こんにちは。今日も絶好調に仕事だった岩崎です。
今日の SANKEI EXPRESSに現代人気質「正しい日本語より意思疎通」
という記事が載っていました。なにかと話題になりやすい「日本語の乱れ」。
この記事でも、7割強が 本来の意味を間違っていたといった “いつもの話題が”書かれていましたが、興味深かったのは「乱れではなく変化」と考えている人が 41%いたというコト。「言葉への意識が多様化し、正しい使用法でなくても、周りにきちんと意思疎通できることが大切と考える人が増えているのではないか」と、文化庁は考えているそうです。
日本語の乱れ。
正しい日本語を使えない若者が多いとか、それは接客敬語だとか、気にする人はトコトン気にするようです。
こんな文章を書いてしまうくらいですから、あまり自分は気にしていません。
その為、自分も「乱れではなく変化」と考えているタイプなのですが、この調査結果を見る限りでは そう考えている人は増えているようですね。
そもそも、今の日本語を変えてはイケないと決める必要はないのではないかと思うのです。
言葉は生き物。昔の日本後が現代と全く異なっていたように、時間が経てば変っていくモノだと思います。時代に合わせて法律だって変るワケですから、今から日本後を変更させないという方が不自然です。
新語辞典が発売されるくらい、日々新しい言葉が生まれています。新語が日常化されていくと、その影響で前後の言葉が変化するコトもありえるでしょう。様々な外来語も増え、前後のイントネーションも変わってきます。
先日はカタカナ言葉を、過激に批判している人に出会いました。カタカナ言葉を多用する人間は、曖昧で優柔不断な人間が多い!と大批判。IT業界でカタカナ言葉が多い自分としては、少し肩身が狭い状況でした。
ただ、年々国際化が進む中でカタカナ言葉を使わない方が難しい。その都度 対応する日本語を作っていたのでは時間がかかりますし、それを普及させるにも時間がかかります。結局、その人もインターネットやパソコンは利用していました。揚げ足を取るようだったので そこまで突っ込んだ話はしませんでしたが、新しい言葉による日本語の変化も 少なからずは影響しているかと思います。
乱れと共に 必ず指摘されるのが、アナウンサーのレベルの低下。今回の記事でも、あまり訓練を受けていないアナウンサーが増えてきたと取り上げられています。
確かに、あまりにも不自然な日本語アナウンサーには困ってしまいますが、言い方にも影響があると思います。多少乱れていても誠意が伝わるアナウンサーの方が、個人的には印象が良いです。
実際 NHKなどでは正しい日本語を重視するあまりに、新しい言葉との繋ぎに違和感を感じる時があります。より日本語の乱れ(変化)が進めば、正しい日本語を使いすぎているばかりに ニュースが直感的に理解できない。乱れた現代用語の民放ニュースの方が理解できる…なんて日もやってくるカモ知れません。少なくとも若い人には、そういった傾向が出てくるのではないかと思いますし、それが「NHKのニュースは難しい」という印象を与えているのカモ知れません。
これは会議中に敬語を使いすぎて、話が見えない状況と似ています。
使いすぎると どうしても言葉が回りくどくなるので、なんの話か伝わりにくい。ただ、あまりにも乱れていると印象が悪いので、“ほどよい敬語”が好まれます。もちろん、正しい日本語を理解した上で崩すのと、知らずに崩れちゃっているでは大きな違いがありますが。
…と言うコトで、あまり日本語の乱れについては問題視していない今日この頃。過剰に反応しすぎという印象さえもあります。確かに乱れている印象はありますが、その中には「変化」している言葉も確実に含まれていると思うのです。
お久しぶりです。
自分もこの種ニュースを読むたびに色々と考えることがあるので、
久々にコメントさせて頂きました。
「乱れと変化」
確かに、言葉も変化することはあると思います。
しかし、それは乱れと混同すべきではないと思います。
例えば、新しいカタカナ言葉や省略語などはある程度許容されるべきだと思います。
ただ、それと誤った使い方は根本的に違うものだと思います。
正しい言葉を学ぶのを怠けているだけに思えます。
「会議中に敬語を使いすぎて、話が見えない状況」というのも、
全く理解できません。
それは、正しい敬語が使えていないだけではないのでしょうか?
適切な敬語を使った会話を聞いていて、
話が見えないなんて経験はしたことがありませんが・・・。
色々と書きましたが、
怒ったりクレームを付けているのではありませんので。
それでは。
>なかむさん
コメントありがとうございます。
正しい敬語が使えていないために、正しく言葉が伝わらないというのは、一理あるかも知れません。確かに、伝わらない人は、使えていない可能性もありそうです。
ただ、ほどよい敬語とかコミュニケーション敬語といった言葉を聞くこともあり、やり過ぎは微妙な時もあるのではないかなーと感じています。少なくとも、敬語づくしで親密なコミュニケーションは取れないと感じるのです。
正しい言葉を学ぶのを怠けている…というのは、以前も言われたコトがあり、私も「確かに」と感じていました。
ただ、怠けている人間が増えすぎて、その存在が死語になっていったり、微妙な言い回しがデファクトスタンダードになったりしてしまうと、どちらが正解なのかわからなくなってしまうコトもあるのではないのかなぁ?と最近は感じています。
様々な意見を聞いて、新しい視野を広げる意味で、私も続けさせて頂きました。今回の記事は色々と意見を戴けると感じていたので、コメントを戴けて嬉しい限りです。
ここなかなかおもしろいですよ
http://www.tackns.net/word/index.html
勝者が正義となるのと同じで、生き残った言葉や言葉の意味が正しい日本語となるんでしょうね。
>匿名さん
おー!
これは、なかなか面白いサイトですね。
「退社」という言葉も、たしかに判りにくいです。