パソコン購入レビュー
100万円超え Dell Precision 5680 を注文した!!

こんにちは。新しいノートパソコンを注文した岩崎です。

購入したのは Dell「Precision 5680 Workstation」。
ワークステーションという名が示すとおり、定価 100万超えの高額ノートパソコンです!

随分と値引きできたとはいえ、人生で 1番高いノートパソコン。まだ手元に届いていないのですが、購入までの経緯を残しておくことにしました。

100万円超え Dell Precision 5680 を注文した!!のメインビジュアル
従来とは違ったパソコンを利用してみようと注文した Dell「Precision 5680 Workstation」。ディスクリートGPUは業務用途の「NVIDIA RTX 3500 Ada」を選択し、定価 100万円を超える高額ノートパソコンです。

マンネリ化を打破する選定条件

パソコンの選定条件 (従来)

パソコンに求める用途は それぞれ好みがあるかと思いますが、岩崎の場合は以下のような条件でした。

  • 高輝度 高解像度、広色域、タッチ対応 液晶
  • 13インチ程度のフットプリント
  • メモリは多ければ多いほど良い
  • 最新CPU(第13世代 i7 Pシリーズ以上)
  • 英語キーボード

13インチ程度で 高解像度を求めるあたりで候補が随分と絞られるのですが、さらに英語キーボードが必須になる為、より選択肢がありません。
結局、Dellの XPSシリーズを発売される度に購入してしまうという日々でした。

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クリエイティブ仕様だが クリエイター向けではない DELL New XPS 13 2-in-1のメインビジュアル

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XPS 13 Plus 実際に購入して利用し続けた感想

XPS 13 Plus 実際に購入して利用し続けた感想のメインビジュアル

パソコン選定条件の見直し

XPS以外の選択も検討すべく、今年のパソコンは実験的な条件に変更。

13インチ以上のパソコンも選択肢に含め、ディスクリートGPUの搭載を追加。
パソコンが大きくなるとテンキーが追加されることが多いので、テンキー不要も加えています。

  • 高輝度 高解像度、広色域、タッチ対応 液晶
  • 13インチ程度のフットプリント
  • メモリは多ければ多いほど良い
  • 最新CPU(第13世代 i7 Pシリーズ以上)
  • 英語キーボード(テンキー不要)
  • ディスクリートGPUを搭載

以前は できるだけフットプリントの小さいパソコンを重視していましたが、いまだにリモートが続いている為、携帯性の必要性が薄れています。
さらに、最近の外出時は Surface Go 3を活用しているため、思い切って 13インチを越えるパソコンを選択してみます。

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多くが失敗する Surface Go と 満足できる唯一の条件

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フットプリントの制限から開放された結果、ワークステーションという選択肢も出てきました。

ワークステーション(英語: workstation, 頭字語: WS)は、組版、科学技術計算、CAD、グラフィックデザイン、事務処理などに特化した業務用の高性能なコンピュータである。耐久性も一般のPCとは比較にならないほど高く、長時間の連続稼働が必要な高負荷計算を安定して行う用途に向いている。価格は100万円超えが珍しくない程に高価で、一般向けよりも法人向けに販売されている。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ディスクリートGPUのパフォーマンスアップに期待

ディスクリートGPU市場を、圧倒的シェアでリードする NVIDIA。
ディスクリートGPU市場を、圧倒的シェアでリードする NVIDIA。

ここ数年は CPUに内蔵されている GPUで代用していましたが、高性能なグラフィックボードが追加されると どれだけ快適になるのか試してみたくなりました。

今のところパソコンでゲームをする予定はありませんが、今や様々なソフトウェアが GPUを利用しています(ハードウェア アクセラレーション)。

画像編集の Photoshopなどはもちろんですが、常時起動している Chromeや、Office製品などもハードウェア アクセラレーションに対応。GPUによってパフォーマンスを向上しています。

通常利用でそこまで高速な GPUが必要とは思えませんが、少しでも高速になること間違いなし!ということで、今年のパソコンは この条件で検索することにしました。

Google Chromeの設定画面。Google Mapsや YouTubeなどのパフォーマンスが大幅に向上。
Google Chromeの設定画面。Google Mapsや YouTubeなどのパフォーマンスが大幅に向上。
PowerPointなどのビジネス用途のソフトウェアでも、ハードウェア アクセラレーションを活用。
PowerPointなどのビジネス用途のソフトウェアでも、ハードウェア アクセラレーションを活用。

結局 Dell製品の購入に至る

Lenovo ThinkPad Z16 Gen 2 (候補)

新しい条件で候補に挙がってきたのが「ThinkPad Z16 Gen 2」。
CPUが AMD製になりますが、4K OLED液晶を選択でき、最大 64GBのメインメモリを選択できるのだそうです。

ただ、発売が 8月になるとのことで、しばらく待つことにしました。

4K OLED 液晶、最大 64GBメモリ、ディスクリートGPUを選択できると理想的に見える「ThinkPad Z16 Gen 2」でしたが、発売が 8月と時間がかかる。写真は、現行品の「ThinkPad Z16 Gen 1」。
4K OLED 液晶、最大 64GBメモリ、ディスクリートGPUを選択できると理想的に見える「ThinkPad Z16 Gen 2」でしたが、発売が 8月と時間がかかる。写真は、現行品の ThinkPad Z16 Gen 1

ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED (候補)

ASUSのクリエイター向け「ProArt Studiobook Pro 16 OLED」なども魅力的。
特徴的な ASUS Dialや、用途に合わせてビデオカードも選択できるなど、注目のモデルなのですが肝心の英語キーボードを選択できず。泣

デザインも格好良いですし、CPUも i9-13980HX を選択可能と素晴らしいスペックの「ProArt Studiobook Pro 16 OLED」。しかし、不要なテンキーも存在する上に、英語キーボードに変更することができません。
デザインも格好良いですし、CPUも i9-13980HX を選択可能と素晴らしいスペックの「ProArt Studiobook Pro 16 OLED」。しかし、不要なテンキーも存在する上に、英語キーボードに変更することができません。

Dell Precision 5680 Workstation (購入)

ThinkPadの発売を楽しみにしていたところ、Dellの担当さんが変更になったと連絡があり、あれよあれよで Dell「Precision 5680 Workstation」を購入することになりました。

選定条件を見直しても、やはり条件に見合ってしまう Dell製品。一世代前の XPSというデザインですが、物理的なファンクションキーに、境目の分かるタッチパッドという安心感。問題なく使えそうです。
選定条件を見直しても、やはり条件に見合ってしまう Dell製品。一世代前の XPSというデザインですが、物理的なファンクションキーに、境目の分かるタッチパッドという安心感。問題なく使えそうです。

マンネリ化を打破するはずが、結局 Dellなのかという悲しさはありますが、CPUやメモリなどを自由に選択できるのは やはり魅力的。英語キーボードも難なく選択可能です。
しかも、担当者さん経由の場合、Web上では掲載していないオプションなども選択できるのだそうです。知らなかった!

スタートは 80万円程度でしたが、最上位の CPU、最大容量のメインメモリ、ディスクリートGPU、4K液晶…と選定条件に基づいて選択すると、あっという間に合計金額が増えていきます。これがワークステーションか。。。
スタートは 80万円程度でしたが、最上位の CPU、最大容量のメインメモリ、ディスクリートGPU、4K液晶…と選定条件に基づいて選択すると、あっという間に合計金額が増えていきます。これがワークステーションか。。。

欲望のままに組み合わせた結果、定価は まさかの 144万円!
割引などが適用され、さすがに定価のままでは購入しませんでしたが、それでも高額なノートパソコンであることに違いはありません。

ディスクリートGPUの選択

肝心のビデオカードは「NVIDIA RTX 3500 Ada」を選択。

一般的には「GeForce RTX」が有名ですが、その業務版なのだとか。ゲーム目的ではない岩崎としても「Nvidia RTX」が向いていそう。

NVIDIA RTXは主に業務用途のビデオカードとして販売されています。
NVIDIA RTXの用途は映像制作の中でもVR制作やモーショングラフィック、3Dアニメーションといったプロ向けのジャンルを主としているほか、CADソフトを使う設計会社のパソコンやサーバーなどワークステーション用のビデオカードとしても用いられております。

引用元:NVIDIA RTXとGeForce RTXはどっちがいい?徹底検証してみる(Movie Press)

ただし、スペックは類似しているにも関わらず、価格に大きな差があります。さすが業務用。

ビデオカードも「内蔵グラフィックス」から「5000 Ada」まで、自由に選択可能。在庫やタイミングなどで選択できない場合もあるようです。
ビデオカードも「内蔵グラフィックス」から「5000 Ada」まで、自由に選択可能。在庫やタイミングなどで選択できない場合もあるようです。

最上位の「5000 Ada」は、なんと 60万円以上。
あまりにも高すぎるので、メモリ容量とバス幅がちょうど良い「3500 Ada」を選択。それでも プラス 25万円と、ビデオカードの価格だけで充分なパソコンが購入できそう。

NVIDIA RTX in Professional Laptops :
SKUNVIDIA RTX
5000 Ada
NVIDIA RTX
4000 Ada
NVIDIA RTX
3500 Ada
NVIDIA RTX
3000 Ada
NVIDIA RTX
2000 Ada
NVIDIA RTX
A1000
NVIDIA CUDA Cores9,7287,4245,1204,6083,0722,560
Ray Tracing Cores76 (3rd Gen)58 (3rd Gen)40 (3rd Gen)36 (3rd Gen)24 (3rd Gen)20 (2nd Gen)
Tensor Cores304 (4th Gen)232 (4th Gen)160 (4th Gen) 144 (4th Gen)96 (4th Gen)80 (3rd Gen)
TGP Max Power80-175W60-175W60-140W 35-140W35-140W35-95W
GPU Memory16 GB ECC12 GB ECC12 GB ECC8 GB ECC8 GB6 GB
Memory TypeGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
Memory Interface256-bit192-bit192-bit128-bit128-bit96-bit


選択した「3500 Ada」は、NVIDIA RTXならではの選択肢。
3000 Adaになってしまうと、メモリ容量もインターフェイス幅もガクンと落ちてしまうので、GeForce RTX 4070 LaptopGeForce RTX 4080 Laptopの良いとこ取りのような選択肢です。

GeForce RTX 40 Series :
SKUGeForce RTX
4090 Laptop
GeForce RTX
4080 Laptop
GeForce RTX
4070 Laptop
GeForce RTX
4060 Laptop
GeForce RTX
4050 Laptop
NVIDIA CUDA Cores97287424460830722560
Ray Tracing Cores76 (3rd Gen)58 (3rd Gen)36 (3rd Gen)24 (3rd Gen)20 (2nd Gen)
Tensor Cores304 (4th Gen)232 (4th Gen)144 (4th Gen)96 (4th Gen)80 (3rd Gen)
TGP Max Power80 - 150 W60 - 150 W35 - 115 W35 - 115 W35 - 115 W
GPU Memory16 GB12 GB8 GB8 GB6 GB
Memory TypeGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
Memory Interface256-bit192-bit128-bit128-bit96-bit
GeForce RTX 40シリーズのベンチマーク結果。メモリインターフェイス幅などの影響により、GeForce RTX 4070 からスコアが落ち込んでしまっているのが分かる。
GeForce RTX 40シリーズのベンチマーク結果。メモリインターフェイス幅などの影響により、GeForce RTX 4070からスコアが落ち込んでしまっているのが分かる。

愛用 XPS 13 Plusとの比較

薄型、軽量、高性能なフラッグシップノートパソコンとして位置づけられている Dell XPS 13 Plus 9320。シームレスなパームレストとタッチパッドを採用するなど、斬新なデザインで注目を浴びました
薄型、軽量、高性能なフラッグシップノートパソコンとして位置づけられている Dell XPS 13 Plus 9320。シームレスなパームレストとタッチパッドを採用するなど、斬新なデザインで注目を浴びました。

現在利用している XPS 13 Plusを購入したのは、ちょうど 1年前(2022年6月)。

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XPS 13 Plus 実際に購入して利用し続けた感想

XPS 13 Plus 実際に購入して利用し続けた感想のメインビジュアル

30万円以上もしたので、こちらも充分なスペック。
ただ、タッチパネル式のファンクションキーが使いにくく、シームレスなタッチパッドも不具合が多いので、買い換えることにしました。

XPS 13 Plus vs Precision 5680 Workstation
モデル番号XPS 13 PlusPrecision 5680 Workstation
CPU12th Gen Intel Core i7-1260P13th Gen Intel Core i9-13900H
GPUインテル内蔵グラフィックスUMA
Intel Xe Graphics
ディスクリートGPU
NVIDIA RTX 3500 Ada, 12GB GDDR6
メモリ32GB, LPDDR5 5200MHz64GB, LPDDR5 6000MHz
ストレージ1TB, M.2 PCIe Gen 4 NVMe SSD1TB, M.2 PCIe Gen 4 NVMe SSD
ディスプレイ13.4 OLED 3.5K 400-Nit
DCI-P3 100%
16 OLED 4K 400-Nit
Adobe 100%, DCI-P3 99%
USBThunderBolt 4 x2ThunderBolt 4 x2
USB-C x1
電源60 W165 W
バッテリー3 セル, 55 Whr6 セル, 100 Whr
寸法15.3 x 295.3 x 199.0 mm22.2 x 353.7 x 240.3 mm
重量1.23 kg1.91 kg

大きさも発売日も異なるので その差は圧倒的ですが、165Wにもなる電源周りは気になところ。

ディスクリートGPUを搭載しているので消費電力が増えてしまうのは致し方ない部分ですが、そのぶん電源も大きくなるので 液晶モニタ CG2700X からの電力供給では不足気味。
GPUをフルパワーで利用する想定がないので、アラートは出るものの問題なし…となれば良いのですが。

また、USB-Cポートの位置も悩ましい。
どちらも左右に USB-Cポートがあるのですが、XPS 13 Plusは 左右どちらも Thunderbolt 4 であり DisplayPort & 電源供給に対応しています。
ところが、Precision 5680 Workstationは左側のポートのみ Thunderbolt 4 であり、右側のポートは ただの USB-Cらしい。
いまの環境は右側にケーブルが来るような環境になっているので、これはめんどい。右側でも充電できることを祈るばかりです。

XPS 13 Plus 実際に購入して利用し続けた感想
ベンチマークで比較する Surface Go 4 の退化