こんにちは。写真管理をLightroomからGoogleフォトに切り替えた岩崎です。
最初は試験的に移行していましたが、検索力の高さに魅了され Lightroomに戻ることができず、あっという間に 5年分の写真を移行してしまいました。
瞬く間に検索し、サクサク見れるのは、Googleならでは。
膨大な量の写真から、あの頃の思い出を瞬時に見つけられる。まるで過去のアルバムを次々と開くような楽しさは、まさにスマートフォンの写真管理に求めていたものだなーと。そんな今さら過ぎるお話です。
Adobe Photoshop Lightroomと Googleフォトでは、思想が全く異なるものなので、そのまま比べられるものではありません。見方を変えれば ローカルからクラウドに保存先を変更した…とも言えます。
これまでは、部屋の片隅に置いてある NASに保存していました。
2000年から 16年分の写真が、すべてNASに保管され、Lightroomにて管理されていました。
尚、この記事はLightroomがツカエナイという記事ではありません。
引き続きLightroomは素晴らしいソフトウェアですが、写真の楽しみ方が変わってきたことによる変化だと捉えてください。一眼レフをメインで利用する場合など、用途によっても違ってくると思います。
Lightroomの圧倒的なメリット
“Adobe Photoshop Lightroom”という正式名称の通り、実は Photoshopファミリーなので 写真加工の高機能ぶりはハンパじゃないです。
- 写真加工に特化しているので Photoshopよりも現像がラク(ムダなオプションが無い)。
- 非破壊的。元データを傷つけず、履歴も残るので気軽に現像できる。
- 複数枚の写真から比較検討し、ベストな 1枚を選択する機能は Lightroomならでは。
- スマートプレビュー機能を利用すれば、NASにアクセスできない状態でも現像や出力ができる。
…等など、Lightroomの良さを書き始めるとキリがないですが、「撮影した写真を現像する」という機能面だけで見れば、これ以上に優秀なソフトウェアはありません。
Lightroomのデメリット
そんな優秀なソフトウェアですが、高機能なゆえに「重い」のが難点です。
その上、最近は不安定さが目立ってきており、ついに iPhoneの写真が取り込めなくなってしまいました。
Lightroom側ではなく、iPhoneやパソコン側に原因がある可能性も考えられます。
ただ、この不具合をキッカケに、「Lightroomのままで良いのかな?」という疑問が生まれ始めます。
なんか最近の #Lightroom は、よく落ちるなぁ。。。
— 岩崎 仁 (@mushikabu) 2015年12月13日
クラウドサービスの検討
そんな中、Amazonがプライム・フォトを開始。
追加料金なしで写真を無制限に保存できるなど、クラウドサービスの盛り上がりが見逃せなくなってきました。
- NASやローカルディスクの容量が逼迫してきた。
- クラウドに写真をアップする抵抗が薄らいできた。
- iPhoneから自動的にアップロードされるのでラク。
- 次々に新機能が追加されるクラウドサービスの魅力。
個人的な情報なので、クラウドサービスへの保存は避けていた写真たちですが、その抵抗も薄らいできました。
最近は食事や風景しか撮影していないので、流出時の被害もゼロに等しい状態です。
また、これまでは写真を定期的に NASに移動する作業をしていましたが、クラウドサービスなら iPhoneから勝手にアップロードしてくれるので、その煩わしさからも解放されます。
新機能に対応するスピード感も、クラウドサービスならでは。
例えば iOSに Live Photosという機能がありますが、Lightroomでは写真と動画がそれぞれ取り込まれるのみ。Googleフォトなら、iOS同様の操作感で 表示と再生が可能です。
写真の楽しみ方が変わった
確かにLightroomのような編集機能はないですが、そこはPhotoshopで代用。
気が付けばスマートフォンでの写真撮影が 9割を占める状態となり、1枚1枚の質はどんどん低下しています。気がつけば撮りまくっているので、質より量であることは確か。
フィルムカメラからデジタルカメラに切り替わったときにも、随分とムダな写真が増えましたが、スマートフォンはさらにムダが増え続けています。
昔は、1枚 1枚の写真を大事に保存・加工していましたが、撮影の10秒後には キレイ加工されシェアまでされる時代。
写真の“楽しみ方”が、明らかに変化しています。
とりとめのない写真が 日を追うごとに爆発的に増え、一気にライブラリに埋もれていく。過去の写真を見つけ出すのも容易ではありません。
そんな写真たちを管理するのは、もうLightroomではないのかなと。
Lightroomにも地図や探す機能などがついていますが、検索機能の悪さは お世辞にも良いものとは言い難い。
グルーピングや操作性の悪さ、全体的なパフォーマンスの悪さが相まって、数万の写真が管理されているライブラリでは 機能しないに等しいです。
Googleフォトの魅力
写真を保存するだけのクラウドサービスは多数ありますが、検索機能を重視しGoogleフォトを選択しました。
Dropbox, Amazon Prime, Microsoft OneDrive, Evernote…等など、いくつかのサービスを検討したのですが、Googleフォトの検索性を超えるものはありませんでした。僅差ではなく、圧倒的な差。
顔認識や位置情報による分類はもちろん、写真に写っているものを識別し、「食品」や「花」、「結婚式」や「バー」などのカテゴリでも分類してくれます。
「ホワイトボード」や「スクリーンショット」などもあるので、仕事で撮影した写真もスグに見つけられます。
顔認識の精度も非常に高い。
Lightroomはスマイルマークに岩崎が割り当てられたリ、そもそも顔が認識されないなどの誤認識がヒドかったのですが、さすが世界の Google様。見切れてる、よく見たら奥にいる…といった写真も、どんどん認識し識別していきます。
さらに、写真に対してキーワード検索まで行えるので、「パクチー」や「ポスター」といったフリーワードでも、それらしい写真が出てくるのです!これは凄い。
Googleフォトのアプリをインストールするだけで、自動的にアップロードし、勝手に分類してくれるので、ちまちまとアルバムを作る必要もありません。
取り込みから整理まで、あっという間に写真の管理から解放されました。
まとめ
結局、Lightroomは写真を「現像する」ソフトウェアであって、「管理する」ソフトウェアではない…ということなんだと思います。
普段からRAWデータを扱う作業が多い方には向いていますが、スマートフォンで次から次へと撮影するような写真を「管理する」には最適ではありません。
スマートフォンの写真に関しては、もうクラウドサービスに移行すべきだと痛感しました。
今後 一眼レフなどを持ち始めると、改めてLightroomの魅力に惹かれることもありそうですが、最近はスマートフォンでの撮影ばかり。結果としてGoogleフォトとの相性が際立つ状態です。
なにより写真の検索性が、格段に向上したことは嬉しい限り。
サクサクと動作するパフォーマンスの良さも相まって、見たいものがスグに探せる。眺めているだけでも楽しい。検索機能の充実によって、撮影したものの眠っていた写真の活用率が、グッと高まったと感じます。
Googleフォトによって、過去のアルバムを次々と見返すような楽しさが戻ってきました!