こんにちは。 “あったら良いな”が商品化された岩崎です。
本日、テプラで有名な KING JIM から 「ポメラ」という商品が発表されました。手軽に持ち運べるサイズに、折りたたみ式のキーボード。手軽に文章作成が行えるという デジタルメモです。
液晶もモノクロだし、インターネットに接続できるワケでもありません。漢字変換には ATOKが採用される等、まさに文字入力をするため “だけ”のアイテムです。
一見、利用価値が無さそうなアイテムですが、個人的には待ち望んでいた商品でした。
“いつでもどこでもすぐ「メモる」”が ポメラのキャッチコピー。
文庫本サイズの携帯性ながら、折りたたみ式のキーボードを搭載。Windowsなどを利用しているワケでもないので、約2秒で起動する機動性も特徴の 1つ。4インチの液晶画面はモノクロなので、乾電池で長時間の使用が可能となっています。
利用場所が限られそうな ポメラ
インターネットに接続できるワケでもなく、表計算ができるワケでもありません。あくまでも用途はデジタルメモ。
KING JIM としては、ビジネスシーンでの用途を考えているようで、会議やセミナーなどでの利用を考えているようです。
確かに、打ち合わせにパソコンを持っていく現場はありますが、サーバの資料は読めないし、Officeの文章も開けないのでは、かなり不便。管理がキビしいところでは、そもそも社内に持ち込めるのかも怪しいです。無申請にもかかわらず、突然 会議で取り出すコトは 僕にはできません。
かといって、外出先でも微妙なところ。
スマートなシルエットでもないので、電車の中で利用するのも微妙。利用する場所が限られてきます。
Blogを更新する為に
ただ、そんな微妙な製品を待っていた一面もありました。
この頃、ますます Blogを更新する時間がなくなってきており、空いている時間は有効に活用したいと考えています。そこで Aspire one を購入したワケですが、いくらコンパクトと言っても 毎日持ち歩くのは負担です。
ただ、ケータイでは長文の入力は困難ですし、突然の外出先でも Blogの更新が行えるような 中間の製品を検討していました。更新とまで行かなくても、日記の文章を考えられるような製品で十分。しかし、かなり限られた用途であるため商品化は難しいと思っていました。
それを実現してくれたのが、今回の「ポメラ」です。
250×158mmで 約645gと 毎日持ち歩いても負担にならない大きさながら、折りたたみ式のフルキーボードを搭載。漢字変換には ATOKが採用されているというコダワリぶりです。
まさに “あったら良いな”が商品化された瞬間でした。
手放しでは喜べない価格設定
まさに願っていた製品ではあったのですが、手放しで喜ぶのは難しそうです。
問題は、表示文字数とデザイン、そして 27,300円という価格設定です。
最大442文字しかない表示数では、とても長文に耐えられません。
2.7インチしかない W62Sでも、500文字以上の文字数が表示できるので、もう少し小さいフォントを搭載してもらいたかったです。
最小フォントは 24×24ドットで、26文字。特に DOSからパソコンに触れていた身としては、せめて 16×16ドットで、横に40文字表示して欲しいところでした。
デザイン性の無さは写真の通り。
実際に見ると 少しは印象が変わるとは思いますが、液晶周辺の余白が残念な限り。30mmという厚みも、もう少し抑えて欲しいところでした。
極めつけが 27,300円という価格。
ビジネスマンが自腹で買うことを想定している価格設定らしいのですが、どう考えても高いです。これなら Eee PC を購入した方が安いのでは?…というコトになってしまいます。
せめて 15,000円くらいまで値下がりしてくれれば購入する価値があると思うのですが、現状では購入するかは悩ましいところです。
27,300円の価値があるのか?
ココまでの価格ならば、もう少し凝った機能があっても良かったのではないかと考えてしまいます。
スペックを確認すると 電池が無くなるとデータが消滅してしまうようなので、フラッシュメモリを採用するとか。液晶を大きくするとか。27,300円に相応しいスペックが考えられたと思います。
個人的には、インターフェースが USBだけというのも残念。
できれば Bluetoothを搭載して、ケーブルを接続しなくてもパソコンと連携できると便利でした。毎回接続するのでは、せっかくのメモが気軽に活かせません。接続するのならば、そのまま充電もできるといった配慮も欲しいところでした。
もっと言えば、入力可能文字数が 8,000文字というのも物足りない。
ケータイでも 10,000文字の編集が可能なワケですし、8,000文字を超える日記も少なくありません。今日の日記でさえも 5,000文字以上ありますから、考えるスペースなども考えると 20,000文字くらいの余裕は求めたいところです。
…と言うコトで、なかなか難しそうな「ポメラ」。検討していたアイテムであるとはいえ価格が高い。今後の動きなどを確認しながら検討していきたいと思います。^-^/~
ATOKが最初から入っているのはいいのですけれどね。
私はちょっと思うところあって,SLザウルスを引っ張り出してきました。
一番痛いのは8,000文字かなあ。
まあエディタの出来次第だと思います。
実のところモバギを引っ張り出してくればいいだけのような気もしないでもないですが。
やはり 最大8,000文字というのは少ないですよねぇ。
技術的には可能だったらしいのですが、この程度なら十分だろうというコトで 8,000文字になったようです。実に残念な決断です。
こう考えると、モバギもアリな選択ですよね。スマートフォンも普及しつつあるようですし、少しずつ PADなどが見直されつつあるのでしょうか。
少し前、岩崎は Sonyの CLIEを出してきました。
やはりモバイルの文字入力は Graffitiだなぁ…と。Palmが低迷した今は、もう Graffitiは復活しないでしょうねぇ。iPhoneに搭載されたりすると面白そうですが。
入力文字数の少なさにショックを受けました(T_T)。携帯に接続できる折りたたみ式キーボードとか、今でもあるんでしょうか?
自分だけかと思っていたのですが、思ったよりも入力文字数に問題を感じている人が多いんですねぇ。
USBの接続ができるようですが、ファームウェアのアップデートとかは可能なんでしょうかねぇ。それで 8,000文字の問題が解決すれば良いのですが。
携帯対応のキーボードは、もうないんじゃないですかねぇ…。Bluetoothキーボードが利用できるスマートフォンはあるようですが。
あることはあるけれど・・・
http://www.reudo.co.jp/rboardk/index.html
実際問題として,入力は快適ではないのですよね。
やはり需要は少ないでしょうねぇ。
携帯は既に完成されている気がしますし、そのまま入力した方が手早いような気がします。
2chの「デジタル物」板でも、テキストに特化したマシーンがあったらなあ、というスレがあって、書き込んだりROMったりしてたのですが、やっと出たという感じですね。
宣伝もあまりしてないのに、けっこう売れてるらしいし、機能追加の要望なども来てるようですから、顧客の意見を反映させつつシリーズ化してほしいですね。ポメラ2号「画面大きい版」とか、ポメラ3号「プリンタにつなげる版」とかね。プリンタも「黒字しか印字できないけど激安プリンタ」とかね。けっこうニーズのある市場だと思うんだけど。
キングジムはITの会社じゃなくて文具メーカーらしいから、けっこう期待できそうだと思います。
>マル季さん
コメントありがとうございます。
ある程度の需要はあるようですが、岩崎は購入を諦めてしまいました。
http://mushikabu.net/blog/2008/11/pomera_review.html
この記事にもあるのですが、あくまでもメモを取るツールであり、文章を考えるツールではないんですよね。調べ物をしながら書くコトが多い自分には、ちょっと不向きな端末でした。
ただ、今後どのように発展していくかは非常に気になる端末です。
KING JIM のマーケティング力の見せ所といった感じでしょうか。
お返事ありがとう。
>ちょっとしたメモならケータイのほうが便利
たしかにそうですね。
ワープロ専用機の末期には、ネット機能が付いたのとかあったし、ああいう形でワープロも続いてゆくのかな、と思ったら、まもなく製造終了になってしまった。残念なことです。
>マル季さん
ポメラはなかなか難しい端末ですね。
個人的にはライターの方くらいしか需要がないと考えていますが、多くの記事はライターの方が書くワケですから、自然と注目しているような記事が出てきます。
その結果 盛り上がっているように見え、それで購入に繋がっている人も多いのではないかな?と、勝手に推測しています。
そんなひとは電子辞書ブレインですよ。
正直,ポメラは使いにくそう。。。
> <う>さん
ブレインとは、目の付け所がシャープですが、自分は断然ケータイですね。
ポメラは意外に場所を選ぶので、メモれる範囲が限られてしまいます。ケータイなら いつでも気軽に取り出せるので、文章の練り直しにも便利です。