こんにちは。 auの秋冬モデルを確認してきた岩崎です。
昨日、予定通りに発表された auの秋冬モデル。本日から展示されているというコトで、さっそく KDDIデザイニングスタジオに行ってきました。
全部で 7機種と、従来と比べると 実に寂しいラインナップですが、1台 1台の完成度を高める方向のようです。購入候補の W63CAを始め、全体的にサラりと確認した程度ですが、実際に手にした感想なども交えつつ 秋冬モデルを確認してみたいと思います。gigazine
個人的に、今年の秋冬モデルは auの今後を左右する大事な時期だと考えています。docomoが本格的に動き出し、SoftBankが順調な今、この秋冬モデルが 今後の auに大きく影響するように思えます。
しかし、実際に 発表されたのは たったの 7機種。
数だけが問題ではありませんが、目新しい機種もありません。あまりにも心配になってしまい、実機を見に行かないワケには行きませんでした。
一通りの実機を確認するコトができましたが、W63CAだけはモックアップによる展示でした。以前の W53CA同様に、カメラ機能を調整中だそうです。
CASIO EXILIMケータイ W63CA
まず確認したのは EXILIMケータイ W63CA。
製品情報(au) 製品情報(CASIO)
以前から話題に出していた通り、W53CAと変わらないデザインです。細かい点を比べてみると 微妙に違いはあるのですが、一見すれば W53CA。KCP+の採用、ワンセグの搭載、高解像度に最適化されたフォントデータ、さらに進化した撮影機能など、内部的には大きな改良が加えられているのですが、その違いが外部からは判断できないのが残念です。SoftBankへの参入で auが手薄になってしまったとも思えてしまいます。
ただ、高級感は増している気がします。
W53CAの時は チープ感が出ていましたが、作りもシッカリしていて かなり改善されていると思います。素材に大きな変化はないようですが、塗装やデザインが影響している様子です。
最大の特徴は、800万画素という高解像度カメラ。
顔検出や オートリサイズズーム機能、強化された手ブレ補正など、EXILIMエンジン for Mobileもパワーアップ。EXILIMという名にふさわしい充実のカメラ機能となっているようです。
ただ、microSDHCカードに対応していないというのが残念な点。
800万画素ともなれば データサイズも巨大なモノとなりそうですが、microSDHCカードが利用できない為に保存速度にも影響が出てきそうです。最大で利用できる SDカードも 2GBまでとなっています。
前回の EXILIMケータイよりも 1.5mmの薄型化が実現しているようですが、カメラ部分は W53CA以上に凹凸が目立っています。ポケットに出し入れしてみましたが、引っかかるほどではないようです。
相変わらず ボタンにはシートキーが採用されていますが、わずかに凹凸が付いたステップキーとなりました。
結局はシートキーなので その凹凸は微々たるモノですが、クリック感も増しており、W53CAよりは押しやすくなっています。
デザインに変更がないように見える W63CAですが、ボタンの改良や ワンセグの搭載など、ユーザーの声を反映したモデルとなっているようです。案内してくれたお姉さんからも、そのような案内を受けました。
FeliCaのアンテナが液晶側に移動されたのも、ユーザーの意見から。カメラ面を改札などに当てるのは抵抗がある…という声が多かったようです。
ある意味 “完成された EXILIMケータイ”と言えるワケですが、800万画素よりも サブディスプレイを搭載するコトが 1番求めていた点だと感じるのは僕だけではないハズです。
気になるカラーが多いのも W63CAの魅力。
デザイン重視の自分としては、「W53CAと同じじゃん!」と言いながらも ついつい気になってしまいます。
昔からの CASIOユーザーとしては、ポップなメタルグリーンを狙いたいところ。高級感も増しているので、あえてビビットなカラーを選択したいです。
ただ、最近はスーツスタイルが多いので、1歩譲ってチタニウムゴールドを選択予定。ゴールドと言いながら、かなり落ち着いたカラーとなっていて、スーツスタイルとの愛称はバツグンです。表面の塗装がチープな点が気になりますが、改めて実機で再確認する予定です。
アイスホワイトも魅力的ですが、W53CAのアイリスホワイトと比べると落ち着いたカラーとなっており無難な選択。あえてチタニウムゴールドを選択したいと考えています。
ワンセグのアンテナは内蔵型ではなく、外部のホイップアンテナが採用されています。外見を崩さないように違和感なく搭載されている点も、デザイン重視の自分としてはポイントでしょうか。
SHARP AQUOSケータイ W64SH
3.5インチもの大画面液晶を搭載するのは AQUOSケータイ W64SH。
製品情報(au)
デザインとしては、SoftBankの 921SHと ほぼ同じ。側面のくぼみや、カメラの位置なども似ています。
W63CA同様に主軸のモデルとなるワケですが、こちらも使い回しのデザインとなっているようです。
ただ、物理的なボタンが完全に排除されていた 921SHと違い、W64SHには 2つのボタンが存在しています。中央のボタンは、SH906iに搭載されているモノと同じ 光TOUCH CRUISER。タッチセンサーになっていて、上下左右の操作が行えます。
さすがに画面が大きいですが、ボタンがすべて隠れてしまうのは操作性が悪いです。このタイプは 921SHで痛い目にあったので、当分は購入予定がありません。
物理的なボタンが搭載されたコトで 随分と改善はされましたが、そこを妥協できるほどの魅力が W64SHにはありませんでした。
TOSHIBA W65T
スライド式ならば、W64SHよりも、W65Tの方が良さそうです。
製品情報(au) 製品情報(TOSHIBA)
コンパクトなフォルムで、スッキリとしたデザインが印象的。
アプリキーなどはタッチセンサーを採用し、カーソル周辺は無駄な凹凸がありません。
そのシンプルさが とてもキレイ。特にフラッシュホワイトなどは、とても美しいな質感を実現しています。W63CAじゃなくて、W65Tでも良いかなぁ…とも思えてしまうくらい。
最近の東芝端末は高級感もあり、魅力的なデザインが多いですね。
docomoの三菱端末のように、物理的に回転するスピーディーコントローラーの搭載もポイントです。
KCP+が遅いという状況下で、スピーディーコントローラーがどこまで活用できるかは未知数ですが、少し触れた感じでは それなりの実用性はありそうでした。
ただ、タッチセンサーの部分でスピーディーな操作性が失われてしまうカモ知れません。
タッチセンサーが誤作動しないよう、0.15秒以上押さないとが反応しないようになっているようです。スピーディーな操作性を求める場合は、この点を注意した方が良いカモ知れません。
実際に利用してみても、気持ち長めに押す心遣いが必要でした。慣れる範囲だとは思いますが、影響は出てくる範囲です。
横から見ると、台形に近い独特のシルエットをしています。
斜めにカットされているので テンキーが入力しやすいという利点があるものの、好みは分かれるところでしょうか。上部も厚みが増していて、横からのデザイン性は微妙なところです。
もう少し薄ければ、ダントツで W65Tを選択したのですが。
個人的には かなり惹かれるデザインではあるのですが、新しい定額サービスには対応していないというのが残念なところ。東芝という点にも抵抗が…。KCP+になったばかりなので、そこまでメーカー差はがあるワケではないもののが、今回は W63CAを選択しようかなぁ…と検討しています。
KYOCERA W65K
防水機能を搭載し、カラーごとに異なるデザインを採用している W65K。
製品情報(au) 製品情報(KYOCERA)
尚、まったく別の端末と思えるくらい 外装の仕上げが異なっていて、カラーごとに内部のデザインまでも変更されています。
かなり独特のデザインが多く 10代向けの端末のように思えましたが、実は 20~30代をターゲットにしているようです。イメージキャラクターは井川遥。素直に 10代向けのプロモーションを行った方が売れそうな気がしますが…。
普段は注目していない京セラ端末ですが、すぐ文字という ちょっと面白い新機能が搭載されていました。
スグにメールやメモができるという機能で、待ち受け画面からテンキーを入力するコトで そのまま文字が入力できます。
SHARP製の端末で 電卓などが呼び出せる機能がありましたが、それを上回る柔軟さです。数字の入力と平行して 文字が入力されており、そのまま メモ、スケジュール、インターネット検索、Eメールや Cメールの本文など…に利用できます。
ケータイのメモを多用している人や、頻繁にメールを利用する人などには、とても便利な機能だと思います。SANYOを買い取った甲斐が出ていますね。是非とも、他メーカー様にも検討して戴きたい機能ですね。
パソコン通信も定額
秋冬モデルの発表と共に、定額サービスの改訂も行われました。ついに、パソコンに接続した通信も定額となるようです。ニュースリリース(au)
ちょうど Aspire one を購入し、モバイル通信での需要が高まっている時期だったので、この改訂は嬉しい限り。
これまでの定額サービスは、ケータイからの通信に限られていました。パソコンに接続して通信した場合は定額外となっていましたが、それらを含めても定額。
公衆無線LANのエリア外になったとしても、通信ができる環境が整いそうです。
対応する機種が限られている上に、定額料は 13,650円。かなり高額な気がしますが、月々 5,985円払っているので、実質 +7,665円です。月々 7,665円で 高速なデータ通信が行える上、利用しない月は 0円ですから、新たにデータ通信を契約するよりは ダンゼン安いです。
なにより、常に携帯しているケータイで通信できるのが魅力的。
新たに通信カードを購入する必要がなければ、持ち歩く必要がありません。Bluetoothによる接続もできるので、ケーブルを接続する必要もないのです。
ただ、肝心の Aspire one に Bluetooth機能がないですね(泣)。新たに Bluetoothモジュールを追加するか、またしても改造する必要がありそうです。
auの明暗を分ける 秋冬モデル
こうして 一通りの機種に触れてきたワケですが、やはり物足りない気分です。
7機種では足りないというよりも、目玉となるモデルがないというのが正直な所。
W63CA W63CA W64SH という 3モデルを主軸に売り込んでいきたいようですが、どれも目新しさはなく新鮮さに欠けています。
auとしては、やたらめったと機種を増やさずに、1台 1台の完成度を高める方向のようです。
確かに それぞれの魅力は高まっているように思えますが、これが裏目に出ないか心配です。au的には「消費者を考えた結果」だとは思うのですが、そもそも この方向性が戴けない。
前回も割賦販売の導入の遅れから “痛い目”を見ています。あの時も、消費者が混乱するからと導入を遅らせていましたが、結果的には大失敗でした。常に消費者を考えるコトが正解ではありません。結果的に auの売上げが下がってしまって、痛い目を見るのは消費者です。
対する docomoは これまで以上にシリーズを増やし、凄まじい数のラインナップを用意しているようです。ドコモブランドを一新し その結果をアピールしてくるワケで、そのインパクトは絶大でしょう。
またしても戦略をハズしてしまったとしか思えません。中途半端な端末を 7台だけ出してしまい、ニッチもサッチも行かなくなってしまった auの姿が目に浮かびます。敵は、auの混乱を見逃してはくれません。
新しいプラットフォームも、まだまだ落ち着いたようには思えません。
KCP+が落ち着くまでは、あと 1フェーズは必要になります。前々からの繰り返しになりますが、実用性が出てくるのは W64CA(?)くらいでしょうか。
不具合の対応に追われながらも、新機能を追加しなければイケないというのは、とても大変なコトです。
新機種発表の直前になって KCP+の不具合を発表する辺りからも、まだまだ安定していない様子が伺えます。
是非とも踏ん張ってもらいたかった秋冬モデルだったのですが、非常に残念なラインナップです。前回のガッカリ感も含め、auから離れていくユーザーも多いコトでしょう。
この秋冬モデルをステップとして、さらなるフェーズを考えているようですが、いま一歩遅い。au 明暗を分ける秋冬モデル。それだけの成果が出ているのかも含め、W63CAを検討してみたいと思います。
もしかしたら、伏兵が隠れていたりして・・・をauに期待したいですな。
自分も原宿で実機確認してきました。やはり物足りないというか、他キャリアが前々回に出してきたスペックにやっと追いついたという印象。
使い回し感が出ていて「またかよ」という印象がまず拭えないのが問題ですよねぇ…。
W63CA、自分も岩崎さんと同じくサブ液晶が付く方が8メガよりよっぽど重要です。
yasuさん、私も東京に行ったときにはKDDIスタジオに寄ってみようかと思います。
63CAは悪くはないですが、サブ画面はやっぱり有った方が良いですよね。
今回はスルーの予定ですが、結果は発売の後で分かります。(爆)
>サターンさん
伏兵が隠れているというウワサは聞きますね。
ただ、数機種も隠れているとは思えないですし、そこまでのインパクトはないと思います。auの新機種の話題も、近々発表される docomoの機種に一掃されて終わりそうですね。
Kスタは、あんまり期待していくと「あれ?こんなもんなの?」となってしまうので、街頭のイベント感覚で見に行くのが良いと思います。
>yasuさん
使い回し感は否めないですよねぇ。
docomoが型番まで一新してやってくるというのに、この状況で大丈夫かと…。我々が思っている以上に auは悪化しているのカモ知れません。
W63CAは、やっぱりサブディスプレイを搭載すべきでしたよねぇ。
日記にも書きましたが、ユーザーの意見を取り入れるのなら 8Mよりも まずサブディスプレイだろうと、モックを見ながら考えていました。
またしても auがオススメしにくい状況ですが、auの近況を確認する意味も込めて、自分は W63CAを検討中です。
>サターンさん
岩崎さんにも言ったんですが、何だかんだでたぶんお二人共買われるでしょうねw過去の統計から?予言しておきますw
それにしても、ソフトバンクのラインナップを見てしまうと、やはりauのインパクトはかなり弱いな〜という印象。auは電波や使い勝手が良いとかそういう次元ではなくなってきてる気が…。
auやドコモは単なる携帯会社。ソフトバンクは携帯事業を取り込んだブロードバンド企業という印象で、間違いなくハイスペオタクはauを見限るでしょうね。
岩崎さん、お久しぶりです。
au夏機種をスルーして、まだ51CAを使用していますw
この秋冬機種の発表でau残留かドコモ移籍かを検討する計画でした。
とりあえず先日発表された63CAは、53CAを買うことができなかった私としては心奪われるものがあります。
ドコモに移る決意をした途端にauから魅力的な機種が…。
個人的には嬉しい悩み?でもあります。
でも、岩崎さんたちが話されているように、スペック重視なユーザーにとって、今回の7機種では魅力薄いのかもしれないですね。
いろんな意見があるんだなぁ、と改めて思いました。
以前に比べ、私の周りにauユーザーが増えています。
もっとau離れが目立つようにならないと、以前のような魅力的なサービスを出す会社には戻らないのかもしれませんね。
>ばななさん
お久しぶりです。アクセスありがとうございます。
W51CAは良い機種ですからねぇ。まだまだ現役でも利用できる機種だと思いますよ。
W63CAは心奪われる機種だとは思いますが、近々発表されるだろう docomoの新機種で、またもばななさんの心は揺れ動くのではないかと思いますw
シリーズが一新されるので、かなり幅広いニーズに対応してくる可能性がありますし、W63CAを超える機種も発売されるのではないかと思います。
ただ、キャリアの力が強い国内では、端末の善し悪しよりも、キャリアの善し悪しが大きく影響します。そう言った面も含めて、docomoか auかを検討するのが良いと思いますよ。
昨日KDDIデザインスタジオに行ってきました。
まあW63CAは思っていたよりも良かったですね。
それからソフトバンクのカシオの方が魅力的に感じるのは私だけ!?
そうなんですよ。思ったよりも良いのが W63CAの悩みどころです。
いっそダメだったら、新しい選択肢もあったのですが。。。
SoftBankの CASIOさんも魅力的ですよねぇ。
ただ、SoftBankでは 2回失敗しているだけに、もう契約はできないです。