カメラ重視の自分としては、絶好調のW51CA。
今日は気になっているマイナス要素について触れてみました。
ただ、そこまで致命的な欠点はなさそうです。カメラを重視する方はもちろん、ワンセグが不要な一般ユーザーなどにも、相変わらずオススメできる端末です。
しかし、すべてにおいて満足できるケータイなんて、滅多にあるモノではありません。
大絶賛ながらも気になっている点はいくつかあるので、その点を紹介したいと思います。
遅めのシャッターラグ
シャッターラグというか、シャッターを押してから撮影した画像が表示されるまでに、多少時間がかかるようになりました。ブラックアウトされている時間が長いので、シャッターのタイミングが難しいです。
同じシャッタースピードでも遅れてくるところをみると、恐らく撮影した写真に色々と補正をかけている時間だと思います。
そこまで気にする程度ではないのですが、W51CAと比べてワンテンポ遅れてくる感じ。使っているうちに感覚で覚えてくると思うので、大きな問題ではなさそうです。
改善のないビュースタイル
液晶側を反転させて利用するビュースタイル。EXILIMケータイとしては、まさにメインとも言えるスタイルですが、操作性は従来のままでした。
決定キーを押すとメニューが表示され、上下キーで選択するスタイルですが、あまり使いやすい操作性ではありません。分かりやすいのですが、まわりくどいのです。現在の設定状況がわかるなど多少の改善はみられるのですが、根本的な解決にはなっていません。
セルフタイマーを設定するだけでも、決定キーを押す → 上下キーを12回も押す…と、かなりの手間。これならケータイを開いて「5」を押した方が早いです。
おまけに、サイドキーが押しにくい。
シャッターキーは非常に押しやすくなって、ものすごく改善の良さを感じるのですが、それ以外のサイドキーは残念な結果。デザインが優先されたのか凹凸がなくなってしまい、手探りで操作するのは難しいです。
ソフトウェア的にもハードウェア的にも、ビュースタイルでの操作性はイマイチ。恐らく、サイドキーだけで操作を行っている人は滅多にいないと思います。それだけ使いにくいし、ケータイを開けた方がダントツ早い。
メインとも思えるスタイルだったので、もう少し改善してほしい点でした。
写真の送信がメンドウ
キレイに写真が撮れるなら、当然メールで送信したいのがケータイカメラ。しかし、W53CAでメールの添付は操作が面倒です。
もし 5Mサイズで撮影した写真をメールに添付しようとすると、次のメッセージが表示され添付するコトができません。添付可能容量を超えています。添付できません。
おまけに micro SD カードに保存している場合は、本体メモリにコピーする必要もあります。外部カードから直接添付するコトはできません。
そうなると、micro SD カードに保存されている 5Mサイズの写真を添付する場合は、その度にリサイズや切り出しを行う必要があり、送信後に本体にコピーされた写真を削除する必要があります。
ケータイによっては自動的に縮小変換してくれる機種があり、写真のサイズを意識するコトなくメールで送信できます。それらの機種に比べると、この点の操作性は非常にメンドウだと言えます。
ヒンジのメッキが剥がれやすい
シンプルで好印象のデザイン。ヒンジの部分にあるシルバーもアクセントの1つですが、このメッキが剥がれやすい気がします。
個体差もあるとは思いますが、同じくW53CAを利用している知り合いも剥がれている様子。
そこまでヒドい剥がれかたはしませんが、ちょっとひっかけてキズを作ったような感じになります。本当にちょっとなのですが、神経質な人は気になるカモ知れません。
展示品などはダメージが大きいので、イチ早く剥がれてきます。どれくらいの強度なのか、店頭で確認しておくと良いと思います。
ノイズが多い手ブレ補正
W53CAでは、手ブレ対策として6軸手ブレ補正機能と高感度撮影という 2つの機能を搭載し、必要に応じて自動的に選択されます。
製品ページでは「手ブレに強い」と広告しているので、高度な手ブレ補正機能が搭載されているのかなー?と期待していたのですが、かなりノイズが増えてしまうようです。撮影された写真をみると、全体的にザラついた感じになり、特に暗部では偽色が目立ちます。
W51CAの手ブレ補正も、かなりノイズが増えてしまい実用性が薄いモノでしたが、その点はあまり変わりがないようです。
弱めのバイブレータ
薄型化の影響か、バイブレータが弱いです。実際 W53CAに切り替えてから、着信に気がつかないコトが何度かありました。
カバンの中に入れて利用するコトが多い方は、ちょっと注意した方が良さそうです。
押しにくいダイヤルキー
薄型化された反面、ダイヤルキーは随分と押しにくくなってしまいました。
すべてのボタンが繋がったシート状のキーから、下にあるスイッチを押している状態。このタイプの作りは最近の薄型端末の傾向ですが、ある程度の慣れが必要です。
自分の場合は、W41CAから採用されている大型タイルキーに慣れてしまったので、ずいぶんと違和感がありました。
1ヵ月もすれば普通に利用できるレベルには達すると思いますが、W41CA並の快適さは無さそうです。
はじめまして、こんばんわ。
とても実用的なレビューでとても参考になっています。
先日W53CAを購入し、カメラは携帯デジカメ問わず素人なのですが、綺麗に写真が取れて個人的にはとても満足しています。私は前機種にW41CAを使用していてとても気に入っていたのですが、今回W53CAの魅力に負けて購入に至りました^_^;
一つだけ質問を…
写真を撮る際にシャッターボタンを半押ししてAFがあったピピッ!という音がしても、液晶の表示は荒いままです。綺麗な写真は保存されていますし、撮影後のプレビュー表示は綺麗に表示されているのですが、前の携帯ではそんなことは無かったので気にはなります。高画素化、又はWVGA化などの影響なのでしょうか?
kenさん、はじめまして。岩崎です。
お褒めの言葉&コメントありがとうございます。
W53CAのカメラは、比較的簡単にキレイな写真が撮れるようなチューニングがされているようですね。気軽に撮影できるので、私も気に入っています。
質問の件ですが、高画素化など様々な原因が考えられます。
ただ、前機種でW41CAをお使いであるとすれば、1番の影響は高解像度(WVGA)の液晶にありそうです。
従来のQVGAから比べると 4倍以上の解像度であり、描画に非常に時間がかかります。
その為、すべての描画をQVGAにした場合、全体的なパフォーマンスが大幅に下がります。その分の負荷もかかるため、電池の消耗なども激しくなるでしょう。
そこで、W51CAではWVGAの液晶を搭載しながらも、普段の描画は低い解像度(WQVGA)で行っています。そうするコトで、全体的なレスポンス速度を高める工夫をしています。実際にWVGAを活用するのは、ほんの一部分です。
つまり、画質よりもパフォーマンスが重視されるプレビュー時は低解像度で行い、パフォーマンスよりも画質が優先される確認画面では高解像度で描画を行っています。
その結果、kenさんの質問のような状況になってしまうのではないでしょうか?
早速お答え頂きありがとうございます。素人ながら何となく想像していた通りですが、きちんと説明して頂き、完全に納得できました!!的確なお答えをおりがとうございます。
余談ですが、私は普段より家族での外出や旅行などにはIXY60を使用しているのですが、デジカメはカバンに、そして携帯はウエストポーチに入れ、結局は出しやすい方の携帯で撮ってしまうというパターンが圧倒的に多く、写りは携帯程度(W41CAは画素数のわりにとても良い写真が撮れましたが…)ではあっても思い出の形としては私には充分で、普通にL版印刷してアルバムに入っています。携帯は普段から多用している物ですから、やはり使いやすさが違います。
ですが、やっぱりW53CAには感動です(^^)
私の使い方では携帯でこれだけ写ってくれると、デジカメの出番は本格的に減りそうです。室内や夜については仕方ありませんが…。
レビュー、引き続き楽しみに読ませていただきます。ありがとうございましたー(^o^)/
kenさん、こんにちは。
コチラこそ、お役に立てて良かったです。新しいレビューも読んでいただけたとのコトで嬉しい限りです。
私もデジカメを持っているのですが、ココ最近は出番がなく、めっきり利用する機会が減ってしまいました。
改めてアルバムをみたら、今年に入ってデジカメで撮影した写真はないみたいです。
すっかりケータイでの撮影が身についてしまいました。