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今更ながら、Sony × SHARP について触れてみる

記者会見で強力タッグを発表した両社長。

こんにちは。
今更ながら、Sony × SHARP について触れてみたいと思う岩崎です。

家電通であれば知っている方も多いと思いますが、3日ほど前に大きなニュースが発表されました。Sonyと SHARPが液晶事業で手を組むというニュース。Sony 報道資料

世界シェア No.2の Sonyと、国内シェア No.1の SHARPという強力タッグ。昨日の敵は 今日の友。まだまだテレビ業界には波乱がありそうです。

いよいよ KCP+を投入した KDDI、次世代 DVDの決着…など、最近 また家電系がおもしろくなってきました。

そんな中、Sonyと SHARPが液晶事業で協力しあうとの発表。かつてのライバルが、まさかの協業。大型液晶の生産合弁会社を設立するそうです。

少し前からウワサは流れていましたが、本当に実現するとは驚き。
以前のライバル関係を考えれば とても想像できない組み合わせですが、厳しさが増す液晶事業、SAMUSUNGの不祥事、世界的にシェアが低下する SHARP…等など、様々な要因が重なっての結果だと思います。

色々と書きたいコトも多いのですが、SANKEI EXPRESS の記事が スッキリまとまっていて良かったです。

ライバルと組むわけは (SANKEI EXPRESS 2008.2.27号 より一部引用)


 シャープとソニーの提携は、両者ともに世界的な薄型テレビの需要拡大を取り込むためのパネルの調達体制を強化するためだ。しかし、温度差はある。

 韓国・サムスン電子とのパネル合併を軸としてきたソニーだが、本来、液晶テレビは、「ソニー復活の象徴」(中鉢良治社長)とする有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの本格展開までの中継ぎと位置づけていた。今回の投資は、画面の大型化が難しく、有機ELの“離陸”には時間を要するなか、液晶テレビ事業を当面収益源とするための苦肉の戦略とも言える。

 一方、シャープは“完全自前主義”を捨てることになるが、ソニーとの協業で新工場の稼働率を高め、巨額の投資負担を軽くする狙いがある。年間 2~3割とも言われる猛烈な価格下落を吸収して、液晶テレビ事業で利益を生み出すのは「勝ち組」のシャープですら容易ではなくなってきたからだ。

…このように、お互いのメリットは大きいです。
特に、Sonyはウマいコトやったなーと個人的には感じています。

既に SAMUSUNGをパネル供給減と確保していますが、そこに SHARPも加わるコトになります。
世界的なシェアはイマイチの SHARPですが、国内でのブランド力は非常に高いモノがあり、その SHARP製パネルが採用されているとなれば、ますます BRAVIAのブランド力の向上が見込めます。

内部的な部分は もともと優秀な BRAVIAなので、今まで以上に魅力的な商品が生まれてくれると期待しています。コストパフォーマンスに優れた商品も増えてくるコトでしょう。

経営不振の原因ともなっていた Sonyのテレビ事業を、ココまで立て直した BRAVIAチームですから、相当 優秀な方々が揃っているように思えます。


世界初の有機ELテレビ「XEL-1」。

その他にも細々と手を打っているようですし、これで Sonyの液晶事業は明るそうにみえます。これで少しは稼いでいけると思えますし、より有機ELの開発に集中できるのではないでしょうか。

世界初として発売された、有機ELテレビ「XEL-1」は、それなりに成功を収めたようですし、いち早く発売したというアドバンテージも手にしています。

次に予定している 27V型の有機ELテレビも、新しい魅力と共に製品化するコトができれば言うコトはないでしょう。27型というのは非常に売れにくいサイズ。どれだけの改良が加えられるかに期待したいところです。

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