1999/04/27の日記

1999年の日記

こんにちは。 岩崎です。

この頃、画像をメールに添付して送っている人が多いようですが、結構圧縮されていない状態で送ってきたり、圧縮しても中途半端なままで送っている人が多いような感じがします。

…そこで、今日は特に日記の話題も無いので、この話で盛り上げて見ようと思います(笑)。

…そこ、手を抜いたとか言わない。(^^;


…WindowsにMacOS、UNIX等、様々なOSが存在し、そのOSによって見れる画像は様々です。
ですから画像を圧縮しても、実際に相手がその画像の種類を読み込めるか?
…と言う事が大事になってくるわけなんですよね?

…何故そう言った事が存在するのか?という事になるわけですが、画像を圧縮、つまりファイルの小さくするには、情報を少なくする必要がありますよね?
例えば『AAAAAAAAAA』と保存するよりも、『Aが10回』と保存すると、ファイルサイズは半分になります。

さらに『Aが10回』と言う物を『A10』と書きましょう。
…と決める事でますますファイルサイズは小さくなります。
『AAAAABBBCCCC』なら『A5B3C4』と書けますしね。

…つまりこの決め事が、圧縮方法の種類になってくるわけなんです。

もし、画像を見るソフトが、この圧縮に対応していない場合は、『A10』って何?という事になって、その画像を見る事ができないわけなんです。


と言う事で、画像を送る場合は、普通は皆が見れる圧縮方法で送るのが一番です。
そこで登場するフォーマットがご存知、『GIF(ジフ)』と『JPEG(ジェイペグ)』の2種類です。

インターネットのやっている人はもちろん、やって事の無い皆さんも、1度くらいは耳にした事があるとは思いますし、実際に圧縮した事のある人も多いんじゃないかと思います。
Windows98ならば、付属のペイントで、GIFやJPEGに圧縮する事ができますしね。

で、この2つのフォーマットが似たようなものと考えている人が多いようです。
実際画像を圧縮するわけですし、初心者の人には同じに見えても仕方ありません。

…しかし、この2つのフォーマットは、全く正反対の性質を持つ圧縮方式なのです。


『 JPEG / Joint Photographic Expert Group 』

1986年に、ISO(*1)とITU-TS(*2)が、共同で設立した国際機関で制定された静止画像データ圧縮方式です。
規格上1/100まで圧縮できるらしいです(ホントか?)。
人間は色の変化にはかなり鈍感なので、その部分を見事についた圧縮方式がこのJPEGというわけです。

ちなみにWin付属のペイントでは圧縮率を変更する事はできません。

…と言うことで圧縮方法にはあまり劣化の目立たない、JPEGかと思いきや、実は、アニメ調等の単純な画像の場合、あまり圧縮される事がなく、さらに画質の劣化がかなり目立ってしまいます。

そこで登場する事になったのが、GIFフォーマットというわけです。

『 GIF / Graphics Interchange Format 』

一時は世界最大の米国のパソコン通信サービス、『 Compuserve(コンピュサーブ)』が開発したもので、JPEGとは違い、画質の劣化が全く無い圧縮方法です。

また、一部の色を透明にする事ができる透過GIFや、複数の画像を一定時間毎に切り替えて表示するアニメーションGIF等、種類も豊富で、僕のホームページでも多用されています。

…しかし、256までしか対応していないし、写真の様な画質の圧縮には向いていません。

ですから、写真の様な画像ファイルはJPEGで、またアニメ調の画質はGIFで圧縮して、保存する事が2つの圧縮方式を使いこなすテクニックです。

また、GIFの場合は1色から256色まで、1色ずつ使用色数を変更できるので、なるべく限界まで原色する事も大切です。

画像の感じだけを伝えたい場合などは、16色でも十分ですし、ちょっとした綺麗な画像でも、100色くらいで間に合います。

それに高圧縮のJPEGでも大した劣化は起こりません。
(保存用の画像は別ですが…)

…と言う事で、これで貴方もちょっとした、JPEG&GIF博士ですね(笑)。

…と言う事で今日はこの辺で失礼させて頂きます。
ホントに今日は手抜きでしたね。(^^;

…とは言っても、1時間半かかっていますが…(苦笑)。


【 とっても便利?な単語説明 】
(*1)ISO(イソ:International Organization for Standarization)
  国際標準化機構。第二次世界大戦の時に活動を中止した、  1926年に設立されたISA(万国規格統一協会)が母体で、  1947年に新発足した工業規格の国際的統一を目的とした国際団体。
  日本は1952年に日本工業標準調査会が加入した。
  規格案WDから、DP、DISの段階を踏んだ後に、  始めて国際規格ISになれる。

(*2)ITU-TS(アイティーユーティーエス:
   International Telecomunication Union Telecomunication Standard)
  国際電気通信連合。1932年に万国電信連合を再組織して発足した、  電気通信の専門機関。1947年から国際連合の下部組織となる。
  既に170国以上が加盟している。
  1992年に活動を標準化、無線通信、開発の3つに区分し、  組織上、標準化センター(CCITT)、  無線通信セクター(CCIR)、開発セクターとしtt整理総合した。


《 なんにも無いけど、1度はホームページ来てねぇ~!!(^^)/ 》
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1999年 4月 27日 水曜日  岩崎 仁【NIFTY ID:FZK11464】

※ 本ページは、テキスト形式で配信されていた時代の過去記事を一括で変換しています。一部、読みにくい部分があるかと思いますが、ご容赦ください。

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