こんにちは。 NW-A828をレンタルしてきた岩崎です。
以前は WALKMAN(ウォークマン)を愛用するユーザーでしたが、2006年に iPodに切り換え。それから、ずっと iPodを利用しているワケですが、久々に WALKMANが利用してみたくなりました。
そこで、Bluetoothを内蔵した「NW-A828」を入手。すっかり iPod派の自分にとって、今さら WALKMANという選択肢は現実的なのかを考えてみたと思います。
まずは、「必ず記載してください」と言われている文面から。
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WALKMANという選択肢は現実的なのか
以前は、ずっと WALKMANを利用していました。
フラッシュメモリを利用した WALKMANに関しては、「ネットワークウォークマン」と呼ばれていた頃から愛用。小型ライターサイズを実現した「NW-E3」は、特にお気に入りのプレーヤーでした。
そんな WALKMAN派から iPod派に乗り換えたのは 2006年のこと。
Sonyが あまりにも微妙な WALKMANばかりを発売する為、ついにシビレを切らせてしまいました。購入したのは、2世代目の iPod nano。6.5mmという薄さが魅力的なプレーヤーです。
それから数年が経過し、ようやく Sonyからも気になる WALKMANが登場するようになりました。
やっと発売すべきプレーヤーを理解してきた感じですが、まだまだ乗り換えるには至りません。そこで、改めて WALKMANの魅力を考えてみようと借りてきたのが「NW-A828」です。
すっかり iPod派の自分にとって、今さら WALKMANという選択肢は現実的なのか。今回のレビューでは、その辺を重点的に考えてみたいと思います。
細かな調整が行える音質設定
やはり音質に優れる WALKMAN。
元々のポテンシャルの違いが明確に現れますが、さらに差をつけるのが Clear Audio Technologyなどの音質設定。
カスタマイズ可能なイコライザ、音響効果を再現できるVPT、高音域を補完するDSEE、ステレオ感を強調するクリアステレオ、引き締まった低音を再生できるクリアベース…など、様々な機能を搭載。
好みに応じて、これらの機能は自由に設定するコトができます。
iPodには、この手の機能は一切ありません。
唯一 イコライザ(EQ)が搭載されていますが、設定すると見事に音割れします。最近の機種では 随分とまともになりましたが、細かく音質を調整できないという点に違いはありません。
特に 力強い低音再生は、iPodにはない魅力。
クリアベースを利用すると、ズンズンという力強い低音が実現します。こもった感じもなく、歪みないクリアな低音は、WALKMANならではの魅力です。
家電とのスムーズな連携
ビデオレコーダーやビデオカメラ、テレビにコンポなど、豊富な家電製品を発売する Sony。それらの製品と連携できるのも WALKMANの特徴です。
ビデオカメラで撮影した映像を パソコンを介さずに転送するとか、コンポで録音した音楽を転送するとか、家電とのスムーズな連携は 同じ Sony製品だからこそ実現する機能です。
似たようなコトを iPodでも実現するコトは可能ですが、様々なメーカーが混同するため Sony製品同士のような密な連携は困難です。
Blu-rayレコーダー「BDZ-A70」などは、WALKMANへの転送機能が充実。
初めから転送するのを前提に設計されているので、ワンタッチ転送ボタンを備えるなど、録画した番組の持ち出しが非常に簡単です。Appleだけでは、ココまでの連携はできません。
使い勝手の悪い管理ソフト
Sony製ソフトウェアの質が悪いのは、もはや伝統的なモノです。
ハードウェアの魅力をソフトウェアで半減させるのが Sonyの特徴です。組み込み型のソフトウェアは使いやすいのですが、パソコン向けのソフトウェアとなると、一気に質が低下します。
SonicStageは、登場してから随分と経過するソフトウェアですが、未だに使い勝手が悪いようです。処理速度などは改善されているようですが、基本的な構造に変わりありません。
直感的ではないインターフェースと、自由度の少ない操作性などが、大きな課題。
操作性に統一感がなく、直感的ではありません。わかりやすさを重視するあまり、説明文や日本語を多用してしまい、画面がゴチャゴチャとしている感じも否めません。
特に不便と感じるのは、自由の効かない操作性。
転送中は他の画面に移動できないとか、再生中の曲編集ができないとか、細かな制限が多いのが非常に不便。その結果、特定のルールに従う必要性があり、操作の自由度が極端に低下します。
この辺の作り込みは、Appleの方が数倍上手。
初心者でも一通りの操作は可能だとは思いますが、iTunesに慣れているユーザーからすれば、SonicStageの操作性は とても複雑に感じることでしょう。
そもそも、音楽を管理するソフト、写真を管理するソフト、動画を管理するソフトが、別々になっている時点で、かなりの利便性が失われています。
管理ソフトの統合など、WALKMANの管理ソフトには まだまだ課題は尽きないようです。
まだまだ優勢な iPod
結局の所、音楽を聴くという用途だけに限れば、iPodでも十分だというコトを感じました。
ノイズキャンセリングや 優れた音響補正、レコーダーとの連携機能など、様々な機能を有する WALKMANですが、特に必要な機能ではありませんでした。
ノイズキャンセリングはイヤホンが大きくなるし、録画番組を持ち出したいという要望もありません。音質の良さには惹かれる部分がありますが、その理由だけで WALKMANに乗り換えるには至りませんでした。
特に影響しているのは SonicStageの使い勝手。
頻繁にプレーヤーの曲を入れ替えるユーザーとしては、ソフトウェアの使い勝手は大きく影響します。なによりも残念だったのは、未だにこんなソフトウェアで WALKMANが提供されていたのか…というコト。
ハードウェアとしては魅力を感じる WALKMANでしたが、トータル的なバランスを考えれば iPodの方が便利なようです。
個人的な意見としては、iPodのシンプルな外見も魅力の 1つ。
WALKMANはボタンが多く、ゴチャゴチャした感じがします。シンプルに持ち歩きたい自分としては、デザイン面でも iPodに軍配が上がります。
WALKMANの復活を期待してた今回のレビューでしたが、まだまだ iPodは優勢な様子。当分は iPodを利用する日々が続きそうです。
モノフェローズであればもう返却してしまったものと思いますが、実はiTunesのプレイリストをWALKMANに転送できるソフトが存在します。
Sonictunes
http://sonictunes.web.fc2.com/
これなら管理ソフトの呪縛からは、一応逃れられます。
それでは、失礼しました。
>Sonyfunさん
コメントありがとうございます。
便利そうなソフトウェアですね。私の Blogでは、この手のソフトウェアは率先して扱うコトが少ないため、こうしてご紹介していただけると助かります。
今さらながら記事拝見いたしました。レビューされたものと同じ機種を持っていますが(容量は異なる)、当方は使いにくさは感じないです。逆に、iPodのスクロールになじめずWALKMAN派の状態です。
見た限りでは、岩崎仁さんは「WALKMANで出来ることはiPodでもできる」からWALKMANには戻りたくないような気がしますが、「どうしてもiPodでなければ」という点が、いまひとつはっきりしない感じが否めません。
岩崎仁さんの「WALKMANはここが嫌」というポイントは、どこなのでしょうか???
>メークボーイさん
つたない文章にコメント戴き、ありがとうございます。
iPodの魅力は、デザイン性と iTunesの操作性だと感じています。
最近の WALKMANは、とても高機能です。音質も良いですし、ハードウェアだけをみれば 非常に魅力的だと感じます。
反面、ソフトウェアが使いにくいのが問題です。
iTunesも好みがあるとは思いますが、岩崎は非常に体質に合っています。毎日持ち出すデータを確認するため、特に 管理ソフトの使い勝手は重要な項目です。操作制限が多く、並行作業が行いにくい Sonyのソフトウェアでは、とても管理しきれません。
ハードウェアだけに留まらない、全体的なバランスの良さ(エコシステムの充実)が、iPod 最大の魅力だと感じています。
前に聞いたことの繰り返しになりますが、岩崎氏の考えるWalkmanの欠点とは何でしょうか?
音質の良さには惹かれつつも、その理由だけで WALKMANに乗り換えるには至らないなら、Walkmanへの復帰を拒否されるだけの欠点がそこにあると思いますが、いかがでしょうか?
「WALKMANのような機能は合わない」だけでは、WALKMANには戻れない理由が今1つわからないので、もう少し説明がほしいと思います。
Walkman、そしてAVファンだけに気になります。
簡潔にまとめるのは難しいですが、そもそも欠点で選ぶのは難しいですね。
完璧な商品はないので、必ず欠点は出てくると思います。
それよりも、欠点を感じさせない魅力を感じられるかどうかが、それぞれの選択肢の決定打になるのではないでしょうか。
機能が合わないというのは あくまでも二の次の話であって、そもそも気に入ったデザインがあるかという点が重要というワケですね。
P.S.
少し個人的なやりとりが増えてしまいましたので、途中のコメントを一時的に非公開とさせて頂きました。この記事は様々な方々が見に来られるので、ご理解戴ければ幸いです。