ネットワークウォークマン SONY NW-E10 を購入。 ★ ★ ★ 2001年10月21日(日)発売 定価オープン価格 2001年10月21日(日)購入! 購入価格39,800円 |
好きな時間にスグ観れる、どんな時でもスグ録画できるという快適さに加えて、電子番組表やカラフルな画面など、まさに次世代のビデオデッキといった感じで、13万円が安すぎると思えるくらい本当に良い買い物でした。
そして、もう1つ飽きずに使い込んでいるのが、初代ネットワークウォークマン(NW-E3)。 最初は話題作りも含めて購入したんですが、既に1年以上も活躍しているほど、使いやすいオーディオプレーヤーなんです(左図)。
81×32×14.6mm(幅×高×奥行)で、たったの約45gという、超小型軽量の本体で、小型でも使いやすい操作性。 今でも古臭さを感じさせない素晴らしいデザインと、持ち歩きたい曲だけを、素早く持ち出せるという、今までにはない次世代システム。
僕はすっかりネットワークウォークマンの虜になってしまい、購入した直後から、新しいネットワークウォークマンの登場を待ち望んでいました。
その為、新しく発売されたネットワークウォークマン(NW-E8P)は、利点を活かしたヘッドホン型という、とんでもないプレーヤーに姿を変えていたのです(左図)。
確かに、邪魔なコードが無くなり、ヘッドホンに合わせた音質調整ができるなど、ある意味オーディオプレーヤーの最終形態だとは思うんですが、まだまだ持ち運べる大きさではありませんし、僕には装着して外に出る勇気はありませんでした…。
また、NW-E3のカラーバリエーションが発売されたり、大容量モデルが発売されたりしたのですが、どれも買い換えるほどの魅力は無く、なかなか新しいネットワークウォークマンを購入するコトが出来なかったんですよね。
こうして、1年以上もNW-E3を愛用してきたのですが、ようやく引退の時期がやってきました。 数々の魅力を搭載した、新しいネットワークウォークマン(NW-E10)が発売されたのです!!
今までのネットワークウォークマンは、いちいち本体から電池を取り出して充電しなければならなかったんですが、置くだけで充電やパソコンとの接続が出来るなんて、これほど便利なアイテムはありません。
特にNW-E3などに付属する電池などは、継ぎ足し充電が行えないので、寝る前に充電するというワケにもいかず、予備の電池が必要不可欠だったんですが、NW-E10なら、そういった心配も一切不要なんですよね。
また、メモリ容量が128MB(最長240分)に大容量化され、再生時間も約11時間を達成しながら、92.4×27.8×13.3mm(幅×高×奥行)という驚異的なサイズも実現。
もちろん、小さくなっても操作性は失われておらず、ジョグレバーで快適な操作が可能です(右上図)。
NW-E3に搭載されているシャトルスイッチは、どちらに回すと早送りなのかが解りにくかったのですが、ジョグレバーなら、押すと再生/停止、上下に動かすと早送り/早戻しと非常に解りやすいですし、頻繁に使用するボリュームも大きめで非常に使いやすいんですよね。
その他にもMP3に対応するなど、NW-E10は、今までのネットワークウォークマンの欠点を克服したどころか、さらなる進化をとげ、かなり完成度の高いプレーヤーに進化していたのです!
その為、ネットワークウォークマンにも、便利な機能が追加されると思っていたんですが、NW-E10にはNW-E3と同じ機能しか無かったんですよね。
ネットワークウォークマンとメモリースティックウォークマンとのコンセプトに、大きな違いがあるのかも知れませんが、仕様上ではさらなる進化を遂げたNW-E10のハズが、機能面では何の進化も見られなかったのです。
それどころか、あまりにも小型化を重視した為か、曲名の表示が出来なくなっていました。
NW-E3を始め、これまでのネットワークウォークマンには、漢字まで表示できる液晶ディスプレイが搭載されていたんですが、NW-E10にはトラック数しか表示できない、小さなディスプレイしかありません(右図)。
また、早送りや巻き戻しをした際もディスプレイになんの表示も無く、ちゃんと早送りや巻き戻しがされているのかが分かりにくいんですよね…。
メモリの容量が増し、より記録できる曲数が増えたにも関わらず、この変更はかなりのダメージ。 特に最近のオーディオプレーヤーは、曲名表示が標準仕様になっているので、曲名が表示できないというのは、とても大きなマイナスポイントでした。
なんとお尻の部分には、プラスチックの部品がついていて、決して最高!と言えるデザインでは無かったのです(左図)。
多分、クレイドルと接続する為の端子や、リセットボタンなどの細かい部分があるので、加工がしやすいプラスチックが採用されたと思うんですが、せっかくのハイセンスなデザインが台無し…。 せめて金属っぽい部品で作って欲しかったですね。
それと、裏面にあるHOLDボタンにも問題がありました(右図)。
最初はスライド式だと思っていたんですが、なんと回転式のボタンだった為、HOLDをかけるのにちょっとコツが必要なんですよね。
もちろん、HOLDなんて滅多にかけない僕だったんですが、NW-E10は再生などを行うシャトルスイッチが角にあるので、勝手に再生されてしまうコトがあるんです。
ですから、バッグにいれる時などはHOLDをかける必要があるんですよね。
また、クレイドルの端子部分が予想とかなり違っていて、クレイドルに置くというよりも、端子に突き刺すといった感じでした(左図)。
片手で取り外しができるので大きな問題では無いんですが、端子が平べったいので上から力を加えると意外にあっさり曲がってしまうんですよね…。
もちろん、普通に使用している分には力が加わるコトは無いんですが、次回のネットワークウォークマンでは、端子にスライド式のカバーをつけて欲しい感じです。
また、端子がむき出しなのでホコリが心配だったのですが、ネットワークウォークマンをセットするたびに端子の両面を挟んで掃除するセルフクリーニングを搭載しているので、ホコリの心配はないみたいです。
さらに、もう1つ気になったのがACアダプタの形状(右図)。
多分、何個も並んでいるコンセントにも接続できるように、プラグが縦についているんだと思うんですが、コンセントに接続するとACアダプタが横になってしまうんです。
ところが、横になっているおかげで予期せぬ場所にスペースが必要になってしまい、狭い場所にコンセントがある僕は接続するコトができずに手間が増えてしまったので、事前にコンセント周辺をチェックしておいた方が無難でしょう。
このソフトを使用して、音楽データを転送したりするのですが、ただ曲を転送するだけじゃなく、CDやWAVEから音楽を取り込んだり、インターネットなどから音楽をダウンロードするコトが出来るEMD(音楽配信)サービスなどにも対応しています。
また、アルバムやアーティスト、ジャンルなどからの検索なども可能だし、音楽データにジャケット情報・歌詞・コメントなどの付加情報も追加できるなど、音楽データの総合的な管理が行えるんですよね。
特にバージョン2.0になってからは、かなり操作性が向上し、特に著作権保護などを意識することなく、快適に使用するコトができるようになりました。 ネットワークウォークマンなどのメーカー製の音楽プレーヤーは、著作権保護技術がイヤだから使用しないって人も居ると思いますが、ココまで実用性が高いソフトが付属するならそんな考えも変わると思うんですよね。
さらに、NW-E10に付属してくるバージョン2.2には、サウンドエフェクトやイコライザなどが搭載され、ますます高機能になったのですが、おかげで処理にもたつきを感じるようになってしまいました。
これまでのバージョンも決して快適といえる速度ではなかったのですが、起動が遅いだけで、起動してしまえばそんなにもたつきを感じるコトは無かったんですよね。
しかし、バージョン2.2は曲の一覧を表示するのにも2秒前後かかる感じで、全体的にもたつきを感じてしまうバージョンになってしまいました。
また、バージョン2.2をインストールする際に、昔のOpenMG Jukeboxで使用していた曲情報を変換してくれるんですが、なぜかアーティスト名の情報が正しく変換されませんでした…。
僕の環境にも問題があったと思うのですが、プレイリストでは正しく表示されているのに、ネットワークウォークマンに転送するとアーティスト名がUnknown(未設定の状態)になってしまうんです。
NW-E10は曲名を表示できないので、最初は仕様だと思っていたのですが、バージョン2.2でアーティスト名を編集すると正しく転送できたので、どうやらバージョン2.2用に変換する際に問題があったみたいなんですね。
しかし、それ以外に特に不都合は無く快適に動作しています。
処理がもたつくというのは結構問題ですが、今後のバージョンアップに期待しようと思います。
まず最初に気が付いたのが、液晶が見やすくなっていたコト。
これまでのネットワークウォークマンに採用されていた液晶は、バックライトを点灯させると白黒が反転したような感じになるので、薄暗い場所では非常に見にくかったんですが、NW-E10の液晶はコントラストが非常に高くて、しっかり読み取るコトができたのです。
また、NW-E10には光のあたり方によって様々な色に変化するホログラム液晶が採用されていて、表面素材にはダイヤモンドコーティング処理をしたガラスを採用し、キズなどにも随分強くなったみたいです。(左上図)。
音質の方も向上しているみたいで、特に低音が綺麗になった感じがしました。
NW-E3は、MEGABASSを最大にして聴いていると音が割れたりするコトがあったのですが、NW-E10はそう言ったコトがなく、改めてNW-E3の音を聴いてみたらシャカシャカした印象を受けました。
さらに曲の転送を行ったときに、今まではプレイモードが初期化されてしまったのですが、NW-E10は何度転送を行っても初期化されるコトがないなど、色々と改良されていた部分があったんですよね。
しかし、どれもこれも本当に細かい部分ばかりで、NW-E3のような興奮を感じるコトはありませんでした…。
もちろん11時間の連続再生時間を実現したり、クレイドルに対応するなどの魅力的な部分もあるんですが、NW-E3以上にインパクトが薄いんですよね。 NW-E3が発売されてから1年以上も経つワケですから、もう少し小型化されても良いと思いますし、せめて機能の向上くらいはしてくれても良いと思うんです。
しかし、NW-E10の最大の問題は、曲名の表示が無くなったコトでしょう。
最初は曲名なんて滅多にみないし、問題はないだろうと思っていたんですが、予想以上に曲名を見る機会が多かったんですよね。
曲名の表示というと、最初は聴いている曲の名前を確認するだけってイメージがあるんですが、実際には聴きたい曲を探したり、歌っているアーティストを確認するなど、色んな場面で活躍するコトが多く曲名が表示されないと恐ろしく不便なんです。
これで曲名も表示されていれば、NW-E3の欠点を克服したネットワークウォークマンの最強モデルとなり、アダプタの形状やクレイドルのピンまで気にするコトは無いと思ったんですが、たった1つの欠点だけで非常に残念な結果となってしまいました…。
おかげでネットワークウォークマンの魅力が激減してしまった感じなので、次こそはメモリースティックウォークマンを狙おうと思っています。
どうやら、手軽に楽しめるネットワークウォークマンと、高機能なメモリースティックウォークマンというコンセプトの違いがあるみたいで、今後のネットワークウォークマンにも、大きな期待は見込めないんですよね。
ですから、とんでもなく魅力的でミラクルな機種がでない限りは、今後はメモリースティックウォークマン狙いで行こうと思います。
もちろん、メモリースティックを採用するぶん、ネットワークウォークマンに比べれば大きくなってしまうんですが、NW-MS9程度の大きさなら十分コンパクトですし、メモリースティックを持ち歩いていると、なにかと便利ですしね。
あとはNW-E10のようにクレイドルに対応してくれれば言うコトなしのプレーヤーになると思います。
内容 | ポイント | コメント |
デザイン | ★★★★☆ | スマートなデザインで良いとは思うんですが、おしりの部分にあるプラスチックは微妙。ホールドの部分も改良の余地がある感じです。 |
話題性 | ★★☆☆☆ | クレードルに対応したって部分以外はそんなに目新しい部分も無く、イマイチ話題性は低いですね。 |
機能 | ★★☆☆☆ | クレイドル対応というコト以外、NW-E3から機能の向上が無く、曲名も表示されない状態と、まったく進化が無いのはちょっとね…。 |
操作性 | ★★★★☆ | ホールドの部分が気になるんですが、ジョグレバーもボリュームも扱いやすいですし、ソフトなども含めて操作性の部分では問題は無いでしょう。 |
価格 | ★★★☆☆ | ネットワークウォークマンとしては、高くもなく安くも無い妥当な価格です。今回は少々分かりにくい部分にお金をかけ過ぎた感じです。 |
総合評価 | ★★★☆☆ | 平均点数3.0点。全体的には良いプレーヤーだとは思うのですが、NW-E3の方が良かったかもって感じです。 |
メーカー | 名称 | 型番 | 価格(税込) |
SONY | ネットワークウォークマン | NW-E10 | 41,790円 |
SONY | ネックバンドタイプ ヘッドホン | MDR-G94NC | 6,888円 |
SONY | フェイクファーイヤーパッドヘッドホン | MDR-G72F/WO | 4,914円 |
SONY | ネックバンドタイプ ヘッドホン | MDR-G74SL | 3,948円 |
LAOX | 延長保証料(3年) | − | 1,253円 |
合計 | 5点 | 58,793円 |