Surface Pro 12 レビュー
大本命の ARMモデル! おでかけに快適な Surface Pro 12

こんにちは。Surface Pro 12法人モデルを購入した岩崎です。

購入してから既に 1ヵ月以上が経過していますが、想像通り大満足のモデルです。

優れたパフォーマンスを実現しながら、より長いバッテリーの寿命を提供できる ARMアーキテクチャの特徴に、ついに「携帯性」という利便性が加わりました。
いつでもどこでも フルOS(Windows)を活用したいが、できるだけ荷物は減らしたいというユーザーには、マストバイのモデルではないでしょうか。

大本命の ARMモデル! おでかけに快適な Surface Pro 12のメインビジュアル
個人モデルが発売されてから 3ヶ月…。ようやく法人モデルを購入することができました!!

軽装できる Windowsパソコン

ARMアーキテクチャの Windowsパソコンに、いよいよ携帯性が重視されたという点が最大のポイント。

軽量なパソコンは多々ありますが、フットプリントも重要な観点。
どんなに軽量だとしても、縦横の大きさが大きいと それなりに大きいバッグが必要となり携帯性が良いとは言い切れません。

フットプリントが小さいので、愛用している CHUMSのショルダーバッグにもピッタリ。Windowsパソコンを持ち歩いても、写真のような軽装でお出かけできます。
フットプリントが小さいので、愛用している CHUMSのショルダーバッグにもピッタリ。Windowsパソコンを持ち歩いても、写真のような軽装でお出かけできます。

この携帯性がありながらも、パフォーマンスも十分。
Adobe Lightroomなど Surface Goでは起動が困難なアプリケーションでも、Surface Pro 12では問題なく利用できます。

これまで歴代の Surface Goを愛用してきましたが、あくまでも外出用。
家に帰ったらメインのマシンに切り替えていましたが、そのまま Surface Pro 12を使い続けていることも多いくらいです。

Cinebench 2024では 3倍以上のスコアを実現。通常利用に支障のないパフォーマンスモデルを、いつでも持ち運べる時代がやってきました!
Surface Go 4と比較し、Cinebench 2024では 3倍以上のスコアを実現。通常利用に支障のないパフォーマンスモデルを、いつでも持ち運べる時代がやってきました!

関連記事: Surface Go レビュー

ベンチマークで比較する Surface Go 4 の退化

ベンチマークで比較する Surface Go 4 の退化のメインビジュアル

気になるところ

以下のような点が気になりましたが、購入をためらうほどの問題ではありません。

  • キーボードがぺっちゃんこ(傾きがない)
  • ATOKが利用できない
  • 触り心地が少しだけチープ
Surface Goはキーボードに傾斜があり、打ちやすかったのですが…。
Surface Goはキーボードに傾斜があり、打ちやすかったのですが…。
様々な入力ミスを指摘してくれる ATOKの指摘機能。
様々な入力ミスを指摘してくれる ATOKの指摘機能。

1番気になっているのは、キーボードの傾きがなくなってしまったこと。
これまでの Surfaceはキーボードが傾いていたのですが、ぺっちゃんこになってしまいテーブルと水平です。
タブレットモデルの構造上、MOFTのようなスタンドも導入しにくいので、慣れるしかなさそうです。

同様に文字入力で課題になるのが、日本語入力の ATOKが利用できない点。
最初は問題ないかなぁ…と考えていたのですが、使い込んでみると変換精度が悪く、入力ミスの指摘機能もないので意外と不便。
脱字や誤用の指摘、入力誤りの自動修復などの機能面は、慣れでも補えない点なので、早めの改善を祈りたいところです。とはいえ、もう何年も改善しないままですが。。。泣

筐体の触り心地が、少しだけチープなのが難点。
Surface Goはマグネシウム合金が採用されており、エッジのあるデザインなので、見た目にも堅牢性を感じられます。
対して Surface Pro 12はアルミニウム合金の触り心地がプラスチックのような質感。
Surface品質として一定の品質は保たれているのですが、Surface Goと比べると、どうしても触り心地の安っぽさが気になります。

Surfaceのキーボードは、以前からアルカンターラ素材が採用されていますが、Surface Pro 12はキーボード面には採用されなくなりました。汚れにくく耐久性が増したという観点ではよいですが、この辺りもチープさを感じる要因かも。
Surfaceのキーボードは、以前からアルカンターラ素材が採用されていますが、Surface Pro 12はキーボード面には採用されなくなりました。汚れにくく耐久性が増したという観点ではよいですが、この辺りもチープさを感じる要因かも。

高スペックの法人モデル

Surface Pro 12が発売されたのは 6月ですが、岩崎が購入したのは 9月。
購入までに 3ヵ月も時間がかかったのは、ずっと法人モデルを待っていたからです。

カラーバリエーションがプラチナに限られてしまう一方、メモリもストレージも大容量のモデルを選択可能です。

Surface Pro 12 個人と法人モデルの比較表(差分のみ):
 Surface Pro 12
個人モデル
Surface Pro 12
法人モデル
OSWindows 11 HomeWindows 11 Pro
ソフトウェアMicrosoft 365 PersonalMicrosoft 365 Business
メモリ16GB LPDDR5x RAM16GB, 24GB LPDDR5x RAM
ストレージ256GB, 512GB (UFS)256GB, 512GB, 1TB (UFS)
BitLocker× 非サポート○ サポート
NFC認証× 非搭載○ 搭載
カラー3色 (Platinum, Violet, Ocean)1色 (Platinum)
USキーボード× 選択不可○ 選択可能

また、法人モデルの場合は 英語レイアウトキーボードも選択することが可能です。
ただし、受注生産となるそうで、御見積書での注文後に 6週間もの時間がかかるのだとか。。岩崎は待ちきれずに eBayで購入してしまいました。

関連記事:

Surface Pro 12 購入に向けて Surface Goと比べてみる

Surface Pro 12 購入に向けて Surface Goと比べてみるのメインビジュアル

ARM版の強みを活かした最適モデル

ARMアーキテクチャ版を採用した 初の Windows端末「Windows RT」。
ARMアーキテクチャ版を採用した 初の Windows端末「Windows RT」。

これまでも軽量になりました!バッテリーの持ちが改善しました!といったパソコンは数々と発売されていますが、Surface Pro 12は内部の仕組みそのものが異なります。
Intel製 CPUを採用した、従来の x86/x64アーキテクチャとは根本的に異なるため、これまでとは別次元で改善されています。

優れたパフォーマンスを低消費電力で提供できる ARMアーキテクチャ。
モバイル機器に最適な仕組みであることはわかっていましたが、従来の形式とは互換性がないために、なかなか実現できていませんでした。

2012年、ARMアーキテクチャを採用した Windows RTは、制約の多さから大不振。2019年に x86アプリのエミュレーションを搭載した ARM版 Windows 10で再起を図るなど、思い起こせば 10年以上の時が経過。今となっては互換性の問題などもほぼクリアとなり、快適に利用できる Windowsに仕上がっています。

そんな Microsoft悲願の ARM版 Windowsがコンパクトなサイズで登場し、目指したかった姿が実現できているモデルではないでしょうか。

関連記事:

Surface Pro X では Photoshopや Lightroomが利用できない

Surface Pro X では Photoshopや Lightroomが利用できないのメインビジュアル

関連記事:

Surface Pro 12 購入に向けて Surface Goと比べてみる

Surface Pro 12 購入に向けて Surface Goと比べてみるのメインビジュアル
Surface Pro 12 購入に向けて Surface Goと比べてみる