XF33mmF1.4 R WR は Xマウント 10周年のプレミアムレンズなのか

富士フイルムが 2021年内に XF33mmF1.4 R WRを発表するそうなので、勝手に考察してみました。

XF35mmF1.4 RXF35mmF2 R WRXC35mmF2などが存在しており、大渋滞の 35mm近辺ですが、またも似たような焦点距離のレンズが追加になるようです。

ただ、よくよく整理してみると、35mm近辺に防塵防滴の大口径プライムレンズが存在しません。XF33mmF1.4 R WRは、その穴を埋める存在です。

ど定番の XF35mmF1.4 Rをリメイクせずに、新たに新設計のレンズを投入する意図はどの辺りにあるのでしょうか。

XF33mmF1.4 R WR は Xマウント 10周年のプレミアムレンズなのかのメインビジュアル
実際の XF33mmF1.4 R WR の画像ではありませんので注意。XF23mmF1.4 R から勝手に作成しました。

新しいフェーズに突入した Xマウント

Xマウントは 登場から 10年目を迎え、新しいフェーズに突入したと感じます。
一通りのカメラとレンズのラインナップが整い、以下のような改善に務めているようです。

  • 望遠側のレンズラインナップの強化
  • オートフォーカス速度の改善
  • 防塵防滴対応
  • 動画撮影の強化

X-T3(X-Trans CMOS 4)で、大幅に改善されたオートフォーカスを始め、XF10-24mmF4 R OIS WRなど、レンズ側の防塵防滴対応も積極的に進められています。

そして、いよいよ待望の XF35mmF1.4 Rがリメイクされると思いきや、XF33mmF1.4 R WRという新レンズが追加されるようです。

参考:BREAKING: Fujinon XF33mmF1.4 R WR Coming 2021

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XF35mmF1.4 R のリメイクは難しい

ガーガーという音と共にフォーカスを合わせる スチル特化の「XF35mmF1.4 R」。
ガーガーという音と共にフォーカスを合わせる スチル特化の「XF35mmF1.4 R」。


XF35mmF1.4 Rが採用するフォーカス方式は「全群繰り出し式」

各種収差を抑えられる反面、重たいレンズ群全体を動かす必要がある為、どうしてもオートフォーカス速度が犠牲になります。
レンズが飛び出してくるため、可動範囲が大きく、防塵防滴にコストがかさみます。
また、レンズ群全体を動かすが故に高トルクのモーターも必要になり、動画撮影時に動作音がネックになります。

オートフォーカス速度の改善、防塵防滴対応、動画への考慮という、すべての方向に反しており、とても小手先の改善だけでは対応が難しい状態です。

その為、大口径プライムの 新 35mmは、新設計のレンズを導入する方向へと舵を切ったのでしょう。

35mmから 33mmへの変化

富士フイルムは APS-Cサイズのセンサーを採用している為、レンズの焦点距離が、一般的な 35mm換算の焦点距離と一致しません。
ここで悩ましいのが、レンズの焦点距離をキリの良い数字にするのか、利用した際の換算値をキリの良い数字にするのか問題。

XF35mmF1.4 Rは、レンズの焦点距離をキリの良い数字に合わせたので、35mmに換算した際には 53mmとなってしまいます。
つまり、「50mmだと思って購入したら、少しだけ焦点距離が長い」という問題が発生します。

50mmの画角を身体で覚える方は少なくないので、きっと違和感を覚えることでしょう。そこで、利用した際の焦点距離を 50mmに合わせるため、新レンズは 33mmにしたのだと考えます。

だったら最初から 33mmで良かったのでは?という意見もあるでしょうが、XF35mmF1.4 Rは Xマウントの初代レンズです。今後の Xマウントの運命を担う重要なレンズですから、XF33mmという特殊な名称を避け、35mmという一般的な焦点距離に揃えたのだと予想します。

XF33mmF1.4 R WR は、どのようなレンズなのか

XF33mmF1.4 R WR 予想仕様
型番XF33mmF1.4 R WRXF35mmF1.4 RXF35mmF2 R WR
レンズ構成?6群8枚(非球面 1枚)6群9枚(非球面 2枚)
焦点距離(35mm判換算)f=33mm(50mm相当)f=35mm(53mm相当)f=35mm(53mm相当)
最大口径比(開放絞り)F1.4F1.4F2
最小絞りF16F16F16
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)7枚(円形絞り)9枚(円形絞り)
撮影距離範囲(標準)?0.8m - ∞35cm - ∞
撮影距離範囲(マクロ)?28cm - 2m-
最大撮影倍率?0.17倍0.135倍
防塵防滴○ 対応× 非対応○ 対応
フォーカス方法インナーフォーカス全群繰り出しインナーフォーカス
モーター方式ST ?DCST
外形寸法ø70 x 55mm ?ø65 x 50.4mmø60 x 45.9mm
質量250g ?187g170g
フィルターサイズ58mm ?ø52mmø43mm

これまでの流れを踏まえると、防塵防滴対応は確実でしょう。
防塵防滴対応が行いやすく、オートフォーカスの高速化が行える、インナーフォーカスも採用されると考えます。

既にスチル特化の XF35mmF1.4 Rを踏まえると、ブリージングの抑制など、動画撮影への考慮も盛り込まれる可能性があります。
絞りリングのクリック音を無効にできるなどは、さすがにしないでしょうが。

レンズそのものの大きさは、XF35mmF1.4 Rから比べると、ひとまわりは大きくなると予想します。
コンパクトプライムシリーズ XF35mmF2 R WRも存在していますから、それらの差別化という意味でもゆとりを持った光学設計になるのではないでしょうか。XF23mmF1.4 R程度かなと。

個人的には、XF50mmF1.0 R WRで採用された、年輪ボケを軽減した新しい非球面レンズが採用されると嬉しいのですが、そのまま価格に反映されることになるので難しいでしょうか。

Xマウント 10周年を担う XF33mmF1.4 R WR

標準 50mmを担う重要なレンズですし、XF35mmF2 R WRが初代レンズであることを考えると、Xマウント 10周年と共に発売されるなんてこともありそうですね。

現在、標準撮影枚数は XF35mmF1.4 Rを使用して測定されていますが、もしかすると XF33mmF1.4 R WRに置き換わっていく可能性さえもあるかも知れません。

オートフォーカスの速度に不満もなく、動画も撮らない岩崎にとっては、現行モデルで充分。
発売から 10年近くが経過し、程よい解像感などオールドレンズ風になってきたところも、また良い味が出ています。

ただ、10周年モデルといった位置づけになってくると、ついつい購入してしまうのも否めません。

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