アドレスを交換したり、写真を送るにはメール以外にも様々な方法が存在します。
なかでも有名なのがIrDAによる赤外線機能。ほとんどの機種に搭載され、一般的に利用されている機能です。
W53CAでは、さらに新しい機能が搭載されました。おサイフケータイの機能を応用した「Touch Message」。ケータイを近づけるだけでアドレス送信ができてしまう、新感覚の通信機能です。
サービス情報:Touch Message (au)
高速化された赤外線通信
従来のケータイで広く採用されているIrDAは、115.2kbps程度の通信速度。写真などの大きなファイル転送は、現実的ではありません。
試しに、W41CAへ 2M(1,600x1,200)サイズの写真を転送してみたところ、1分17秒もかかってしまいました。
そこで登場したのが、進化した赤外線通信「IrSimple」。従来の最高50倍という、驚異の速度を実現しています。
これまでの赤外線通信と互換性があるのがポイントで、従来通りの操作で特別な操作はいりません。ケータイ同士がお互いに確認を行い、IrSimple対応機種であれば自動的に高速通信を開始します。
W53CAの場合、“高速送信中”といった文字が表示され、IrSimpleでの通信であるコトが判ります。
実際に行ってみると、その速度は非常に快適。先ほど時間がかかっていた2Mサイズの写真も、たった3秒弱で転送が完了してしまいました。
新感覚のTouch Message
非常に快適なIrSimpleは、W51CAから搭載された機能です。W53CAでは、新たに「Touch Message」も対応となりました。
専用のアプリケーションをメインメニューから呼び出すコトができ、簡単な操作でアドレスや写真、メッセージを送信するコトができます。
通信速度は従来の赤外線と同じ 115.2kbps。お互いの認証に時間がかかるので、1つのアドレスを送信するのに 5秒程度の時間を必要とします。
ココまでなら赤外線通信と変わりがなさそうですが、受信側の操作が不要というのが最大の違い。そして最大のポイント。送信側が操作を行いケータイ同士を近づけるだけで、自動的に通信が開始されます。
受信の操作方法がわからずに手間取るコトがないのがなんとも魅力的。赤外線の場所や向きを気にする必要もないので、アドレス交換のチャンスを逃しません。
ただし、FeliCaロックなど受信側の設定に影響されやすい面もあり、通信できなかった時の原因追究が難しい場合があります。スマートなアドレス交換を目指す場合は、ある程度の知識も身につけておいた方が無難そうです。
いずれにしても、ケータイを重ねるだけで通信できるのは非常に新鮮。そして、意外と楽しい。
まだ多く知られている機能ではないので、この話題をキッカケにアドレスの交換なんかも行えそうです(一方的に送りつけるコトしかできませんが)。
さりげなくメッセージを送信するってのもシャレてるカモ知れません。
対応機種が、比較的新しい機種に限られてしまうのが残念ですが、今後の普及に期待。
DoCoMoでは「iC通信」として903iシリーズから搭載されています。一部非公式ながらも、DoCoMo端末との通信も可能。いくつかのDoCoMo端末で試してみたのですが、難なく交換が可能でした。
簡単なアドレス交換ならTouch Message、写真の送信はIrSimpleと、データ量で使い分けるのがポイント。もちろん、パケット料などは発生しないので、色々と活用したい機能です。
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