サイト改善の一環として、⚡AMPを廃止した岩崎です。
流入の半分以上が AMPから生まれており、AMPとしての優位性は出ていたのですが、なにぶん直帰率が高いのが課題でした。関連記事の表示場所や 表示ロジックなどを改善したものの、一向に改善される見込みがありません。
確かに高速で瞬時に表示される Webページは魅力的ですが、非AMPページのパフォーマンスも充分にあると判断。思い切って廃止してみることにしました。
それから 1ヶ月が経過しましたが、心配していた流入数に影響はなく、AMP廃止は大成功。見事に直帰率や ページ/セッションが改善しました。
AMPを廃止する理由
そもそも、AMPを廃止しようと思った理由は下記の通り。
- 直帰率が非常に悪い
- 回線が安定している国内向けなら 非AMPの表示速度で充分
- AMPだと上位に表示されやすいボーナス期間の終了
1番の理由は、AMPページの直帰率の高さ。
AMPの特性でもあるので致し方ない部分もありますが、当サイトの場合は 90%以上の直帰率。非AMPページの平均が 35%程度なので、かなりの差があります。
ページ/セッションを KPIと設定している当サイトとしては、あまり望ましい状態ではありません。
CSSが簡易的なので UIが悪かった可能性もありますが、非AMPページの表示速度も充分なパフォーマンスであることから、いっそのこと廃止する方向にしました。
廃止後の結果
AMP廃止に向けて 1番心配していたのは、流入数が激減するのではないか?ということ。
流入の半分以上が AMPによるため、AMPを廃止したものの いままで通りの 非AMPページに戻ってこない場合、かなり致命的です。
結果としては、まったく問題ありませんでした。
廃止後、AMPのユーザー数は どんどん低下。3日程度で ゼロに近い数字となりましたが、サイトのユーザー数が影響することはありませんでした。
それどころか、廃止した後からユーザー数が増加。
狙い通りに直帰率が改善し、ページ滞在時間、1セッションでの PV数も増加しました。
記事を掲載した影響もありそうですが、いずれにしても AMP廃止は大正解でした。
成功の秘訣
廃止に当たっては、AMPページを削除せず、まず 非AMPページからrel="amphtml"を削除する形で実施しました。
sitemap.xmlには、AMPページの URLは記載しておらず、非AMPページのみ記載。AMPページのcanonicalには、非AMPページの URLが記載されています。
Google Search Consoleへの考慮はもちろん、ページのリレーションシップなどを正しく行うことで、Google側でも AMPと 非AMPページが 正しくリンクされていたのだと思います。実際、移行中の流入数は、予想以上に安定していました。
AMPにも、向き不向きのサイトがあるのだと思います。
ターゲットが国内のみ、メインサイトが充分なパフォーマンスといった条件が揃っていたことも環境として良かったです。
やはり、基礎的な部分をしっかりと丁寧に構築することが、こういったリニューアルなどで響いてくると感じた 1ヶ月でした。