こんにちは。新しい iPodを確認してきた岩崎です。
iPodにビデオ機能なんて不要。この進化にはガッカリだ。他の方々の Blogなどを見ていると、新しい iPod nanoを絶賛する方が居る反面、そういった声も聞かれます。そんな自分も、ビデオ機能には惹かれなかった 1人です。
ただ、「他にどんな iPod nanoが良かったのか?」と考えた時、カメラ以外に選択肢はなかったのではないかと感じてきました。今日は 5th iPod nanoのカメラ機能と、その狙いについて考えてみたいと思います。
実際に手に取ってしまったら欲しくなってしまうだろうか…。前回の 4th iPod nanoが、まさに見に行ったら買っちゃったパターンだっただけに、少し見に行くのをためらっていました。
しかし、ヨドバシカメラを手ブラで後にするコトができました。幸いにも(?)、求めていた iPodではありません。
カメラ機能やラジオ機能、Genius Mixや歩数計まで、オトク感満載の 新iPodですが、音楽プレーヤーに求める機能ではないように思えます。ボイスメモはちょっぴり便利かなぁ…と思うのですが、必要であればケータイでも対応できますし、購入に至るほどの機能ではありません。
デッドスペースを活かしたカメラ機能
不要な機能が満載のように思える 5th iPod nano。
既に十分な機能が搭載されていた前作から、これ以上 なんの機能を搭載すれば良いのでしょうか。今回の iPod nanoがダメだとした場合、一体どうすれば解決できたでしょうか。
ノイズキャンセリングや ワンセグ機能など、人によっては求めるモノもあるとは思いますが、その手の機能は どちらかと言えば WALKMANが担当。Appleが採用する機能ではなさそうです。
外装的な変化も そこまでのインパクトが無さそうですから、さらに薄くしてもメリットは少ないでしょう。これ以上コンパクトにするのも、操作性に問題が出そうなので難しそうです。
ただ、時代の進歩と共に、内部の部品は小さくなっています。そのままの外装サイズを維持するのであれば、必然的に空きスペースが生まれてきます。このデッドスペースを活かせるのが カメラ機能だったのではないのかなぁ…と思えてきました。
新しいターゲットへの開拓を狙う iPod nano
岩崎が 5th iPod nanoを購入しない最大の理由は、光沢感のあるデザインに抵抗があったからです。
酸化皮膜処理したアルミニウムボディ。ビビットで鮮やかなカラーリングは、少しカジュアル過ぎる気がします。主にスーツで活動している自分は、落ち着きのあるツヤ消しモデルを求めていました。
もしかすると、これまでとは違った層を狙っているのカモ知れません。
既に 機能が飽和している iPod nanoを、既存客に買い換えてもらうには限界があります。それよりも、これまでとは違ったアプローチで 新しい層を開拓するのも悪くはありません。実際、iPodのデザインを好ましく思っていない人も少なくないですし、ちょっと派手めな iPod nanoというのも需要があるのではないかと思います。
ティーンズ(T層)などにもウケは良さそうです。機能を詰め込んだモデルが売れる傾向にありますし、Appleのサイトでもは若い層に向けた訴求がなされています。
iPod shuffleに液晶が搭載される日
圧倒的なシェアを誇る iPodだけに、革命的な進化は不要です。それでも、常に新しいコトを求められてしまうのが Appleのツラいところ。
今回の iPod nanoにも なにか新しいコトを求められ続けていたと思いますが、その解決策としてカメラの搭載は妥当なところだったと感じます。
ただ、カメラの搭載だけでは弱い。そこで細々とした新機能を搭載しオトク感を強めつつ、新しい層へのアプローチを開始したのではないかと思います。
秋葉原のヨドバシカメラでは iPodのイベントを行っていましたが、以前のような斬新さもなく 集まる人も非常に少ない印象でした。新しい層への訴求を進めるというのは、時期的にも良いタイミングだったのではないかと感じています。
今後、iPodがどのように進化していくのかはわかりませんが、iPod shuffleに液晶が搭載されるのも時間の問題カモ知れませんね。このまま iPod nanoがマルチメディアな方向に進むのであれば、同時にシンプルなプレーヤーの需要は高まりますし、その穴埋めを iPod shuffleがしてくるような気がします。iPod shuffleの進化も、そろそろ難しいですしね。
…というコトで、今後の iPodに期待しつつ、今日はこの辺で失礼致します。^-^/~
最近のDAPは携帯の進化をそのまま追っているような感じですね。
いずれ複雑になりすぎて原点回帰、音楽再生に特化したDAPなんて意味不明なものが出るかもしれません;-)
個人的にはコピーが面倒なのでプレーヤーから(気づかないうちに)アップしてクラウド的にどっからでもさくさくストリーミングできるようなのが欲しいのですけども……
狭い世界ではあるんですけどねぇ~
>SYUNさん
SMAPの「夜空ノムコウ」と言えば、間違いなく“アノ曲”なワケですし、全員同じデータで良いハズですから、いちいちデータを持つ必要がないんですよね。
個人で持つ必要があるのは、どの曲を持っているか(購入済みか)という情報だけですから、どこかの共有サーバで楽曲データを一元管理して、そこから随時ストリーミングさせるような仕組み作りが理想ですね。
もちろん、著作権が厄介な日本じゃ、かなり難しそうなハナシですが…。
どこでもつながるならそうなるのが理想ですよね。
某協会のトップには家で聴く用と車で聴く用は別々にCD購入する必要があるとかそれはそれで著作権法無視した様なこと言う人がいますから難しいでしょうけど……
>SYUNさん
発想としては誰もが考える機能だとは思うのですが、残念ながら日本での発展は難しいでしょうねぇ…。
通信機能が存在しないと不可能ですが、国内ケータイはキャリアが主導権を握っていますし、妙なしがらみが大きい某協会も存在する以上、困難としか思えないです(泣)。
某協会とは、まさに、あの協会のことですよね。
私が以前派遣で働いていたところです。
まぁ、某協会、関連団体にとって著作権とは国が法律でもって守ってくれる絶対的な収入源となるビジネスですからね。
色々な政治家に種まいて、法律改正をお願いしているリアルさを見てきました。
正当な理由なく、iPodやiPhoneは著作権侵害のシンボルだとか言っているような方々が運営している協会ですので、日本の音楽業界の低迷の一原因でもあるような気がします。
>らいおんさん
以前派遣で働いてらしたとは…。
確かに、“iPhoneは著作権侵害のシンボル”みたいな厄介者扱いされていますよねぇ。
政治の世界などとも繋がりが強力そうですし、そこが絶対的な収入源だけに、根底から覆すなんてコトは困難そうです。
他に儲かるような仕組み作りを提示してあげない限り、手放すコトはないでしょうね。