XF10-24mmF4 R OISを購入してきた岩崎です。
iPhone 11 Proに 13mm相当のカメラが搭載され、密かに話題の広角レンズ。本日に至るまで、何度か広角レンズには挑戦していたのですが、結局は使いこなせずに終わっていました。
しかし、視界いっぱいに広がるコスモスや ひまわりなどを撮影するたびに広角レンズの必要性が高まり、ついに手を出してしまったのが XF10-24mmF4 R OIS。
思わず勢いで購入してしまいましたが、結果としては大満足。スナップに最適の画角をカバーしていながらも、写りや作りも非常に納得のいくクオリティ。岩崎の中では もはやレッドバッジ。広角レンズの世界は最高でした。
あとはタイミングという段階でした
増税前の駆け込みというよりも、撮影したいシチュエーションが迫っていたことと キャッシュバックキャンペーンが背中を押してくれました。
今週末に 報国寺の竹林、来週末に仙石原のススキ草原と予定が立て続くため、いっそ購入してしまおう!という流れになりました。
広角レンズは他にも選択肢がありますが、既にレンタルで利用経験があり、他の広角レンズとも充分に比較検討をしていた為、購入に迷いはありませんでした。
Blogが更新できなくて悲しいので、連休中に撮影した作例をTwitterに載せる。
— 岩崎 仁 (@mushikabu) September 23, 2019
それぞれ
XF16mmF1.4 R WR
XF16mmF2.8 R WR
XF10-24mmF4 R OIS
現時点での有力候補は XF10-24mmF4。解像度に遜色ない。 pic.twitter.com/mqDUBa7DdS
実は、新発売の XF16mmF2.8 R WR、王道の XF16mmF1.4 R WR…これらの比較記事も掲載した上で購入したかったのですが、パソコンが非力過ぎて比較画像の作成が遅れた上に、作例の取り直しが発覚してしまい挫折しています。
ただ、比較画像を吟味している段階で XF10-24mmF4が充分な画質であることが分かっていたため、あとはタイミングの問題でした。
お気に入りのポイント
比較レビューを書くために何度かレンタルをしていたので、既に XF10-24mmF4のポテンシャルは概ね理解。
気に入っている点- 気持ちの良い 画角 10mmの世界!
- ズームレンズなのに 伸び縮みしないのでスマート!
- 極端に大きすぎず 持ち歩けるサイズと重量!
- なんだかんだで実用的だった 手ブレ補正!
- 鏡胴に 絞り値の刻印が無い...
- 金属製ではなく ピントリングがゴム製...
単焦点よりもズームレンズの画質が悪いという前提を、良い意味で裏切ってくれる高画質。
購入を悩んでいたXF16mmF2.8 R WRと比べると、少しだけ色収差の弱みがありますが、解像度の面では遜色ない性能です。
実際、OpticalLimits.comでのテスト結果を比べてみても、単焦点レンズに迫るどころか、画角によっては単焦点レンズを超える解像度を示しています。
手ブレ補正も不要かなと考えていたのですが、美しい夕暮れなどを撮影したくなってしまい、気が付いたら手ブレ補正に頼っていました。
シャッタースピード 1/8秒でも、手持ちで乗り越えられる機動性は素晴らしい。繊細なグラデーションこそ 低ISOで残したいですしね。
ただ、鏡胴に絞り値の刻印が無いのが本当に不便。
カメラを上から見るだけで、現在の設定が分るのが Xシリーズの特徴が、完全に殺されています。
気がつけば F値が変わっていたりで、撮影に支障が出るレベル。F値固定のレンズなのに、なぜに刻印しなかったのか。非常に良いレンズであるが故に、実に不憫でなりません。
実質 ¥69,000で購入!!
ヨドバシカメラの店員さんが交渉してくれたおかげで、価格も大満足。
価格.comの最安値が 89,980円の中、実質 69,000円で購入することができました!
XF10-24mmF4 R OIS(本体)※ | ¥100,000 |
付与ポイント(10%) | ¥-10,000 |
合計(支払額) | ¥91,000 |
※ 在庫や売れ行きなどのタイミングに加え、岩崎がヨドバシカメラのヘビーユーザーであるために調整いただいた面もあります。必ずしも同じ価格になるワケではありませんので、ご注意ください。
関連記事: レンズ レビュー
広角レンズとしても魅力的な XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
これまで広角側をサポートしてくれていた XC15-45mmF3.5-5.6を売却し、購入資金に充填。
加えて、クレジットカードのポイント還元、夏のキャッシュバックキャンペーンも相まって、計算上での価格は 69,000円となりました!
ヨドバシカメラでの支払額 | ¥91,000 |
XC15-45mmF3.5-5.6 売却 | ¥-11,000 |
付与ポイント(1%) | ¥-1,000 |
夏のキャッシュバックキャンペーン | ¥-10,000 |
合計(実質) | ¥69,000 |
ここまで並べ始めると、もはや購入するための言い訳にしか見えませんが、無事にステキなレンズが購入できたと言うことで良かった良かった。
作例
簡単ですが、XF10-24mmF4にて撮影した作例を掲載します。
レタッチ済みのものも含まれます。撮影条件などは、各画像の説明文を参考ください。
想像以上に幅広い場面を切り取る 10mmを持ってすれば、丸の内にそびえ立つ新丸ビルも難なく収めることができます。
テーブルフォトも離れずにサクッと撮影できます。
f/4解放で撮影すれば、ほどよくボケて立体感が生まれます。
f/5.6で撮影していたつもりが、いつの間にか f/5.0になってしまった例。
F値固定の通しズームなのに、なぜ絞り値を刻印しなかったのか…泣
中央部はもちろん、端側までレンガの凹凸までも解像していることが確認できます。
こちらの画像は RAWから現像していますが、目立った歪曲も感じられません。
比較的大きめのレンズですが、持ちなれてくると慣れてきます。
f/11まで絞り込んでも、手ぶれ補正も相まって、スナップ撮影もおてのもの。
逆光耐性も高く、シャドーも潰れずに残っています。光芒も非常に綺麗。
混み合う神戸ルミナリエの会場でも、手ぶれ補正機能を利用してサクッと撮影。
20mを超える巨大なイルミネーションも、余裕でフレームに収まります。
海辺を歩く人々や、奥に写る月。
愛用の XF56mmF1.2とは別世界。
シャッタースピードは 1/30sですが、手持ちで充分に対応できます。
まとめ
XF10-24mmF4を購入したことにより、10-90mm(換算 15-137mm)までの画角が勢揃い。より幅広い表現が可能になりました。
- XF10-24mmF4 R OIS(換算 15-36mm)
- XF35mmF1.4 R(換算 53mm)
- XF56mmF1.2 R(換算 85mm)
- XF90mmF2 R LM WR(換算 137mm)
付け替える楽しさから単焦点レンズを揃えていましたが、広角側は利用頻度も低いので、ズームレンズで対応するのがちょうど良いバランス。
ズームレンズながらも画質も良いですし、伸び縮みしないのも単焦点ライクでお気に入りです。
また一歩、レンズ沼から抜け出した気がします。
次に購入するとすれば、来年に登場すると言われている XF50mmF1でしょうか。56mmを愛用している身としては、実に気になるレンズです。
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