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MDR-EX700SL レビュー - 3万円の魅力とは?イチ押し日記のマーク

3万円を超える高級イヤホン「MDR-EX700SL」。

iPodの普及とともに、高級なイヤホンが次々と発売されています。

1万円超えも当たり前になってきた今日この頃、Sonyからも 3万円を超えるイヤホンが登場しました。それが「MDR-EX700SL」。
なんと 36,750円(税込)もする高級品ですが、ひょんなコトからお借りするコトができたので、その感想をレビューしたいと思います。

コチラは「みんぽす」の提供でお送り致します

先日の日記でもお伝えした通り、みんぽすのモノフェローズとなりました。
「最新製品を無料で借りてレビューを書こう!」というモノフェローズ。今回が、初のレビューとなりますが、まずは手軽にイヤホンをお借りしてみました。


Sonyの技術力を結集したという、密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX700SL」。
前作の「MDR-EX90SL」が好評だったコトもあり、かなり話題の製品となりました。インターネットでも、多くのレビューが記事が見つかります。

そして今回、さらにレビュー記事を増やそうとしているワケですが、あまり音質だけに特化しない予定です。
音質などは“プロの方々”のレビュー等を参考にしていたくとして、あえて一般ユーザーとしての意見を書いてみたいと思います。


進化した付属品

豊富なイヤーピースで、よりフィットする着け心地。

外装の中には、高級感のある化粧箱が入っており、本体はその中に入っています。
さらに付属品が多数。一般的なイヤホンに比べ、やたら入っているイヤーピースが目につきます。

SS~LLまで、なんと 7種類。この手のタイプのイヤホンは、耳へのフィット感が非常に重要なため、耳の大きさに合わせて豊富なイヤーピースが付属しています。

付属しているイヤーピースは、2種類のシリコンを利用した新開発の「ハイブリッドシリコンイヤーピース」。
耳にフィットする部分は柔らかいシリコン、芯の部分には硬めのシリコンを採用するコトで、非常に抜けにくくなりました。音の通路をシッカリ確保するという働きもあるそうです。

本体には MDR-EX55SLのように段差が付いており、これも抜けにくさ防止に貢献。従来品はイヤーピースが取れ過ぎ。無くなるコトが日常茶飯事でしたが、これならほぼ失くすコトはないでしょう。実際、イヤーピースを交換する時も、抜けにくくて困るくらいです。

使いやすくなったキャリングケース。

本革を採用したという、キャリングケースも進化。
MDR-EX90SLの時は 半透明のプラスチック素材だったので、少し高級感にかけていましたが、随分と改善されました。

スライドして開くタイプなので外出先でも開けやすく、実用性も増しています。MDR-EX90SLに付属していたモノは、ホルダーとケースが別々だったので、非常に出し入れが面倒でした。


各所に高級感を感じられる本体

スッキリしたデザインが魅力。

本体は、予想以上にシッカリとした作り。
マグネシウムを採用した確かな筺体(きょうたい)と、丁寧な作りを感じるコトができます。

気になっていた装着感は、そこまで違和感がありませんでした。ブッシング(コードの付け根の部分)の素材も、より柔らかい素材となったようです。

個人的には、改良されたプラグ部分がお気に入り。
岩崎は、滅多に延長コードを利用しません。それは、コードの接続部分が見た目的にスッキリしないから。その為に延長コードが必要な時は、最初からコードが長いイヤホンに切り替えています。

しかし、このデザインなら妥協点。
シンプルでスッキリしているし、高級感も感じられる。これなら利用しても良さそうです。


MDR-EX90SLとの聴き比べ

大好評だった「MDR-EX90SL」。

大好評だった「MDR-EX90SL」。高級インナーイヤーがヒットしたキッカケと言っても過言ではない人気商品。一時期、ずっと愛用していた製品でもあったので、今回は MDR-EX90SLと聴き比べてみるコトにしました。

結論から言えば、MDR-EX90SLとは異なる音作りであり、個人的には MDR-EX90SLの方が好みです。

最初はドライバーユニットが大きくなっただけかと思っていたのですが、モニターライクの音質とは離れてきました。一般向けする音質に近づいているように思えます。楽曲も選ぶようで、万能なイヤホンとは言い難い様子。

決して“悪い”というワケではなく、完全に好みの問題。

基本的に、高級なヘッドホンなどはフラットな音質を目指しがち。実際、MDR-EX90SLも 他のSony製品に比べ非常にフラットです。そのため、多少物足りさを感じます。普段からドンシャリ系の音に慣れているなら、ますますそう感じるでしょう。
対して豊富な情報量を持ちながらも、音楽を“聴かせる”ような再生をするのが MDR-EX700SL。より一般ウケする音質です。

ただ、残念ながら 自分にはこの音質が合いませんでした。
大口径16mmのドライバーユニットを採用した、余裕のある再生力には魅力がありますが、自分の再生環境では どうも高音が耳触り。中域も前に出過ぎて好みではありませんでした。


デザインが好めない

耳に対して垂直に装着する。

ドライバーユニットが垂直に配置されるという、前代未聞の「密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式」。正面から見るとイヤホンが飛び出ているように装着されます。このデザインには最後まで抵抗がありました。

実際に装着してみると 思っていたより飛び出しは少ないのですが、妙な不自然さが残ります。何人かの知り合いに装着してもらったのですが、やはりスマートではありません。

本体、そのもののデザインは優れているものの、装着時のバランスに違和感を感じます。見た目を気にする方は、注意するべき部分ではないでしょうか。

また、コードが外側にある点も残念なところ。
コードが耳よりも遠い外側にあると、コードのズレによる影響が大きいです。コードが少し引っ掛かっただけでも耳からズレてしまい、場合によっては外れてしまう恐れもあります。


オススメは プチリッチな一般ユーザー

3万円の価値が見いだせるか?がキモ。

結局、このイヤホンはオススメですか?と問われると、その解答は非常に難解です。なにしろ 3万円を超える高級品だし、音質以外に大きな魅力を感じません。そして、その魅力は数値で表すコトもできません。

まず、音質の違いがわからないのであれば、素直に別なイヤホンを検討した方が良いでしょう。
年収 1,000万円オーバーというながら話は別ですが、一般的な収入であればムリをしないコトをオススメします。正直、音質以外に大きな魅力は感じられません。もっと別な選択肢があると思います。

音質の違いを見いだせる方には、フラットではない音質に違和感を覚える可能性があります。このクラスでは珍しい音質なので、ピタリとハマれば最強ですが、説明ナシに勧めるには抵抗があります。実際に店頭などで確認した方が良さそうです。

つまり、オススメできるターゲットは “プチリッチな一般ユーザー”というコトになります。

安価なイヤホンでは音質が気になるが、高級イヤホンのモニターライクな物足りない。そして、数万円なら都合がつくプチリッチなユーザー。そんな方々には楽しんでもらえるイヤホンだと思われます。
プロ向けではなく、あくまでもコンシューマー向けというコトでしょうか。

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コメント

yasu (2008/01/21 08:43)

目指すは法林さんですかねw

岩崎 仁 (2008/01/21 12:38)

法林さんくらい、新作ケータイが わんさか入手できれば良いんですけどねぇw

なにより、最近はヤヤコシイ事が増えてきたので、自分でもついて行けない部分が多いです↓

yasu (2008/01/21 17:15)

法林さん意外に好きなんですよw

いよいよ春モデルの情報が流出し始めてますね。
WVGAが標準の905iシリーズには程遠い感じもします…。
KCP+のマルチタスクは激重との情報も…。
au踏ん張り時ですね。

サターン (2008/01/22 13:41)

そう言えば、auの新機種の画像が流失してますね。

岩崎 仁 (2008/01/24 04:15)

>yasuさん
KCP+は、ある意味 FOMAが発売された直後の機種みたいなものですからね…。
いくら新チップになったとは言え、最適化までは時間がかかるかと思います。
踏ん張れれば良いのですが…。


>サターンさん
W61系の画像がアチコチ掲載されているようですね。
イマイチ魅力が薄めなので、激しい反応もしていないです。

CASIOがなぁ。。。
とりあえず、正式発表を楽しみに待っています。

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