2000/03/17の日記

2000年の日記

こんにちは。 岩崎です。

…という事で、明日は仙台に行って、その3日後には仙台へ移動してしまいます。

3日後と言っても来客その他の予定がミッチリ入っているんで、あんまり時間はありません…。

またパソコンも運び出す為、日記を一時中断することになりますが、前日まで日記を書き続けて1日でも早く日記を再開出来る様にしたいです。

ただ、焦ってパソコンを壊したりするのも嫌なんで、23日辺りから再開したいと思います。


…という事で、今日もしっかり荷造りしているのかと思いきや、スタートアップを管理するソフトを作っていました(爆)。

Windowsが起動した時には、スタートアップの中に入っているソフトが起動されるワケなんですが、Winが起動した時に一気に起動される為に、いきなり処理が重くなって、かなり不安定な状態になるんですよね…。

特に最近はWinが不安定なので、タスクトレイの登録に失敗したり、起動直後から青い画面になったりと結構大変なんですよね。

…そこで、3秒おきに、スタートアップのソフトを起動するソフトを作成したというワケです。

もちろん、こう言うソフトは既に公開されているんで、わざわざ作る事もなかったんですが、自分で作れば、必要最小限の機能だけを登録する事ができるし、デザインその他も自分次第なので、より高速で使いやすいソフトを作成する事が出来るんですよね。

お陰で前よりもかなり安定して起動するようになりましたし、画面に『○○を起動しています...』と、ソフトのアイコンと同時に表示されるしで、結構気に入っています。(^^)

               - * -

Win2000に付属しているIE(インターネットエクスプローラ)、『 IE5.0 IEAK パッケージ 』にバグが見つかったみたいです。

どうやら /n:v のオプションスイッチ(コマンドライン)を指定すると、Win2000のセキュリティ関係のファイルを上書きしてしまい、ユーザーがWin2000にログオンできなくなってしまうらしいです。

さらに、一見なんの問題もないようなホームページで、IEやネスケがハングアップするという問題が発見したみたいで、相変わらず様々な問題が出ているみたいですね。

ちなみに前回『 今日の日記 No.975 』で言っていた concon 問題について、マイクロソフトが今週中に修正ファイルを配布すると発表しました。

この修正ファイルを使用することで、con 等のファイル名を指定しても、Winがハングアップする事はなく、『ファイルが存在しません』と言った、エラーメッセージが表示されるようになるみたいです。

本当に簡単に実行する事ができて、しかも、下手をすればWinがクラッシュしてしまう可能性がある程、重大なバグですから、プロアマ問わず、本当に恐ろしいバグですね…。


それにしても、よく考えたら今週って明日で終わりですね…。(^x^;

でも、まだ公開されていない事を考えると、今週中に公開される可能性はかなり低いですし、もしかして来週中って事かな??

               - * -

i.Link(IEEE1394)よりもさらに高速になるだろうUEB2.0ですが、なんとか今までのUSBと互換性を持たす事が可能になったみたいです。

今までのケーブルが使えないとか、様々な噂があったんですが、試行錯誤の結果、今までのケーブルも使用できるし、もちろん今までのUSB1.1と混合で使用することができて、USB1.1並のコストで60MB/秒を実現できるみたいですね。

来月(4月)に規格化されるみたいで、年末にはUSB2.0に対応した、様々な周辺機器が発売されると思いますが、Intelのチップセットで採用されるのは2001年と言う事なので、本格的に普及してくるのは来年からという事になりそうです。


それにしても、本当にコネクタを統一しても良かったんでしょうかね??

2.0対応のの周辺機器が、1.1でも使用できるってなら話は別ですが、ハードディスクやMO等、高速なデータ転送が必要になる周辺機器では、そういうワケにもいきませんから、1.1を使用しているユーザーにとって、同じUSBでも、使える物と、使えない物が出てきてしまうワケです。

もし、使えないのに接続できてしまうと、最悪の場合、周辺機器を破損する恐れもあるし、かえって接続できない方が良いと思いますしね。

僕的には、USB2.0のコネクタ(接続する部分)は、『 凸 』みたいな形で、1.1のコネクタに、ちょっとでっぱりをつけた方が良かったと思います…。

そうすれば、2.0のケーブルはでっぱりがある為に、1.1のコネクタには接続する事ができなくなるけど、2.0のコネクタには、1.1のケーブルを接続する事ができるワケです。

こうすれば、少しは混乱を避けられるし、USB2.0専用ののケーブルを使用する事ができるので、ケーブルの問題も無くなるワケです。

もちろんこうしてしまうと、新たにコストの問題が出てくるんですけど、売れてくればそう言った問題も無くなるワケですし、混乱を避ける為にこっちの方が絶対良いと思うんですけどね…。

混乱を避けられれば、結果的に売れる事になるわけだし…。


まぁ、既にこれで決定するみたいなので、今更あれこれ言っても仕方ないんですけどね…。(^x^;

…という事で、早ければUSB2.0のインターフェースボードは、6月頃に発売されるんじゃないかと思います。

とりあえずi.LinkをUSB2.0に変換する物が、発売される事に期待します。
USBはi.Linkよりも10MB/秒も速いワケですから、仕様上無理じゃないと思うんですけどね…。

               - * -

さて、http://pcgaz.nikkeibp.co.jp/pg/pcgaz/pla/owner/ps2.shtml に、プレステ2の様々な感想が寄せられていると言う事で、早速見に行ってみる事にしました。

データが消えるという噂のメモリーカードの不都合に見舞われている人が、結構目立っているみたいですが、電源を切ると設定が元に戻ってしまうとか、光出力で音飛び等の問題は確かにおいらもかなり不満を持っています。

しかし、DVDビデオ再生機能を省いてもっと安価にして欲しいとか、セガのドリキャス(ドリームキャスト)と変わらないとかって感想も、(意識している為か)意外に目立ちましたね…。

ハッキリ言ってDVD再生機能を省いても安価になるとは思えませんし、まだハードを使い切れていないソフトが多い訳ですから、ドリキャスと同じくらいになってしまうのは仕方ないでしょう…。

ドリキャスだって、一応128bitのCPUを搭載しているワケですからね。


しかし同じ128bitでも、ドリキャスとプレステ2ではレベルが違います。

例えば、1秒間にどれだけの計算を行えるか?を表すクロック数等も、プレステ2の方が300MHzと上回っていますし、仕様を見てもプレステ2はドリキャスを以上の性能を誇っています。

       ドリキャス   プレステ2
 クロック数 200MHz  300MHz(正確には294.912MHz)
メインメモリ 16MB    32MB
  メディア GD-ROM   DVD-ROM
メディア容量 約1GB    片面最大8.5GB
ドライブ速度 最大12倍速  最大24倍速(DVDとしては4倍速)

しかし、これだけでプレステ2が凄いと言われていたワケではありません。

極端な話、ドリキャスはその辺のCPUを搭載しているのに対して、プレステ2のCPUはよりマルチメディアな処理に拡張した、『 Emotion Engine(エモーションエンジン) 』という物を搭載しています。

EEは、SONYと東芝が共同開発したCPUで、最新の Pentium3(Cappermine)同様に、0.18μmプロセスで作成されています。

つまり、CPUの元であるトランジスタの大きさが、0.18μm(0.0018mm)だと言う事です。

トランジスタの大きさを小さくする事ができれば、消費電力や発熱も少なくなり、より高速化する事が可能になるのですが、製造技術もより高度な物が必要になってくるというワケです。

ちなみに、プレステ2のEEは、Pentium3(950万個)以上の、1,050万個ものトランジスタが集まっています。


また、EEにはCPU部分だけではなく、ベクトル演算ユニット(VPU)と、IPU(Image Processing Unit)等で構成されていて、もちろんそれぞれのユニットは、全て128bitで接続されています。

さらに、ベクトル演算ユニットは、感情を合成するエモーション シンセシス(Emotion Synthesis)や、振る舞いを合成するビヘイビア シンセシス(Behavior Synthesis)等の、自然な雰囲気や感情等の処理を行う物(VU0)と、3次元で表現されている物を画面に表示する為に2次元へ変換する、ジオメトリ変換等の処理を行う2つに分かれています(VU1)。

つまり、プレステ2では3次元の物体を作成しつつ、3次元の描画が一気に行えると言うワケなんですね。


ただ、こういった3次元の処理を行うには、数値の桁も半端じゃない、より複雑な処理をする必要があるので、浮動小数点という特殊な方法で数値を処理します。

その為、上記のベクトル演算ユニットには、なんと1秒間に62億個の浮動小数点(6.2GFLOPS/秒)を計算できるという、超高機能な浮動小数点乗加算ユニットが合計9個も搭載されていて、浮動小数点割算ユニットも合計3個搭載されています。

しかも、EE内には、もう1つの浮動少数点演算ユニットが搭載されているので、合計10個もの浮動小数点乗加算ユニットと、合計4個の浮動小数点割算ユニットが搭載されていることになります。

1秒間に62億回もの計算ができるものが、合計14個あるという事は、超単純計算で1秒間に868億回もの計算をする事になります!!!(゚◇゚;

また、ベクトル演算ユニットの1つには(VU1)、3次元の計算には欠かせない、サイン/コサイン演算を専用に行うユニットも追加されています。


そして、3次元のデータに貼り付ける画像の処理をするのが、IPUという物です。

実はこのIPUは、動画を圧縮する技術の1つである、MPEG-2を解凍し、再生する機能も持っている為、CPUに負担をかけること無く、動画を再生する事が可能です。

その為、ゲームの背景として動画を再生したり、動画を3次元のデータに貼り付けることも簡単にできるようになるワケです。


DVDビデオも実はこのMPEG-2を使用して動画を記録しています。

ですから、プレステ2のDVDビデオを再生する機能は、特別に取り付けた物ではなく、IPUがあるので、ついでに追加したような物なんですよね。

だから、プレステ2からDVDビデオ機能を省いても、DVDプレーヤーのソフトが消えるだけで、実際コストダウンになるとは考えにくいワケなんですね。


…という事で、なんだかかなりややこしい話になってしまい、気が付けば4時近くになってしまっていますが、これだけでもプレステ2の凄さが実感できると思います。

しかし、今回の話題はEEの一部だけですし、プレステ2の魅力はこれだけではありません。

今はメモリーカードの問題や、DVDプレーヤー等の問題がありますが、どれも次のロットでは解決しそうな問題ですし、今までのゲーム機では考えられない程、期待のできるハードだと言う事が言えると思います。

X-Boxを期待している人もいるようですが、僕の場合は、これからの時代、性能ではなく普及率だと思いますので、性能が半分以下とは言ってもプレステ2が勝利と思います。


それでは、予定よりも非常に長くてややこしくなってしまいましたが、今日はこの辺で失礼致します。^-^/~


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 岩崎 仁(FZK11464@nifty.ne.jp)  2000年 3月 17日 金曜日
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※ 本ページは、テキスト形式で配信されていた時代の過去記事を一括で変換しています。一部、読みにくい部分があるかと思いますが、ご容赦ください。

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