こんにちは。Movable Typeを愛用している岩崎です。
本職では Solutions Consultantなどを行っており、Movable Typeだけではなく、NORENや TeamSiteなども扱います。
高額なところでは Sitecore、Experience Manager。最近は Acquiaなどでしょうか。無数に存在する CMSを日々比較検討しているワケですが、当サイトには Movable Typeを選択しています。
もちろん、個人サイトに Enterprise向けを導入することはありませんが、Globalレベルで実績があるオープンソースも多くの選択肢があります。
CMSの代表格である Wordpressを初め、Acquiaのベースとなっている Drupal、TYPO3や Craft CMSなど。魅力的な CMSが存在する中でも、「サイトの方針に最適な選択」は Movable Typeでした。
本記事は Movable Type Advent Calendar 2018の 16日目になります。
Blogは 20年以上続けていますが、Advent Calendarへの参加は初めて。Movable Typeに関連した記事ということで、Movable Typeを使い続ける理由を振り返ってみることにしました。
使い続ける 3つの理由
mushikabu.netに Movable Typeを導入したのは 11年前の 2007年。
まだ「ウェブサイト」の概念が存在しない Movable Type 3.3 を、Webサイトのリニューアルに合わせて導入しました。
何度か別の CMSに切り替えようと考えた時期がありましたが、気がつけば 10年以上。
Movable Typeを使い続ける理由は、以下の 3つが大きな理由です。
- 静的配信型に特化した CMS
- mushikabu.netが日本語のみ
- コンテンツタイプの登場
1. 静的配信型に特化した CMS
Demand Generationや eCommerceの流行などを考慮すると 動的CMSの相性が良い場合がありますが、個人サイトであれば 静的CMSが向いていると感じます。
特に mushikabu.netのような ひっそりとした個人サイトの場合、そもそも見に来るモチベーションが低いため、表示速度は非常に気を遣っています。秒で表示しないと、即離脱に繋がります。
もちろん、動的CMSでも静的CMSに切り替えたり、CDNやキャッシュ機能を駆使することで解決する方法もありますが、初めから静的配信に特化しているに越したことはありません。個人サイトの運用規模を考慮すれば、Movable Typeはちょうど良い選択肢です。
2. mushikabu.netが日本語のみ
Movable Typeで課題になりやすいのが、多言語対応。
日英中くらいなら気合いで行けますが、本職の提案業務では使い物になりません。非常に良い CMSなのですが、多言語展開に優れている 他の CMSを推奨することが多いです。
しかし、mushikabu.netは日本語のみ。今後も多言語展開をする予定もないため、Movable Typeの欠点が目立ちません。
多言語による設定なども行う必要がないため、シンプルにテンプレートを設計できるなど、特化しているからこそのメリットとも言えます。
3. コンテンツタイプの登場
様々な CMSを比較検討しているため、当然乗り換えたい CMSに出会う機会も多いです。
特に Webサイト(コンテンツ)への接触方法が多種多様になり、よりコンテンツという資産の重要度が高まると同時に、Headless CMS(API CMS)の必要性も高まりました。
コンテンツタイプが骨幹に取り込まれている Drupalは、Acquiaの盛り上がりと共に再ブーム。
岩崎も勢いで乗り換えを検討した時期がありましたが、心変わりのタイミングで Movable Typeにもコンテンツタイプが導入され踏みとどまりました。
新しい概念を導入することは容易なことではないと思いますが、この判断は Movable Typeの将来性を随分と底上げしたと感じます。
まとめ
ということで、完全に誰得なのか分からない記事になってしまいましたが、mushikabu.netでは 引き続き Movable Typeを利用していきたいと思います!
以上、Movable Type Advent Calendar 2018 16日目の記事でした。
次回は mersyさんの記事で、案件でよく使うCMSのあれこれ - DocBase(ドックベース)になります。