こんにちは。 Google Appsを導入してみた岩崎です。
5月から、ついに独自ドメインを利用したメールアドレスに変更。“Mushikabu.netワールド”を、より強化するコトとなりました。
去年からメーラーの問題などもあったのですが、ようやく一段落。当分は Gmailで溢れるメールを管理していきたいと思います。
そもそもの始まりは、メインで利用している「」というメールアドレス。
この記号のようなアドレスは、NIFTY SERVE(現@nifty)の標準アドレス。3桁のアルファベット + 5桁の数字という形式で作成されていたため、アドレスが生成されやすく迷惑メールがハンパじゃありません。
おまけに Webサイトでもアドレスを公開しているため、1日に 100通くらいの迷惑メールが飛んできます。
メールアドレスの変更も有効ですが、インターネットが普及した今、さすがに 1つのアドレスだけで乗り切るのは困難。
大量のメールを管理できる優秀なメールソフトと、新しいメールアドレスの切り換えが必要でした。
その結論が、Gmailによる Webでのメール管理と、Mushikabu.netという独自ドメインを利用したメールアドレスの作成でした。独自ドメインを利用して複数のアドレスを用意し、目的に応じて使い分けていきます。
時代は Webメールか?
以前は、どうしてもローカルでメールを管理したい為、Webメールは毛嫌いしていました。
ところが、@niftyの Webメールサービスを利用しているウチに Webメールの便利さに気付いてしまいます。
仕事のメールが次々と飛んでくるので 自宅だけでは管理しきれず、仕方なく利用してた Webメール。しかし、どこでもメールが確認できるというのは やっぱり便利。ローカルメールにはない利便性がありました。
そこで、気になっていた Gmailへの切り替えを検討。
とりあえず、持っていたメールアカウントで利用してみたのですが、@niftyの Webメールとはコンセプトが異なりすぎて、取っつきにくいシステム。あまり利用する気にはなれず、@niftyの Webサービスでの一本化を検討しました。
@niftyの Webメールは、メールソフトのような使い勝手なので、違和感なく乗り換えるコトができそうです。
メールソフトの問題も解決
Webメールへの切り替えは、メールソフトの問題も解決してくれました。
去年からメールソフトの切り替えを検討していたのですが、どのソフトも一長一短があり甲乙をつけがたい感じ。
とりあえず Thunderbirdに落ち着いてみたのですが、消したフォルダが復活していたりと、どうも動きが不安定。結局、複数のメールソフトを使い分けるハメになってしまいます。
しかし、Webメールにするコトで、これらの問題が解決できました。
メールの管理などは、すべて Webメール上で行うので、メールソフトはメールのバックアップ的な存在。
万が一、Webメールに問題が発生した場合でも、メールがローカルに残っているというだけで良いのです。柔軟な設定などは必要ありません。とりあえず受信だけをしてくれれば良いのです。
その為、メールソフトは「Windows Mail」に決定しました。
単純に受信だけを行い、迷惑メールの処理なども必要がありません。必要なのは、メールのインポートやエクスポートのしやすさとなるので、Windows Mailを選択しました。
Windows Mailであれば、今後状況が変わったとしても、高い確率で移行ツールが登場してくれるハズです。その柔軟性を買いました。
Google Apps という解決策
こうして本格的な利用を検討してみた @niftyの Webサービスでしたが、外部メールの取り込みという時点で失敗に終わります。
会社のメールも 取引先のメールも、セキュリティの関係で受信するコトができませんでした。
@niftyでは ポート番号や SSLなどの指定が行えないために、指定のメールサーバーに接続するコトができなかったのです。
その設定ができるのは、Gmailの方でした。
Gmailならば、現在利用している全てのメールサーバーからメールを受信するコトができ、その他にも細かな設定が行えるようです。
特に、各種ケータイの絵文字に対応しているというのは大きな魅力。
ココまでケータイが普及してくると、ケータイ電話のメールも無視できない存在となっているので、絵文字が表現できるのは便利です。
やっぱり Gmailなのか…と考えていたところ、「Google Apps for Your Domain」の存在を知るコトとなります。独自ドメインによる Gmailの利用。すべての問題を解決できる糸口が見えてきました。
Google Appsを利用するための課題
独自ドメインによるメールアドレス。そして、Gmailとのコラボレーション。
という、迷惑メールを受信するためにあるようなアドレスを卒業し、Webメールの問題を解決してくれる方法が見つかりました。
ところが、重大な課題が残っていました。
Google Apps for Your Domainを利用するためには、MXレコードなどのDNS情報を変更する必要がありました。しかし、現在ドメイン管理を行っているお名前.comでは、DNS情報を書き換えるコトができなかったのです。
そこで、思い切ってドメインの移管が決定。
10年契約を行っていたので 2014年まで登録されていたのですが、契約を中断して乗り換えを行いました。
移管手数料なども含めると 2万円以上の損害。他にも色々と手段はあったのですが、手っ取り早く移管してしまうコトにしました。
と言うのも、色々と試行錯誤をしている最中にWebサイトが表示できないという大失敗をしてしまい、確実な方法で対処したかったのです。
これまでのメールもスムーズに移行
思っていたよりも移管に時間がかかりましたが、なんとか手続きが完了し、Google Appsが活用できるようになりました。
いくつかのテストを行い、本日から Google Appsを活用したメール管理を行っています。
偶然にも、新バージョンが登場したばかりだそうで、Gmailの使い勝手が色々と向上しているようです。
従来のメール移行は「Google Email Uploader」を利用。
Googleから提供されているソフトウェアで、Outlookや Thunderbirdのメールを Gmailに転送するコトが可能です。転送するフォルダを指定するコトができるなど、抑えるべき機能は搭載しています。
相変わらず Shurikenはデータ連係が弱いので、Thunderbirdにインポートしてから転送。環境にもよると思いますが、3,000通くらいなら 1時間ちょいでアップロードできます。
ちなみに、Gmailの仕様で重複したメールは削除されます。
その為、とりあえず全てのソフトからメールをエクスポートし、どんどんアップロードしてしまえば 自動的に重複したメールが削除され、スムーズに Gmailへ乗り換えるコトが可能です。
とりあえず 3,000通のメール(約 73MB)を Gmailに移行してみましたが、Web上でサクサクと管理できてきます。
最大で数百GBまで増やせるらしいので、73MBくらいのメールなら、余裕で処理できてしまうのでしょうね。試しにメール検索なども行ってみましたが、まったく負荷がかかっている様子はありません。
これで、当分はメール環境に悩まずに済みそうです。
セキュリティという問題点
その他にも、色々と試行錯誤は行っていたのですが、無事にメールの環境が整いました。
これまでゴチャゴチャになっていたメール管理も、ようやく落ち着くコトとなりそうです。
新しいメールアドレスなども用意しており、Webサイト上で公開するメールアドレスや、フリーウェアなどでのメールアドレスも順次切り替えていく予定。将来的にはを廃止できるくらいに浸透できれば幸いです。
そうすれば迷惑メールとのお付き合いも、随分と疎遠になるコトでしょう。Gmailのスパムフィルタも、順調に稼働しています。
こうして、新しいメール環境に切り換えるコトができたワケですが、セキュリティの問題は むしろ悪化したと言えます。
プライベートな内容はもちろん、各種サービスのパスワードが届いたりと、メールの本文には重要なコトが書かれているコトが多いです。それらのメール情報が 常に第三者の元にあるというのは、非常に恐ろしいモノがあります。
また、それらの機能を無料のサービスに依存してしまうという点にも、問題があると考えます。
これは、どこまで Googleを信頼できるか?という問題にも発展するワケですが、便利なコトには こういった問題は付きものだと諦めるしかありません。これが嫌ならば、今まで通りローカルで管理するコトになりますが、それでは逆戻りです。
とりあえずは、混乱していたメール環境が落ち着いたコトを喜び、Mushikabu.netと Googleとのコラボレーションが実現したとコトを祝っておこうと思います。
…と言うコトで、Gmailでのメール管理を楽しみながら、今日はこの辺で失礼致します。^-^/~
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