こんにちは。 なにかと問題が起こる岩崎です。
昨日も大いに揉めてしまい、申し訳ないくらい日記が簡潔になってしまいました。今日は改めて auの新端末に触れてみたいと思います。
…と言っても、やはり注目は KCP+(ケイシーピープラス)。
イマイチ盛り上がりに欠ける新機種ですが、今回の秋冬モデルはソフトウェアに注目すべき個所があるようです。
様々な機能が搭載され、日に日に開発が困難となっていく携帯電話の開発。
そんな状況を打破するため、auではソフトウェアの共通化が行われました。それが KDDI統合プラットフォーム「KCP」です。
メーラーやブラウザなど、基本的なアプリケーションが共通化されるコトで、複雑化する開発状況の緩和や、開発コストの削減が図られてきました。
今回、新たに開発された「KCP+」は、基本アプリケーションだけにとどまらず、OSやミドルウェアまでも共通化しようという 総合プラットフォーム。ソフトウェアのほぼ全域を共通化したモノとなります。
これにより、端末コストのさらなる削減を目指そうというのが KDDIの目的。
2006年からの期待
この件については、もぅ 1年以上も前から発表があった為、その実現を待っていた人も多いのではないかと思います。「今年の秋冬モデルこそ買い!」と豪語していた人も多いのではないでしょうか?
KDDIから正式に発表があったのは、2006年7月のコト。
この時、開発予定のスキームイメージには「MSM7500」という文字があり、「EV-DO Rev.A」への対応も匂わせるなど、非常に期待させる発表となりました。
ある意味、既にその時から今回のモデルへの期待が高まっていたともいえます。
結論から言ってしまえば、KCP+になるコトで 高速な処理が行えるようになり、FOMAのようなマルチタスクも実現します。
3Dがバリバリ動いてしまうゲームがプレイできたり、ワンセグを観ながらメールを書いたりといったコトが可能になるワケです。
その他にも、「au oneガジェット」と呼ばれるサービスを利用したり、Bluetoothが活用できたり、EV-DO Rev.Aによる高速通信を楽しんだりと、大きな飛躍を迎えます。
飛躍のポイントは MSM7500
これら全ての飛躍を支えるのが「MSM7500」と呼ばれるベースバンドチップ。いわば、携帯電話の頭脳です。
頭脳がカシコクなれば、より高速に処理を行うコトができ、複雑な処理も扱えるようになります。
これまで、auの機種には随分と古いベースバンドチップが利用されていました。W53CAには「MSM6550」と呼ばれるモノで、225MHzのARM9コアが採用されています。
新しいMSM7500には、133MHzのARM9コアに加えて、400MHzのARM11コアを搭載。Qualcomm初のデュアルCPUなのです。
さらに、ATIのグラフィックプロセッサ「IMAGEON」も実装。3Dの描画性能が大幅に向上されているようで、これまでの10倍以上という3D描画性能を実現しているようです。
その他にもマルチメディアな機能も強化され、ワンセグ視聴時の消費電力を抑えたりと、様々な利点があります。
こんなにも強力なベースバンドチップが利用できるため、BREW 4.0という最新のOSを利用するコトが可能となり、マルチタスクといったリッチな機能も実現するコトができるのです。
本格展開は来春から?
なにかと期待される KCP+。ですが、実際に発売されるのは もぅ少し時間がかかりそうです。
今回の秋冬モデルで KCP+が採用されたのは、W56T, W54S, W54SAの 3モデル。どれも具体的な発売日は公表されておらず、12月以降に発売となっています。
発表時も実際に動作している端末もなかったとのコトなので、年内ギリギリになる可能性は高そう。
もともとKCP+の開発は難航しているとのウワサもあり、初代機がどうなるのかは不安なところ。
期待のCASIOさんからも発表がないみたいですし、まずは様子を見て行きたいと思っています。
せっかくの新プラットフォームなのだから、W61シリーズにしても良かったのでは?とも思えるのですが、あえてW5x系で攻めたのは自信の無さの表れかなぁ?とも思ったり。
KDDIとしても、今回の機種で様子を見つつ、来春で KCP+のW61シリーズを大幅展開するつもりなのカモ知れません(憶測)。
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