが設定されている領域で、うかつに保存を行なうと以前のデータが容赦なく削除されてしまいます。

 しかし、保存する際には既に保存されているアニメーションを確認するコトはできず、設定されている名前さえも確認するコトができません。画面には「保存領域1」から「保存領域10」としか表示されないのです。
 この辺かな?と適当に保存すると、大切なアニメーションを削除してしまう恐れがあるのです。

 その為、ドットクリエイターを起動する前に、既に設定されているアニメーションを確認しておく必要があります。

 もちろん、消してしまったアニメーションを購入時の状態に戻す方法も用意されていますが、一部だけ戻すといった器用なコトはできません。
 「初期化」を行なうと、すべてのアニメーションはもちろん、作成したアニメーションもすべて削除されてしまいます。

 そもそも、保存領域ってなに?というユーザーも多いと思うので、もう少し保存の処理には工夫が欲しかったと思います。
小さなイマイチ。
  • 充電中はドットエリアが点灯しない。
文字入力×メール機能。
ココがポイント!
送信+受信メールが便利!
参考画像。  メール機能が強化されたP901iS。中でも1番便利だと思うのが「送信+受信メール」です(左図)

 例えばAさんのメールを選択し「送信+受信メール」を表示すると、過去にAさんと送受信したメールが一覧されます。

 どんなメールを送って、どんなメールが届いたのか?をスグに確認できるので非常に便利。
 これまでは受信ボックスと、送信ボックスを往復していましたが、これからは「送信+受信メール」を呼び出すだけで一覧するコトができます。

 特に仕事でケータイのメール利用した場合、送ったメールなどを確認したい場合が多く、この機能はなかなか便利です。

 ただ、1つのアドレスに対して一覧を表示するので、複数のアドレスを使い分けられるとウマく表示するコトができません。
 最初はケータイだったのに、途中から会社のアドレスで送ってきた…となると、改めて一覧を表示しなおす必要があります。

 アドレス帳には1人に複数のアドレスを設定するコトができるので、できれば1つのアドレスではなく、その人のアドレス全てで一覧してくれると、さらに便利になると感じました。
ココがイマイチ。
使えないワード予測。
参考画像。  今では、どの機種にも登録されているワード予測(推測変換)機能。
 それだけに、各社色々と工夫しているモノですが、P901iSの推測変換は、イマイチ使い物になりませんでした(左図)

 初めから登録されている単語が非常に少なく、ダウンロード辞書を登録しても候補には反映されません。

 そもそも、候補から選択するには下ボタンを1秒以上押さなければ選択できないという操作法に疑問。
 文章を入力中に、下ボタンを1秒以上押すなんて操作は、かなりの手間。普通に入力した方が速いです。

 おまけに、文字入力の速度が明らかに低下。
 それでなくても処理が遅いのに、ワード予測を利用するだけで処理速度はますます低下します。
 使い勝手が悪いうえに、大した予測もしてくれず、処理が遅くなってしまうのでは、まったく利点がありません。これが最新機種とは呆れたもの。
 ワード予測は無効にして利用するのがオススメです。
文字入力の操作性に疑問。
参考画像。  文字入力の機能も、とても貧弱です。

 入力モードを切り替えるにはメールボタンを利用するのですが、切り替えられるモードは「漢字・カタカナ・英字・数字」の4種類のみ。
 半角全角や、大文字小文字を切り替える場合には、わざわざメニューから切り替える必要があります。

 同じ絵文字もボタン1つで呼び出すコトはできず、毎回メニューから入力。
 改行も、開始ボタンを1秒以上押す必要があり、手軽に入力するコトができません(左上図)

 「*」ボタンを押すと区点入力ができるのですが、わざわざキーを割り当てる必要があるとは思えません。
 世の中に、区点コードを覚えている人なんて滅多にいると思えませんし、それよりも改行や絵文字の呼び出しを割り当てた方が数倍使いやすいと思います。

 ホームボタンは、文字の逆送り(お→え→う→い→あ)に割り当てられていますが、側面にあるのでスグに押すには慣れが必要。
 どうも、キー配置が適当としか思えません。

 また、場所によってはインライン入力ができず、フリーカーソルのような動きをする為、妙に使いにくいです。

 誤変換も多く、再変換といった凝った機能も当然のように非搭載。
 せっかく長文入力が可能になったFOMAですが、これではとても長文入力をしようとは思えません。
アドレス帳が使いにくい。
参考画像。  携帯電話の基礎ともいえるアドレス帳ですが、妙に無駄な操作が多いです。

 普通にアドレス帳の一覧を呼び出すコトができず、必ずフリガナ検索や行検索などの「検索機能」を利用する必要があります(左上図)

 電話帳が500件くらい登録されていれば価値があると思いますが、そんなユーザーは稀。
 あ行などで頭だしして、選択するくらいが丁度良いと思うのですが、そういった選択はできないようです。

 メールアドレスを選択する時も同じように検索する必要があり、おまけに電話番号がデフォルトになっているので、名前を選択しただけでは電話番号が反映されてしまいます。

 電話番号やメールアドレスなど、1項目ごとに切り替え式なので一覧性も悪く、番号を押すと編集モードになってしまいます。

 写真も全員に登録するコトができず、登録したとしても表示されるのは着信時のみ。アドレス帳にも写真は表示されず、メール受信時にも表示されません。

 検索機能を充実させてしまった為に、ややこしくなってしまった操作性。
 しかし、写真を登録しても利用価値が少なく、一覧性も悪いのでは、データとしての価値は薄いです。検索機能を充実させる意味があったのかが微妙ですね。
新着お知らせ機能ナシ。
参考画像。  常にケータイを持ち歩いていたとしても、常に画面を確認しているワケではありません。メールや着信に気が付かない場合も多いです。

 その為、新着お知らせなど、着信などがあったコトを通知してくれる機能があるのですが、P901iSにはそういった機能が見当たりません。

 液晶を見れば確認できるのでは?と思うのですが、有機ELを利用したサブディスプレイはボタンを押さないと何も表示されないので、見ただけでは判断するコトができません。

 また、新着を確認できるボタンも凹凸が少なく押しにくい場所にあるので、スグに押すコトができません(左上図)
 そもそも、メールが来たかを確認するのに毎回ボタンを押すのは面倒だし、ケータイを開いた方が早い場合も多いです。

 普段、机の上に置いて利用している自分としては、置いてあるだけで確認できないのは非常に不便。せめて液晶が常時点灯されていれば便利だなと思いました。

 もちろん、サブディスプレイが常時点灯している状態ではスグに電池がなくなってしまうワケですが、自分は充電する機会が多いのであまり問題ではありません。
 スグに表示が消えてしまうのではサブディスプレイの意味がないですし、選択肢の1つとして常時点灯する設定も必要ではないのかな?と思います。
受信ボックスの表示設定。
参考画像。  ナゼか、受信ボックスの表示設定が保存されません。

 P901iSは、受信ボックスがメールのタイトルで一覧されています(左図)
 しかし、大半のメールはタイトルが「Re:Re:Re:…」という状態なので一覧性が悪いです。
 そこで、名前による一覧に切り替えるのですが、受信ボックスを開きなおすと、この設定が初期化されてしまうのです。

 「#」ボタンで切り替えられるのですが、受信ボックスを開く度に、毎回切り替えるのは非常に手間。
 全体的に処理が遅いのだから、これくらい覚えてくれよって感じです。
小さなイマイチ。
  • メニューの意味が判りにくい。
  • メールを作成中、アドレス欄に送信者の名前が表示されない。常にアドレスが表示される。
  • メール受信した瞬間に、送信者の名前が表示されない。スグに送信者を確認できない。
  • メールの送信がキャンセルできない。
その他の気になる点。
ココがポイント!
小さなポイント!
  • 自動で時刻修正!
ココがイマイチ。
とにかく遅い。
参考画像。  P901iSの処理速度の遅さは、お世辞でも実用的とは言えない処理速度です。

 メニューを表示するだけでも1秒以上、閉じるだけでも1秒以上かかります。受信メールの一覧を表示するにも最速で3秒もかかり、とてもじゃないですが遅くて使い物になりません。

 処理が遅いのはメールだけではなく、文字を打つにも、iモードサイトをみるにも、すべてにおいて低速。

 フルブラウザを初搭載したPHS(AH-K3001V)も随分と低速でしたが、P901iSは、その遅ささえも超える勢い(左上図)
  この低速さで最新機種というのだから、FOMAの世界は恐ろしいです。

 購入前から処理が遅いコトは聞いていましたが、ココまで遅いとは致命的。どんなに機能を搭載しても、処理が遅くては使い物になりません。
 改めて、処理が遅い機種は自分に合わないコトを痛感しました。
ピクトエリアに時計がない。
参考画像。  ピクトエリア(電波状況や電池残量などが表示されているエリア)に時計が表示される。
 auなどでは当たり前の機能ですが、まだまだDoCoMoでは標準的な機能ではないようです(左図)

 このP901iSでも、ピクトエリアに時計が表示される機能はありません。時刻を知りたい場合は、待受画面に戻るなど画面を切り替える必要があります。
 メールを書く場合やスケジュールなどを確認する場合に、今の時間が知りたい場合が多々あるのですが、常に時計が表示されていないのでスグに確認するコトができません。

 気が付けば、3年以上もピクトエリアに時計が表示される携帯電話を利用していたので、急に無くなってしまうと不便でなりません。改めて常に時計が表示される重要さを知りました。

 ちなみに、N901iCには常に時計が表示される機能があるそうです。
 なぜ同じソフトウェアを利用しているにも関わらずP901iSには反映されなかったのか?本当に疑問でなりません。
机の上では利用できない。
参考画像。  普通は手に持って利用する携帯電話ですが、机の上に置いて利用する場合も少なくありません。
 しかし、P901iSを机の上で利用しようとすると、非常に安定性が悪いのです。

 理由は、背面にあるプロテクターの存在(左図)
 P901iSにはICカードを保護するためのプロテクターが存在しているのですが、妙に高さがあるので安定性が失われています。
 その為、机の上でメールを打とうとすると、ガタガタしてしまって非常に使いにくいのです。

 おまけにワンプッシュオープンという余計な機能が搭載されているため、液晶が見やすい位置に固定するコトができません。

 どうやら、P901iSは机の上で利用するコトは配慮されていないようです。デスクワークが多い自分は机の上で利用するコトが多く、とても不便でなりません。
小さなイマイチ。
  • デスクトップに貼りつけれらる機能が少ない。順番の変更も行なえない。
  • 外ではサブディスプレイが見にくい。
  • 音楽をウリにしているのにイヤホンなどは別売。
  • サブディスプレイがスグに消える。常時点灯が良い。
  • フェイスリーダーは暗やみで使えない。
P901iSのまとめ。
総評。
参考画像。  ドットエリアに魅了されて購入してしまったP901iSでしたが、結果は大失敗に終わってしまいました。

 まず、ドットエリアが思っていた以上に活用できなかったコト。
 実際に使ってみたら、設定できる項目は2ヶ所のみ。ケータイを閉じた時と、定時に表示されるだけでした。
 購入前は、様々なアニメーションを作成して色んな機能に割り当てようと思っていたのに、これでは何の楽しみもありません。それぞの着信に設定するコトもできなければ、メール受信時のアニメーションも変更できないのです。

 しかし、それ以上に自分を苦しめたのは尋常ではないレスポンスの悪さでした。
 反応が悪い。画像を表示するにも、メールを書くにも、メニューを表示するのさえも、とにかく処理が遅いのです。操作に慣れる前から遅さを感じていたので、操作に慣れれば慣れるほど、その低速さは殺人的なモノになります。

 そして、操作性の悪さが、レスポンスの悪さにより一層の輪をかけます。
 絵文字やスペースの入力方法からワード予測の使い勝手の悪さまで、何を取っても使いやすいとは思えません。
 ソフトウェア全体のレベルが低く、使いやすくしていこうという配慮が見られません。使えば使うほど、あまりの使いにくさに呆れるばかりです。

 ドットエリアνMAICOVICONなどハードウェアは良い感じなのに、ソフトウェアがすべての良さを殺しています。

 もしかして、NECとの共同開発という点が影響しているのでしょうか?
 NECと開発を進める以上、Panasonic独自の機能のために大幅な変更はできないのカモ知れません。
 また、これはNEC独自のニューロポインターを配慮した操作性じゃないのかな?と感じる部分もあり、共同開発という難しさが操作性の悪さに影響している可能性も考えられます。
 しかし、例えそうだとしても現状の操作性の悪さは考え物。また、全体的なレスポンスの悪さなどは、共同で改善すべき重要な点だと思います。

 まさに、“デザイン重視”の携帯電話。
 使い勝手の悪さなんて、デザインの良さでカバーといった感じです。

 ですが、PanasonicNECの端末は、常に上位にランクインする人気の高いメーカーです。特にNECの「Nブランド」は非常に高いシェアを実現しています。それだけDoCoMoにはデザイン重視のユーザーが多く、操作性は重視されていない傾向にあるというコトではないでしょうか?
 そう考えれば、P901iSもソフトウェアの改善よりも、ハードウェアの改良にお金がかけられたのも納得できます。

 NECと共同開発が始まってから既に3年以上が経過しますが、未だにソフトウェアがこの程度なのもDoCoMoならではの“環境”なのだと思います。
 しかし、それはauでは考えにくい“環境”です。auは、以前からデザインよりも操作性にこだわっているキャリアであり、そんなauから乗り換えた自分にとっては耐え難いモノがありました。P901iS大失敗となってしまった理由はそういった“環境”もあると考えられます。

 また、PanasonicNECといったメーカーの端末はリピーター率が非常に高く、昔からNECの端末ばかりで他社の操作性を知らないというユーザーが多いようです。auは毎回コンセプトが異なる端末が多く、頻繁にメーカーを変えるユーザーが多いので、結果的にユーザーの求める操作性が高まっていったのではないでしょうか?

 実用性は二の次。
 P901iSは、実にDoCoMoらしい端末なのカモ知れません。
FOMAを利用してみて。
参考画像。  FOMAを利用して1番気になったのが電波の悪さ。
 ウワサでも十分悪いと聞いていましたが、実際に手にしてみると、確かに入りの悪さが気になります。
 会社でも通話できる場所が限られてしまい、通話しながら移動するとスグに切れてしまいます。都心の真ん中でもこの状態ですから、地方に行けばますます入りが悪くなると思われます。

 まだまだ基地局が完全ではないのかな?と思えるのですが、FOMAの電波の悪さはそれだけが原因ではなさそうです。
 2GHz帯を利用するFOMAは、電波の直進性が強く、ビルの谷間や山影などで電波が入りにくくなってしまいます。それに比べて、800MHz帯を利用するmovaは直進性が弱いので、多少の障害物なら乗り越えるコトができるそうです。
 つまり、movaと同じように基地局が立っていたとしても、どうしてもFOMAの電波は入りにくくなってしまうのです。

 一応、901iSシリーズでは800MHz帯の基地局も利用できるようになったようですが、これはmovaの基地局が利用できるというワケではありません。
 FOMAプラスエリアと呼ばれる一部の基地局のみが利用できるだけであり、それは山間部や郊外を中心に設置されています。
 その為、800MHzに対応したデュアル端末と言っても、電波の悪さは従来のFOMAと大きく変わるコトはないようです。

 また、圏外になるコトが多いので、メールが届かないコトが多いです。
 FOMAにはメールの再送信の機能がありますが、圏外だった場合は3時間後・6時間後・12時間後の3回のみ。自分で問い合わせをしない限り、3時間以上は気が付かないコトになります。

 auの場合、72時間も再送信を繰り返してくれるので、メールが遅れて届くというコトは滅多にありません。
 調べてみると、movaは再送信も行なっていなかったそうです。つまり、メールは自分で取りに行くという行為が、DoCoMoユーザーの間では自然に行なわれていたようです。
 メールを多用する自分にとって、とても不便な仕様でした。

 サービスの多さなど、確かにFOMAを利用する利点もありそうですが、決して実用的とは言いにくい状況です。
 電波も悪いし、メールも届かない。おまけに、ソフトウェアの質が悪いとなれば、とてもFOMAを使い続けようとは思えません。
 自分には、やはりauが合っているのかな?と改めて実感できるコトができる1台でした。

 ただ、誤解して欲しくないのは、決して「au>FOMA」というワケではないというコト。auにも少なからず問題はあり、最高のキャリアではありません。
 それぞれのキャリアが重視する部分は異なっており、提供されるサービスも様々です。
 自分が利用したいと思っているサービスが、各キャリアでどのように提供されているのか?そういった部分を改めて考えながらキャリアの選択を行なえば、よりいっそう携帯電話が便利なアイテムになるのではないかと思います。
次回作への要望。
参考画像。  なんと言っても、1番の改善点は処理速度。
 操作性の悪さや、機能の低さはガマンできるとしても、処理速度が遅いのには耐え難いものがあります。
 いくらなんでも、この処理速度で続けていけるワケがないですし、いずれは対応せざるを得ない状況になると思います。ならば、早めに対応しておいた方が吉でしょう。

 しかし、この処理速度の悪さは根本的な部分から改良する必要がありそうなので、そう簡単に改善できる部分ではなさそうです。
 ソフトウェアの大幅な改善は、お金も時間もかかるコトですし、もしかしたら当分このままなのカモ知れません。その間、Panasonicの機種は決して使いやすいとは言えない日が続くと思われます。

 文字入力に関する操作性も、全体的に見直して欲しいところ。NECの操作性を継承しているようですが、それが最善の方法とは思えません。
 ワード予測の候補を選択する為にボタンを1秒以上押すなんて、普通では考えられない操作性。改めて操作性を見直す必要があると思います。

 余談ですが、ワード予測やガイダンス表示をOFFにし、フォントの太さを細字にするコトで、少しは文字入力の遅さを改善するコトができます。細字以外のフォントは、思っていたよりも表示に負担がかかるようですね。

 ドットエリアの活用性も、もっと広めて欲しいところです。
 もし今後も搭載する予定ならば、本体に保存できる数を増やし、アドレスごとにアニメーションが設定できると、よりドットエリアを楽しめるハズ。アドレスごとは難しいとしても、せめて着信時などのアニメーションは変更できるようにするべきだと思います。

 アドレス帳の使い勝手を改善したり、ピクトエリアに常時時計を表示したりといった細かい部分なども、どんどん改善してもらいたいところ。ハードウェアは悪くないのですが、ソフトウェアについては改善すべき点が沢山あります。
 あとはPanasonicのやる気次第ですが、P901iSを見る限り、あまりやる気を感じられないのが残念です。

 カスタムジャケットの互換性については、毎回賛否が分かれるところですが、個人的には互換性は無くても良いかな?と考えています。互換性を重視するあまりデザインの変化に乏しい機種が出るよりは、その時のニーズに合ったデザインの機種が発売されたほうが良さそうです。
 特にデザインが重視されやすいDoCoMoでは、へたに互換性を持たない方が無難だと思います。
P901iSの総合評価。
項目 評価 コメント
デザイン ★★★★ 表側のデザインは最高!シンプルなフォルムに、浮かび上がるドットエリアは非常に魅力的です。
機能 ★★ 多機能のように見えて、実用的な機能が少ない印象。文字入力などの基本的な部分も未熟です。
操作性 とにかく処理速度が遅く、インターフェースもキー配置も悪いです。とりあえず使えれば良いという開発レベル。
価格 ★★ これで3万円オーバーは少し高すぎるし、周辺機器も含めると4万円近いです。2万円くらいが妥当。
自慢度 ★★★★★ ドットエリアのインパクトや、魅力的なカスタムジャケットは、とても注目度が高いです。自慢度は最強。
総合評価 ★★☆ 平均点数2.8点。 ドットエリアだけで満足できるなら買い。本格的に携帯を利用するなら、あまりオススメできません。
P901iSの為に購入した周辺機器一覧。
メーカー 商品名 型番 標準価格 購入価格 購入個数 小計
Panasonic P901iS(ブラック×スモーク) P901iS/K オープン価格 36,540円 ×1点 36,540円
SanDisk miniSDカード(128MB) SDSDM-128-J60M オープン価格 2,784円 ×1点 2,784円
DoCoMo FOMA USB接続ケーブル AAF79025 オープン価格 1,470円 ×1点 1,470円
Panasonic カスタムジャケットP03(クリアイエロー) AAP59805 945円 945円 ×1点 945円
Panasonic カスタムジャケットP03(YOZORA) AAP59818 945円 945円 ×1点 945円
Panasonic FOMA ACアダプタ 01 AAP39164 945円 945円 ×1点 945円
Panasonic 卓上ホルダ P08 AAP39180 630円 630円 ×1点 630円
合計(税込)
44,259円 7点 44,259円

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