こんにちは。E-inkを採用したデジタルフォトフレーム BLOOMIN8を購入した岩崎です。
3月に見つけて Kickstarterで支援。
無事に届けばラッキーなクラウドファンディングですが、正常に動作する製品が無事に届きました!👏
これまでも撮影した写真を飾っていたのですが、印刷をお願いしたり、大きさを整えたりと、意外と大変。最近はずっと同じ写真が飾られていました。
BLOOMIN8であれば、iPhoneのアプリからワイヤレスで変更。壁から取り外す必要さえもありません。フレームに触れることなく、数秒で部屋の雰囲気を変えることができるのは本当に便利!!
細かく見ればブラッシュアップが必要な部分もありますが、電子ペーパーの特性を理解して購入すれば、十分満足できるプロダクトです。

フォトフレームに最適な E-inkディスプレイ

デジタルフォトフレームとして写真を表示する製品は、かなり昔から存在しています。
岩崎も 15年以上前にドコモが提供する「お便りフォトサービス」に契約していた時期がありました。
それらと BLOOMIN8が異なるのは、液晶でははなく E-inkディスプレイを採用している点。
一般的な液晶は「透過型」と言われ、後ろからバックライトを当てることで液晶が見えます。
対して E-inkは「反射型」を採用しており、液晶にあたる光を反射して映像を見せています。紙などと一緒の仕組みであり、より自然な見た目になります。
液晶を利用したデジタルフォトフレームは、ピカピカと室内で光り続ける欠点がありますが、E-inkは自ら発光していないため、眩しさがなく、部屋に溶け込むように設置が可能です。

ちなみに、BLOOMIN8に利用されているディスプレイは、E Ink Holdings社イチオシの「E Ink Spectra 6」。
30:1のコントラスト比、6原色のフルカラー表示と、今までにない色の彩度と鮮やかさを特徴とするディスプレイです。
iPhoneなどの 2,000,000:1のコントラスト比に慣れていると、あまりの画質差に驚いてしまうと思いますが、昔の数色しか表示できない電子ペーパーから比較すると、かなり実用的。
E Ink Spectra 6 が発売されたおかげで、BLOOMIN8が実現できたのではないかとも思えるくらいです。

荒もあるけど充分に満足!

さっそく部屋に飾って利用していますが、思いついたらスグに写真を差し替えられるのは本当に便利!
細部まで見ると手作り感が否めませんが、ほぼ不満がありません。とんでもない製品が届くことも多い Kickstarterですが、充分なプロダクトではないでしょうか。
専用のアプリも安定しており、起動すると自動的に接続され、操作性に不満はありません。
自分の好きな写真をアップするのが基本ですが、アートギャラリーから選んだり、AIから生成することも可能。ほかにも、Googleフォトと連携したり、スケジュールを設定したり、天気予報などを表示することも可能です。

バッテリーの持ちも非常に良いので、頻繁にバッテリーを交換する必要性もありません。
常に電力を消費し続ける液晶ディスプレイと違い、E-inkは映像を書き換える時しか電力を消費しないため、写真を切り替えない限りはバッテリーを消費しません。
BLOOMIN8では、毎日写真を更新した場合でも、1年~3年もバッテリーが持つとのこと。この大きさの液晶であれば、1日持つのがやっとではないでしょうか。
おまけに、バッテリーがなくなっても映像を保持し続けることが可能なので、同じ写真を表示させるだけならバッテリーさえも不要です。
IKEAのフレームに対応


IKEA RÖDALMシリーズに対応していることも BLOOMIN8の特徴。汚れた場合に交換したり、作品に応じてフレームの色を変えたりすることが可能です。
ただ、付属のフレームは LOMVIKEAシリーズに近い見ため。
BLOOMIN8はアルミニウム製でモダンで軽快なフレームですが、RÖDALMシリーズは木目調で奥行き感のあるフレームなので、随分と雰囲気は変わりそうです。
岩崎はずっと LOMVIKENシリーズを利用していたので、付属のフレームのほうが好みですが、作品の内容によっては RÖDALMに入れ替えてみてもいいかもしれません。
尚、額装マットの窓抜サイズが異なるので注意。額装マットは標準で付属しているものを流用したほうが良さそうです。

ソフトウェアの思想が合わない Galari

BLOOMIN8を支援する際に悩んだのが、同じく Kickstarterで資金調達をしていた「Galari」。
こちらも電子ペーパーを採用したフォトフレームですが、液晶がグレースケールだったり、価格も高いので BLOOMIN8を選択しました。
商品 | BLOOMIN8 | Galari |
---|---|---|
サイズ展開 | 7.3" / 13.3" / 28.5" | 13.3" |
液晶 色 | カラー ( 最大65,000色 ) E Ink Spectra 6 | グレースケール ( 16段階 ) |
液晶 解像度 | 1600 x 1200 ( 150PPI ) | 1600 x 1200 ( 150PPI ) |
バッテリー | 〇 付属 | × オプション |
バッテリー 容量 | 5,000 mAh | 5,000 mAh |
フレーム | アルミニウムフレーム ( 1色 ) IKEA RÖDALMシリーズ互換 | 木製フレーム ( 3種類 ) |
価格 | $499 ( 13.3" ) | $699 ( 13.3" ) |
拠点 | オーストラリア | 日本 |
どちらの製品も、好きな画像をアップロードすることができますが、Galariは 数千枚の画像を厳選し毎日配信するなど、自社プラットフォーム(コミュニティ)を活用して欲しい様子。
対する BLOOMIN8は IKEAのフレームに対応していたり、世の中のエコシステムを活用していこうというスタンスが決め手となりました。
次世代モデルはコレステリック液晶に期待

無事に届いただけではなく、充分に満足している BLOOMIN8。
お気に入りの写真が撮れたら、iPhoneの操作だけでサクッと飾れるのが なにより便利!
印刷物の方が当然画質は良いですが、印刷して、カットして、額にセットして…という手間を考えたら、画質以上の恩恵があると感じます。
液晶のフォトフレームと違って眩しくないので、近くに置いておいても目障りにならないのも最高です。
とは言え、まだまだ電子ペーパーの特性を理解した上で購入が必要な製品であるのは確か。
ですので、コレステリック液晶(ChLCD)が採用されたフォトフレームが登場すると、また一段と魅力的なカテゴリになっていくと思います。
従来の液晶と同様に 1,678万色以上の鮮やかな色を表示することができる次世代の電子ペーパー。実用化されるにはまだまだ数年レベルで時間がかかりそうですが、将来的な次世代モデルとして期待したいですね。