パーソナル エンターテインメント オーガナイザー SONY PEG-T600C を購入! ★ ★ ★ ★ 2001年12月8日(土)発売 定価オープン価格 2001年12月14日(金)購入 購入価格39,800円 |
最初は、カラーモデルであるPEG-T600Cの方が断然良いと思ったのですが、PEG-T400には、9.9mmという薄さを始め、デザイン面でも様々な魅力が沢山あったんですよね。
そこで、発売日にPEG-T400を購入したのですが、ファイン液晶がとんでもなく使えない液晶だったのです。
ファイン液晶というのは、本来ガラスの外側にある反射板を、ガラスの内部に埋め込む内在反射技術が採用された液晶で、文字の影ができにくいシャープな表示が可能なのが特徴です。
しかし、応答速度も悪いし、見難いし、感度も悪いし、バックライトは暗いし、コントラストも低いし…と、とても使えるモノではなく、その不満は日に日に増していく一方だったので、とうとうPEG-T600Cに買い替えるコトにしました。
特にPEG-T400はバックライトが非常に暗く、少しでも暗いと操作をするのが困難な状態だったのですが、PEG-T600Cは比べ物にならないくらい見やすい液晶だったんです(左図:暗闇での比較写真)。
一般的に半透過型の液晶は、バックライトが暗いと言われるのですが、予想以上に明るいですし、反射型の液晶と比べても液晶までの距離が無く、一部の角度からみると眩しくなるコトもないので、よりも快適に操作するコトができるんですよね。
それに、応答速度も速いので、PEG-T400と同じCPUとは思えないくらい快適な操作ができますし、比較的厚みもあったので、持ちやすさという点でもPEG-T400を上回っていました。
また、メインメモリが16MBも搭載されているので、様々なソフトを持ち歩くコトが出来るんです。
PalmOS4.0では、メモリースティックなどの外部メモリに保存したソフトも、直接実行できる点が最大の特徴なのですが、実際に使用してみると本体メモリに保存しないと実行できないソフトが多く、正直オマケのような感じなんですよね。
その為、メインメモリが8MBしかないPEG-T400は、あっという間にメモリ不足に陥ってしまったのですが、PEG-T600Cには16MBも搭載されているので、辞書などの大きなデータも余裕で追加するコトができたんです。
さらに、細かい部分を比べてみるとPEG-T600Cの方が作りこんであるので、PEG-T400には無かった高級感がありました(右図)。
PEG-T400は、スタイラス(ペン)を入れる部分にプラスチックが使用されていて、ストラップ金具もかなり安っぽいんですが、PEG-T600Cは金属で作成されているし、全体的にしっかりとした印象を受けるんです。
また、凹凸の無いフラットな背面も非常にスッキリしていて綺麗ですし、使い比べてみるとPEG-T600Cも意外と良いデザインなんですよね。
一般的なPalmの解像度は160×160ドットなので、その違いは明らかですし、PocketPCなども240×320ドット程度なので、PDAとしては、かなりの高解像度なんです。
Tシリーズでは、このハイレゾリューションカラーディスプレイを活かして、小アイコン表示が可能になりました(右図)。
通常のホーム画面では、3×4個(12個)のアイコンしか表示するコトが出来ないのですが、Tシリーズでは4×7個(28個)と2倍以上のアイコンを1画面に表示するコトが可能なんです。
さらに、リスト表示を行えば17×3個(51)という驚異的な数のアイコンを1画面に収めるコトができ、画面をスクロールせずに瞬時に目的のソフトを起動するコトができるんですよね。
また、Tシリーズではサウンド面も強化され、16和音のSFMファイルやPCMファイルを再生できるようになりました。
最初は、そんなにスゴイとは思っていなかったんですが、従来のCLIEと比べると全然違うし、付属のSound Converterを利用すれば、パソコンに入っているMIDIなどもアラーム音に設定するコトも可能なんですよね。
さらにVisorの拡張モジュールBeatPlusと互換性があるらしいので、BeatPlusに対応したソフトでも、16和音を楽しむコトができるみたいです。
このソフトを利用するコトで、なんとCLIEをリモコンとして使用するコトができるらしいんですよね。
…と言うコトで、さっそく使用してみたところ、操作性も分かりやすかったし、各ボタンの動作を細かく設定できるなど、カスタマイズできる部分も多かったんですよね。
しかし、1番利用するハードディスクレコーダーを使用するコトができず、ファイルサイズも合計533KB(カラー版)もある為、イマイチ実用的ではありませんでした。 既に高機能な学習リモコンを使用していたコトもあって、どうしても低機能という感じがしちゃうんです。
せっかく送受信できる環境があるのですから、次回のバージョンアップでは、是非学習リモコンとしての機能を追加して欲しい所ですね。
そうすれば、必要最小限の信号だけを記録すればいいので、ファイルサイズも小さくなると思いますし、学習した信号をメモリースティックに保存出来るようになればかなり実用的になると思います。
そして、結構使えると思ったのが、WordやExcelのデータを操作できるDocuments To Goですね。
特にExcelデータを扱えるSheet To Goは思った以上に高機能で、当たり前なんですが、ちゃんと関数などを入力して表計算を行えるんです。
外出先で表計算を行う必要があるのかは微妙ですが、学校の授業などで使用できるかも知れませんし、家計簿として使用するコトも無理ではないでしょう。
その他にも、起動するだけでメモリースティックをリムーバブルディスクとして扱えるようにできるMS Importや、ボタン1発で本体のバックアップができるMS Backupなど、実用的なソフトが盛り沢山って感じでしたし、CLIEと連携する為のCLIE Palm Desktopも、外見がカラフルになり使いやすくなった所も魅力的ですね。
その為、かなり快適に文字入力をするコトができるようになり、さらに推測変換も活用するコトで、ますます入力効率が向上しました(左図)。
推測変換というのは、最初の数文字入力しただけで、その先を推測してくれる機能で、例えば以前『購入』という単語を入力した履歴があると、『こ』と入力した時に『購入』という候補が表示されるようになるんです。
おかげで同じ単語を何度も使用する時などは、かなり便利なのですが、推測変換で表示された候補をタップ(クリック)する以外に、候補を選択する方法が無いのが残念なんですよね。
もし、Graffitiなどで候補を選択できる方法があれば、Graffitiエリアからペンを移動するコトなく、スムーズに推測変換を活用できるんですが、説明書などにも表示された候補をタップする以外は書いていないんですよね。
また、候補が1つしか表示されないというのも、残念な所ですね。
画面の大きさなどの関係もあると思うんですが、1度に表示できる数を設定できるようにして、一気に3つくらいの候補を表示してくれると、さらに使いやすかったと思います。
ただ、全体的な使いやすさは抜群ですし、標準のモノとは比べ物にならないくらい非常に変換効率も高いので、GraffitiとATOKさえあれば、例えキーボードを搭載しているZaurusでも敵では無いでしょう。
さらに、2002年3月には連文節に対応した『ATOK for PalmOS 日本語グラフィティ対応版』が発売されるらしいので、ますます文章入力が快適になると思います。 やはりPalmは、最強の入力環境を備えているPDAですね!
まず1つがデザインを重視するあまり、少々持ちにくくなった本体と、非常に押しにくくなったスクロールボタンです。
これまでのスクロールボタンは、上と下のボタンがあるタイプだったのですが、Tシリーズでは傾けるタイプになり、スタイラスで操作するコトは不可能になりました(左図)。
しかも、傾ける部分が非常に小さいので、どうやっても操作しにくく、さらにPEG-T400に比べてPEG-T600Cの方が出っ張りが小さいので、とても操作できるモノではないんですよね。
CLIEには、ジョグダイヤルが搭載されているので、滅多に使用するコトは無いボタンなのですが、ソフトによっては多用する部分なので、必ず改善して欲しい部分です。
また、PalmOS4.1になったコトで、バイブレーション機能が追加されたのですが、振動が非常に弱いんですよね。
正確には、振動が細かすぎるといった感じなのですが、携帯などに比べると振動が弱すぎて、ポケットなどに入れていても気が付くコトは不可能に近いんです。
さらに、昔のCLIEで愛用していた、ペン付きスタイラスが無くなってしまいました(左図)。
ペン付きスタイラスというのは、ボールペンやリセットピン、クッション機能などを搭載している、多機能スタイラスだったのですが、これまでのCLIEに付属していたスタイラスよりも小さくなってしまった為に、ペン付きスタイラスが無くなってしまったんですよね…。
一応、4wayペン付きスタイラスというモノが発売されているんですが、本体に収納するコトができないという重大な問題があるので、イマイチ実用的では無いんです。
しかし、もともとペン付きスタイラスはPILOTさんが発売しているモノなので、PILOTさんがTシリーズ用のモノをいち早く発売してくれるコトに期待しましょう。
Zaurus(MI-E21)を購入し、インターネットが簡単に接続できる便利さと、常時接続が可能なAirH"の快適さを知ってしまったので、コンパクトフラッシュが使用できないPalmには興味が無かったのですが、この通信アダプターはその問題を見事に解決してくれました!
もちろんPalmでインターネットをするコトが実用的ではないコトは、既に昔のCLIE(PEG-N700C)で分かっていたんですが、ニュースサイトを見るコトくらいは出来ると思いますし、通信アダプターは背面に取り付けるタイプなので、接続するまでの手間が必要ないのもポイントなんですよね。
しかも、この通信アダプターは、ただAirH"を使用できるようにするだけではなく、外部バッテリーとしての機能も兼ね備えているんです。
ですから、少々消費電力が激しい通信カードを使用しても、電池の残量を気にする必要が無く、通信アダプターの充電池からCLIE本体の充電池に充電するコトも可能なんですよね。
さらに、通信アダプターを取り付けたままクレイドルにセットするコトができるので、わざわざ取り外す煩わしさも無く、通信アダプターを使用すれば、より最強のPDAにするコトができるんですよね!(右図)。
しかし、相変わらず展開速度が遅く、レイアウトもかなり崩れてしまうので、Zaurusとは比べ物にならない表示能力なんですよね(左図)。
ですが、昔のCLIE(PEG-N700C)に付属していたPlamscapeと比べると、XIINOの表示速度などはかなり向上していますし、かなり実用的になってきたと思います。
ただ、やっぱり文字が大きいのが問題ですよね。
せっかくCLIEのハイレゾリューションに対応しているんですから、もうひと回りほど小さい文字で表示して欲しい感じです。
そうすれば頻繁にスクロールをする必要も無くなると思いますし、レイアウトなどもそんなに崩れるコトはなくなると思うので、次のバージョンでは是非対応して欲しい部分ですね。
しかし、最大の問題はブラウザの能力では無く、通信アダプターそのものにありました。
最大外形寸法137.6×71.1×20.2mmという大きさと、約90gという重量が、CLIEの携帯性を大きく犠牲にし、とても持ち運べるサイズではなかったのです(左図)。
また、素材がプラスチックなので、せっかくアルミボディで格好良いCLIEのデザインが台無しになってしまうし、薄型のPEG-T400の装着も想定してある為、PEG-T600Cではスッキリしない感じなんですよね。
さらに、通信アダプターを取り付けてしまうとソフトカバーが取り付けられなくなるという問題もあり、最初は通信アダプターも一緒に携帯する予定だったのですが、結局1度も持ち運ぶ機会はありませんでした。
それに通信アダプターは、インターネットを楽しむ為の機器というよりも、携帯できるクレイドルにと考えた方が良いかも知れません。
実はTシリーズのACアダプターは、コネクタが特殊な形になっているので、本体に直接接続するコトができず、充電するには付属のクレイドルにが必要なんですよね。
しかし、この通信アダプターにはACアダプターを接続する為のDC IN端子があるので、クレイドルが無くても充電できるようになっているんです。
ですから、旅行の際などには通信アダプターとACアダプターを持って行けば充電するコトができるんですが、図のようにケーブル1本のACアダプタではないので、非常に邪魔になるんですよね。
特にこれまでのCLIEのACアダプターが、本体に直接接続できて、ケーブル1本だっただけに、非常に残念な部分ですよね(右図)。
ところが、TシリーズのCLIEには、より高機能になったNavin'You Pocket2.0が付属し、なんと地図情報をベクター地図として持ち運べるようになったのです!(左図)。
ベクター地図というのは、道路などの位置を、北に10km南に20km…といった感じの数値で記録しているので、データサイズを非常に小さくするコトができるんですよね。
さらに数値で位置情報を保存しているので、拡大や縮小を行っても地図が崩れるコトもなく、シームレスに拡大縮小を行うコトが出来るんです。
地図などは自分が見やすい大きさなどがありますし、シームレスに拡大縮小できるのは非常にポイントが高いですね。
それに比べて、これまでのNavin'You Pocketは、ラスター地図と呼ばれる形式の地図データを扱っていました。
これは地図データが大きな画像なので、拡大縮小をする場合にはそれぞれの画像を用意しなければならず、非常にデータサイズが大きくなってしまうんですよね。
そこで、試しに付属していたサンプルデータで、Navin'You Pocketを試用してみたら、思っていたよりも実用的だったので、別売の地図データを購入しちゃいました。
最初は、北海道・東北版の地図データだけで6千円(定価7,800円)を超えるのはどうかと思ったのですが、操作性もなかなか良いですし、SONYらしいウインドウデザインもけっこう格好いいんですよね(右図)。
それに、他のレビューなどでも今回のNavin'You Pocketは定評があるので、僕も本格的に使ってみるコトにしたワケです。
そうして、早速CLIEに地図データを取り込み仙台駅周辺を見てみたんですが、取り込む際にかなり地図データが簡略化されるみたいですね(左図:左:パソコン上での画面、右:CLIEの画面)。
もちろん、データを小さくする為だったり、処理速度を上げる為にデータを簡略化していると思うんですが、簡略化され過ぎて少々分かりにくくなる部分があるので、どれくかい簡略化するか?という設定が欲しいかも知れません。
また、ジョグダイヤルを回すと時に拡大縮小が行えるのですが、どれくらい拡大(縮小)するか?という設定も欲しかった気がします。 僕的にはもう少し細かく拡大縮小された方が見やすいんですよね。
しかし、全体的は非常に使いやすいソフトだと思います。
なによりベクター地図を扱うコトが可能になったので、これまでとは比べ物にならないくらい実用的になりましたし、検索データも保存すれば、○丁目○番地まで検索するコトもできるんですよね。
それに、コンビニやスーパーなどの情報も細かく表示されるので、これで道に迷いやすい僕でも1人で歩くコトができるって感じです。
モノクロモデルのPEG-T400を購入してから、1週間もしないうちに買い換えるコトになったのですが、これも結果的には非常に大成功でした。
確かにPEG-T400の薄さなどは魅力的なのですが、何度見てもあの液晶の悪さには慣れるコトができませんし、他のPDAと比べれば、十分コンパクトなサイズだと思いますしね(左図)。
それに、高級感のあるデザインも非常に良いですし、もしTシリーズの購入を考えているなら、断然PEG-T600Cでしょう。 むしろPDAを購入するならPEG-T600Cと言っても良いかも知れません。
もちろん、処理能力という点では見劣りしてしまう部分もあるのですが、決して遅いというワケではありませんし、スケジュール管理などは非常に快速に動作してくれます。 処理能力が高いコトが、使いやすいコトに繋がるワケでは無いんですよね。
それに処理能力が低い分、電池の持ちが非常に良いのもポイントが高いです。
Zaurusを持っていた時は、フロントライトを消して使用しているにもかかわらず、ACアダプターを持ち歩かないと安心して使用できなかったのですが、CLIEならそういった心配は一切必要ありません。
たとえ、フロントライトを点灯し続けて使用しても、ずっと負担のかかる処理をしていても、1日以上は余裕で使用するコトが出来るんですよね。 ですからZaurusの時と比べると、随分身軽になったと思います。
AirH"を活用したインターネットをする場合は、少々身軽ではなくなってしまうのですが、使いやすい操作性と、サクサクと快速に動作するPalmは、やっぱり最強のPDAですね。
そして、そんな最強のPalmに、素晴らしいデザインセンスが加わるのですから、やはり選択肢はCLIE以外には無いでしょう。 GraffitiとATOKの力を、貴方も試してみませんか??
内容 | ポイント | コメント |
デザイン | ★★★★★ | T400のような薄さは無いものの、高級感が実に魅力的。凹凸の無いフラットなデザインも非常にステキです。 |
話題性 | ★★★★☆ | 新しいCLIEと言うコトで話題性はなかなか。さらにT400に続けて2つも購入しちゃったので、色んな意味で話題性は高いです(笑)。 |
機能 | ★★★★☆ | 他のPDAと比べると見劣りしてしまいますが、高解像度の液晶などPalmとしては高機能だと思います。 |
操作性 | ★★★★☆ | 快適に操作できるのはPalmの特徴ですし、これまでのCLIEに比べるとジョグダイヤルも使いやすくなったと思います。ただ、スクロールボタンが押しにくいのは少々問題ですね。 |
価格 | ★★★★☆ | この仕様なら妥当な価格だと思いますが、T400も購入しちゃったので、結果的には少々高い買い物になってしまいました。 |
総合評価 | ★★★★☆ | 平均点数4.2点。 これまで購入したPDAの中ではトップクラスのPDAとなるのではないでしょうか? |
メーカー | 名称 | 型番 | 価格(税込) |
SONY | CLIE | PEG-T600C(S) | 41,790円 |
SONY | 通信アダプター | PEGA-CF60 | 15,540円 |
ZENRIN | Navin'You専用マップ2(北海道・東北詳細版) | − | 6,489円 |
Shareware | Liberty | − | 3,050円 |
ごま書房 | デートの心理学 | − | 788円 |
河出書房新社 | 通勤電車のヒマつぶし本 | − | 473円 |
河出書房新社 | 「モノの作り方」がズバリ!わかる本 | − | 473円 |
河出書房新社 | 誰にも聞けない大疑問 | − | 473円 |
KAWADE夢文庫 | 退屈しのぎの博学知識塾I | − | 473円 |
ELECOM | 液晶保護フィルム | DGP-IP1 | 420円 |
合計 | 10点 | 69,969円 |